お知らせ

トップページ > ドクターブログ

2017年5月15日 10:15
知覚過敏について

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

歯の痛みと言えば、虫歯と思われがちですが、虫歯でもないのに、突然「キーン」と痛む事はありませんか?

 

これは、冷たい物や歯ブラシの毛先が歯に当たる事によって起きる知覚過敏です。

 

知覚過敏は、3人に1人が悩んでいるといわれている歯の痛みなのです。一時的な痛みであるため、放置されることも多い知覚過敏ですが、実はそのままにしておくと、深刻なケースに至る場合もあります。

 

こちらでは、そんな知覚過敏の原因と対処法について、まとめてみましたので、ぜひご覧下さい。

 

 

 

 

知覚過敏のメカニズムと症状

 

冷たいものや温かいもの、酸味の強いものなどを飲食した際、歯の表面に「キーン!」と歯がしみて一時的な痛みを伴います。虫歯と違い、「ズキンズキン」と拍動するような痛みでなく一時的な痛みなのが特徴です。しばらくすれば痛みが治まるので、知覚過敏はしばしば軽視されがちです。

 

知覚過敏は、何らかの原因により、歯の表面を覆っている「エナメル質」が傷つき、内層の「象牙質」が露出することで、外部から刺激を受けます。

 

または、通常歯茎で隠れた部分「歯根部」が露出することで、セメント質が露出し刺激を受けることもあります。象牙質やセメント質は「象牙細管」を通じて、内部に通っている「歯髄神経」を刺激します。歯髄神経から脳に伝達し、「キーン!」と痛みを感じるのです。

 

知覚過敏を放置すると「歯髄炎」という神経の病気を発症する場合あります。安易に放置せず、知覚過敏の症状がある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

 

 

 

虫歯とは違う!知覚過敏をチェックする

 

知覚過敏の痛みは、一時的な痛みで、虫歯の痛みと異なりますが、その違いを把握していなければなりません。知覚過敏か虫歯の痛みなのかを確認してみて下さい。

 

 

 

どのような時に痛むのか?

 

冷たい物を飲んだ時や、風が歯にあたった時だけいたくなる。虫歯の場合は、慢性的な痛みで、徐々に痛みが増します。

 

 

 

痛みの長さは?

 

知覚過敏は短時間で収まりますが、虫歯の痛さは持続します。

 

 

 

痛みの頻度は?

 

何もしないと、痛さを感じることはありません。このような痛さを感じたら、知覚過敏と疑ってよいでしょう。

 

 

 

知覚過敏が起こる原因

 

突然痛みを発症してしまう知覚過敏。

その原因は、歯の表面にあるエナメル質が、様々な要因によって傷つき、減少してしまいエナメル質の下にある象牙質がむき出しになってしまう事によって発生します。

 

しかし、エナメル質がむき出しになってしまったからといっても、必ずしも知覚過敏になるわけではありません。

 

知覚過敏を起こすのは、神経が敏感な歯肉に近いエナメル質の部分が多く、また歯肉が下がった時に起こりやすいのです。

 

一例を挙げますと、以下のようなものがあります。

 

虫歯が原因でエナメル質が削れ、象牙質に刺激が伝わりしみてしまう。

歯周病治療のため、歯の根っこまで付着した歯石を除去した場合に露出したセメント質に刺激が伝わる。

打撲等により、歯が物理的にひび割れてしまった場合。

しかし中には虫歯も歯周病も無く、きちんと歯磨きしていても知覚過敏になる人もいます。実は知覚過敏はご自身の生活習慣に原因がある場合も少なくないのです。

 

 

 

知覚過敏の原因を突き止めよう

 

エナメル質が傷つき減少されることによる知覚過敏。では、どうしてエナメル質は傷ついてしまうのでしょうか?

 

実は、その原因は、自分自身の生活習慣と関わっているのです。知覚過敏となる要因を上げてみます。

 

 

 

誤ったブラッシング

 

歯を磨く時の力が強すぎるとエナメル質が傷つき、知覚過敏になってしまいます。虫歯にならないために、ブラッシングは欠かせませんが、必要以上の力で歯を磨くことは控えましょう。

 

 

 

歯ぎしり

 

不安やストレス、過労により、睡眠中に歯ぎしりをする人がいます。

 

歯ぎしりによる負荷は、歯周組織全体にかかります。歯と歯が擦れるので、表面のエナメル質を削ってしまうのです。

 

また、歯並びが悪く、うまく噛みあわない部分では、過大な負荷がかかるために歯茎が縮み、セメント質が露出することがあります。

 

 

 

食べ物による原因

 

食べ物の好みによっても、知覚過敏になりやすいです。エナメル質は、酸にとても弱い物質なので、酸性の多い食品添加物を多くとっていると、知らない間にエナメル質を溶かしてしまい、知覚過敏になる可能性が出てきます。

 

 

 

歯みがき粉による原因

 

歯みがき粉の付ける量が多くてもエナメル質を傷つけてしまいます。特に、研磨剤の入っている歯みがき粉をたっぷりつけている方は、要注意です。歯みがき粉は、量を多くつければいいというものではありませんので、量が多い方は減らして使いましょう。

 

 

 

「酸」による破壊

 

酸の強い飲み物を常飲しているようなことはありませんか?

人体組織の中で最も硬いとされるエナメル質ですが、実は酸にはとても弱いのです。酸性の飲み物を常時摂取することにより、エナメル質が溶かされ、象牙質が露出することがあります。

 

これを「酸蝕歯(さんしょくし)」といいます。

 

毎朝、健康のために野菜ジュースや果汁100%のジュースなどを飲む習慣などが、酸蝕歯につながり、知覚過敏を起こすこともあるのです。

知覚過敏の原因は、自分自身の生活習慣によることが原因ですが、そうではない部分もあるので、注意してください。

 

例えば、歯周病により歯茎が下がってきた場合には、知覚過敏と同じような症状を起こす場合があります。

 

また、虫歯の症状によって、知覚過敏と同じような痛みが発生する場合も考えられます。つまり、知覚過敏の症状に見えるからといって、必ずしも知覚過敏とは限らないのです。

arai_dr.png

2017年2月20日 14:22
歯の痛みの原因

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

歯の痛みと言えば、虫歯と思われがちですが、虫歯でもないのに、突然「キーン」と痛む事はありませんか?

 

これは、冷たい物や歯ブラシの毛先が歯に当たる事によって起きる知覚過敏です。

 

知覚過敏は、3人に1人が悩んでいるといわれている歯の痛みなのです。一時的な痛みであるため、放置されることも多い知覚過敏ですが、実はそのままにしておくと、深刻なケースに至る場合もあります。

 

こちらでは、そんな知覚過敏の原因と対処法について、まとめてみましたので、ぜひご覧下さい。

 

 

 

 

知覚過敏のメカニズムと症状

 

冷たいものや温かいもの、酸味の強いものなどを飲食した際、歯の表面に「キーン!」と歯がしみて一時的な痛みを伴います。虫歯と違い、「ズキンズキン」と拍動するような痛みでなく一時的な痛みなのが特徴です。しばらくすれば痛みが治まるので、知覚過敏はしばしば軽視されがちです。

 

知覚過敏は、何らかの原因により、歯の表面を覆っている「エナメル質」が傷つき、内層の「象牙質」が露出することで、外部から刺激を受けます。

 

または、通常歯茎で隠れた部分「歯根部」が露出することで、セメント質が露出し刺激を受けることもあります。象牙質やセメント質は「象牙細管」を通じて、内部に通っている「歯髄神経」を刺激します。歯髄神経から脳に伝達し、「キーン!」と痛みを感じるのです。

 

知覚過敏を放置すると「歯髄炎」という神経の病気を発症する場合あります。安易に放置せず、知覚過敏の症状がある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

 

 

 

虫歯とは違う!知覚過敏をチェックする

 

知覚過敏の痛みは、一時的な痛みで、虫歯の痛みと異なりますが、その違いを把握していなければなりません。知覚過敏か虫歯の痛みなのかを確認してみて下さい。

 

 

 

どのような時に痛むのか?

 

冷たい物を飲んだ時や、風が歯にあたった時だけいたくなる。虫歯の場合は、慢性的な痛みで、徐々に痛みが増します。

 

 

 

痛みの長さは?

 

知覚過敏は短時間で収まりますが、虫歯の痛さは持続します。

 

 

 

痛みの頻度は?

 

何もしないと、痛さを感じることはありません。このような痛さを感じたら、知覚過敏と疑ってよいでしょう。

 

 

 

知覚過敏が起こる原因

 

突然痛みを発症してしまう知覚過敏。

その原因は、歯の表面にあるエナメル質が、様々な要因によって傷つき、減少してしまいエナメル質の下にある象牙質がむき出しになってしまう事によって発生します。

 

しかし、エナメル質がむき出しになってしまったからといっても、必ずしも知覚過敏になるわけではありません。

 

知覚過敏を起こすのは、神経が敏感な歯肉に近いエナメル質の部分が多く、また歯肉が下がった時に起こりやすいのです。

 

一例を挙げますと、以下のようなものがあります。

 

虫歯が原因でエナメル質が削れ、象牙質に刺激が伝わりしみてしまう。

歯周病治療のため、歯の根っこまで付着した歯石を除去した場合に露出したセメント質に刺激が伝わる。

打撲等により、歯が物理的にひび割れてしまった場合。

しかし中には虫歯も歯周病も無く、きちんと歯磨きしていても知覚過敏になる人もいます。実は知覚過敏はご自身の生活習慣に原因がある場合も少なくないのです。

 

 

 

知覚過敏の原因を突き止めよう

 

エナメル質が傷つき減少されることによる知覚過敏。では、どうしてエナメル質は傷ついてしまうのでしょうか?

 

実は、その原因は、自分自身の生活習慣と関わっているのです。知覚過敏となる要因を上げてみます。

 

 

 

誤ったブラッシング

 

歯を磨く時の力が強すぎるとエナメル質が傷つき、知覚過敏になってしまいます。虫歯にならないために、ブラッシングは欠かせませんが、必要以上の力で歯を磨くことは控えましょう。

 

 

 

歯ぎしり

 

不安やストレス、過労により、睡眠中に歯ぎしりをする人がいます。

 

歯ぎしりによる負荷は、歯周組織全体にかかります。歯と歯が擦れるので、表面のエナメル質を削ってしまうのです。

 

また、歯並びが悪く、うまく噛みあわない部分では、過大な負荷がかかるために歯茎が縮み、セメント質が露出することがあります。

 

 

 

食べ物による原因

 

食べ物の好みによっても、知覚過敏になりやすいです。エナメル質は、酸にとても弱い物質なので、酸性の多い食品添加物を多くとっていると、知らない間にエナメル質を溶かしてしまい、知覚過敏になる可能性が出てきます。

 

 

 

歯みがき粉による原因

 

歯みがき粉の付ける量が多くてもエナメル質を傷つけてしまいます。特に、研磨剤の入っている歯みがき粉をたっぷりつけている方は、要注意です。歯みがき粉は、量を多くつければいいというものではありませんので、量が多い方は減らして使いましょう。

 

 

 

「酸」による破壊

 

酸の強い飲み物を常飲しているようなことはありませんか?

人体組織の中で最も硬いとされるエナメル質ですが、実は酸にはとても弱いのです。酸性の飲み物を常時摂取することにより、エナメル質が溶かされ、象牙質が露出することがあります。

 

これを「酸蝕歯(さんしょくし)」といいます。

 

毎朝、健康のために野菜ジュースや果汁100%のジュースなどを飲む習慣などが、酸蝕歯につながり、知覚過敏を起こすこともあるのです。

知覚過敏の原因は、自分自身の生活習慣によることが原因ですが、そうではない部分もあるので、注意してください。

 

例えば、歯周病により歯茎が下がってきた場合には、知覚過敏と同じような症状を起こす場合があります。

 

また、虫歯の症状によって、知覚過敏と同じような痛みが発生する場合も考えられます。つまり、知覚過敏の症状に見えるからといって、必ずしも知覚過敏とは限らないのです。

 

 

 

知覚過敏の治療と予防

 

知覚過敏を起こしたら、痛みは一時的なものですが、刺激を受けるたびに痛みを伴うようになります。一度壊されてしまったエナメル質や歯周組織は、自然には治りません。

 

もし、「知覚過敏かな?」と思ったら、まずは早めに歯科医院に行きましょう!知覚過敏の治療については、一番多いのが以下の治療法です。

 

フッ化物配合薬を定期的に塗布し、歯の再石灰化を促進。

歯科用セメントなどで物理的に保護。

また最新の治療法として、レーザーを使用した治療を行う歯科医院もあります。これは、露出した象牙質にレーザーを当て、象牙細管へ刺激が伝わらないようにする方法です。

 

この治療法は早期治癒が期待できますが、残念ながら保険が適用されません。

また、専門の医療機材が必要になりますので、歯科医院によっては行っていない医院もあります。レーザー治療を希望される場合には、事前に歯科医院に問いあわせて下さい。

 

知覚過敏の予防については、代表的なものは以下になります。

 

痛みの予防として、知覚過敏用のしみない歯みがき粉を使用して歯磨きを実施。

歯ぎしりが原因の場合、マウスガードを着けて就寝。

歯周病が原因の場合も併せて、正しいブラッシング法の指導を受ける

 

 

まとめ

 

知覚過敏の症状は、一時的な痛みが多いため、治療しない方が多いのですが、果たしてそれで良いのでしょうか?

 

知覚過敏は虫歯と異なり、継続的な痛みではないため、軽く見られがちです。しかし、知覚過敏を放置すると深刻なケースに陥ることもあることを知っておいて下さい。

arai_dr.png

2017年2月 6日 12:18
ホワイトニング

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

コーヒーなどで黄ばんでしまった歯を、ホワイトニングで、まっ白な歯にする。そうすることで、誰もが素敵な笑顔になる事は、間違いないでしょう。

 

しかし... 「ずっと白い歯でいられるの?」 「ホワイトニングの方法によって、白い歯が持続する期間は違うの?」

そんな不安を感じてはいませんか?

 

実は、ホワイトニングの方法によって、ホワイトニングの効果が持続できる期間は違ってくるのです。

 

こちらでは、ホワイトニングの効果が持続期間について、ご紹介します。ホワイトニングを考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

ホワイトニングは大きく分けると3種類あり、それぞれ効果は違う

 

ホワイトニングの種類には、大きく分けると3つの種類があります。

 

歯科医院で治療する「オフィスホワイトニング」

自宅で行う「ホームホワイトニング」

市販「歯磨き粉」を使用して歯を白くする

その効果の違いを見るために、歯の色は、16段階で示した「カラーガイド」を基準として行います。

 

では、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」「歯磨き粉」にはどのような効果の違いがあるのでしょうか。

 

 

 

1. オフィスホワイトニングの効果

 

オフィスホワイトニングでは、1回の治療で1~2段階白くなる方が多いのですが、1回でやめると、色が戻ってしまう心配が出てくるため、初めての人は3回程度行い、3~5段階の白さを得て満足します。

 

ただし、光を照射していくホワイトニングでは、その機器の種類によって、効果が違ってきます。

 

 

 

2. ホームホワイトニニングの効果

 

ホームホワイトニングとは、歯科医院に通い指導のもとによって行うホワイトクリーニングです。

 

歯医者さんにより、お口の中のチェックとカウンセリングを行い、その後マウスピースを受け取ります。自宅でホワイトニング剤をつけたマウスピースを装着して頂きます。1~2段階の効果から始まり、徐々に白くなり2~4週間で終わりとなります。

 

 

 

3. 市販の「歯磨き粉」によるホワイトニング

 

最近では、ホワイトニング効果のある歯磨き粉が多く販売されています。

安値ですが、効果は低めで、白さをあまり実感できません。発泡剤や研磨剤も含まれているのでエナメル質の部分を傷つけてしまわないよう注意が必要です。

 

 

 

ホワイトニングによって違う持続期間

 

「オフィスホワイトニング」の効果が持続する時間は、3ヶ月~6ヶ月と言われ、時間をかけて行う「ホームホワイトニング」の持続期間は、6ヶ月~1年となっています。

 

「ホームホワイトニング」は、薬が奥まで浸透されるので長期間の保持する事が可能となりますが、「オフィスホワイトニング」は、短時間で行うため歯に浸透しないので、持続時間が短くなるのです。

 

 

 

効果を持続させるためには定期的にホワイトニングを行う

 

ホワイトニングした歯を、長く持続するためには、歯科医院に一定期間ごとにホワイトニングをしていく事です。

 

オフィスホワイトニングならば、3~6ヶ月に一度、ホームホワイトニングをしている方なら、2~3年に一度のペースで来院し、歯科医のアドバイスを守りながら歯のメンテナンスを行う事が大切です。

 

 

 

身体に合ったホワイトニングをしましょう

 

お口の状態は、1人1人異なる事から、選択したホワイトニングが体にとって悪影響を及ぼしてしまう場合も出てきます。具体的にはどのような悪影響があるのでしょうか?

 

 

 

● 知覚過敏の引き金となる場合がある

 

人によっては、ホワイトニングによってエナメル質、セメント質がダメージを受けるため、知覚過敏を起こす事があります。特に虫歯を治した詰め物がある箇所、下顎の方で起きる傾向が見られます。

 

 

 

● 歯に薬剤がしみてしまう

 

虫歯や歯にヒビがある場合には、ホワイトニングの薬剤がしみてしまうので、先に歯の治療を行って下さい。

 

ただし、歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、その箇所だけ薬剤を塗らなくすることが出来るので、治療と並行してホワイトニングが行えます。ただ、そうであっても歯の治療を優先した方が良いでしょう。

 

 

 

まとめ

 

ホワイトニングをする上で、その効果の継続期間は、知って欲しい大切な事です。

 

「ホワイトニングをいつ行ったのか?」

「この次に歯医者さんにいつ行けばいいのか?」

などをキチンと把握しながら、素敵な白い歯を持続させていきましょう。

 

白い歯を維持する事で、誰が見てもご自身の白い歯と、思われる事は間違いありません。

そして、ご自身に合ったホワイトニング方法を見つけるためには、歯科医との相談で見つけるのが、ベストな方法です。

arai_dr.png

2017年1月16日 12:06
歯医者で撮影するレントゲンの被ばく量と妊婦への影響について

院長の市来です

歯医者で診療の時にレントゲンを撮りますが、レントゲンは体にどう影響するのか、妊娠中でもお腹の中の赤ちゃんへの影響は大丈夫なのか心配な方も多いのではないでしょうか。歯は硬い組織で中まで見えない場合や骨の中は透けないためにレントゲンを撮らなくては正確な診断をすることができません。実は歯医者で撮るレントゲンの被ばく量は日本人が一年間に自然に浴びる放射線の1/200程度なので、ほとんど体に影響を及ぼすことがないのです。特に歯医者の場合は鉛防護衣をつけて撮影することが多くてより安全にレントゲン検査ができるのです。今回は歯医者で撮るレントゲンの被ばく量とその比較についてお伝えします。

1.歯医者のレントゲンとは
歯医者で撮るレントゲンは歯や顎の骨の硬い組織の変化を確認するために撮影します。レントゲンの検査によって虫歯や顎の骨にできた膿の袋、副鼻腔炎なども確認することがでます。また、近年はCTレントゲンなどの普及に伴い、3次元的に顎の状態を確認して、インプラント治療をすることは必須の検査となっています。
2.自然被ばく量との比較
日本人が一年間に自然に被ばくする放射線量は2.0mcvを基準としています。
1)歯の小さいレントゲンでは0.01mcvで自然被ばくの1/200程度
歯の小さなレントゲンは虫歯の深さや歯を支えている骨の高さを細かく見るために撮影します。特に歯と歯の間の虫歯は見た目では見逃す時もあり、症状があったり何か怪しいときにはレントゲンで撮影し、虫歯を確認して必要であれば歯の痛みが出る前に治療を行います。
2)顎全体のレントゲンは0.03mcvで自然被ばくの1/66程度
初診で来院されたときに顎全体のレントゲンを大きな虫歯や親知らずなどの位置や方向を確認するために撮影します。これはパノラマレントゲンとも呼び顎全体を確認することができます。歯のレントゲンのようにレントゲンのフィルムを口の中に入れないので、嘔吐反射のある方や顎の奥深くにある親知らずを確認する場合に有効です。
3)CTレントゲン0.1mcvで自然被ばくの1/20程度
CTレントゲンは歯や顎を3次元的に映し出すレントゲンです。インプラントや上顎洞炎、複雑な歯の根の形を正確に診断することができます。特にインプラント治療を行う場合はCTレントゲンで骨の状態を事前に確認することが求められるようになってきました。当院にはあるCTは高額なため、当初は歯科医院に導入しているところは少なかったのですが、現在インプラントを行っている歯科医院の1/7にあると言われております
3.被ばく量を低下させる対応策
1)防護エプロンにより不要な被ばくを避けている
歯医者ではより被ばく量を少なくするために鉛の入った防護エプロンを使用します。そのため、人体の不必要な部分には被ばくがないようにしてます。
2)デジタル化し、被ばく量を1/8程度に低下させている
近年の多くの歯医者ではアナログ撮影して現像する方法からレントゲンをデジタル化し、従来のフィルムによるレントゲンの被ばく量を1/8程度にしています。
3)小さなレントゲンの機械
小さなレントゲンを撮影する機会は先端に筒のようなものがついています。これはレントゲンの散乱線がほかに漏れないようにしているもので、筒の延長上にしかレントゲンは影響しません。そのため、体の他の部分にはレントゲンの影響はでません

4.妊婦の歯科治療やレントゲン
妊娠中のレントゲンの使用は極力避けることは必要です。ただし、歯医者でのレントゲンは自然に被ばくするよりもごく少量で、安全性は高いものです。多くの歯の治療はレントゲンの診断が必要となります。レントゲンを撮らずに目測で診断、治療を行えば場合によってはより悪化し、血液から胎児への細菌感染や痛みによるストレスの方が胎児に影響を与えます。歯科医師によって考え方は異なりますので、妊娠中のレントゲン撮影については、担当医とよく相談の上で行ってください。
5.最後に
歯科治療におけるレントゲンの検査はとても重要なものです。正確な治療を行う歯医者ではより多くのレントゲンを撮影します。治療前の診断や治療中、最終的な確認などレントゲンは欠かせないものです。以前に比べX線の照射量も少なく、鉛のエプロンをかけているのでほとんど気にしなくていいほどの被ばく量です。被ばくという言葉に惑わされず、適切な診断の上、治療をすることをお勧めします。

76543.jpg

2017年1月 4日 11:47
歯を失う原因について

こんにちは。歯科医師の丸野です。本日は歯を失う原因について説明をさせていただきます。

 

 歯を失う二大原因はむし歯と歯周病で、その割合は同じくらいです。一般的に歯は奥歯から失われる傾向にあり、比較的若いうちはむし歯で失われる場合が多いのですが、残った歯が少なくなるにつれて歯周病で失われる歯が多くなります。

 

  2005年に行われた全国抜歯原因調査結果におきまして、歯が失われる原因で最も多かったのが「歯周病」(42%)で、以下「むし歯」(32%)、「その他」(13%)、「破折」(11%)、「矯正」(1%)の順でした。このうち「その他」は大半が親知らずの抜歯で比較的若い時期に抜歯されます。また「破折」の多くは、外傷など物理的に非日常的な大きな力が作用したものではなく、神経をとった歯であると考えられています。

 

 抜歯原因を年齢階級別にみますと、「歯周病」と「破折」による抜歯は中高年、「その他(多くが智歯)」と「矯正」は若い年代に多く、「むし歯」はどの年齢層でも多くなっています。

 

 以上、歯を失わないためには歯周病の治療は勿論、虫歯予防と共に可能な限り天然の歯を温存することが大切です。

maruno_dr.png

2016年12月26日 14:58
TCHについて②

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

前回TCHについてお話しさせていただきました。

TCHは何かに集中していたり、ここ一番の緊張が必要な時に行われることがもっとも考えられます。加えて自分では緊張してるつもりのないパソコンや携帯電話の操作も、かなりの頻度で予想され、大きく注目するところです。操作に長時間没頭が、リスク大となります。それが常態化すると、簡単にTCHしてしまう日常習慣が固定化される恐れもあります。

このTCHと夜間のブラキシズム(くいしばり癖)との関係性も注目するところです。TCHが軽減されることによって、夜間のブラキシズムも軽減される可能性も、考えられています。

まずは、日中のTCHに対しての軽減アプローチです!。

 日中おこるTCHに対しては、まず自身にその癖があることを自覚すること。そして気づいた時にはやめるようにすることが第一の対処法です。この方法は、そんなに難しい事ではありません。ある程度なら、自己改革可能です。

東京医科歯科大学のグループでは、「リマインダー」という方法を推奨しています。これは、「TCHストップ」の付箋などを部屋の各所に貼っておき、自己認識を習慣化する方法です。しかし、TCHをあまりに意識し過ぎた生活は、快適とは言えません。自己認識がストレスにならない程度が、長続きするとも考えられます。

そこで当診療室では、自己認識とともに、「舌の位置」に着目しています。

口腔内の機能的なバランスをキープするポイントに「舌の正常なポジション」を考えています。舌の筋力が低下し、舌の位置が不適正になっていくことによって、前述の「安静空隙」の消失がおこり、歯が接触する可能性が高まると考えられます。

お口の中で無意識の「力」が加わる習慣は、続けてその疲労から次には、口唇の弛緩を誘発し、口呼吸が助長されていく可能性があります。

これは、睡眠時のブラキシズム(くいしばり習慣)後に、同じく口呼吸に移行することにも通ずると見ています。起床時のお口の乾燥を訴える人に、口腔内の軟組織(頬粘膜や舌表面)でのブラキシズムの跡を認めたり、顎・首周囲の疲労感を感じる方も少なくありません。

よって、たかがTCH癖では済まされない、体へのリスクとして、対応していかなければならないと考えられます。

arai_dr.png

2016年12月19日 11:12
医院見学

こんにちは、藤林です。医院見学をしてきましたので、今回はそのことについて書かせて頂きたいと思います。2016年11月8日に、上本町にある上本町ヒルズ歯科クリニックに見学に行ってきました。永井美也子先生という女性の院長先生の歯科医院です。

すごく腰が低い先生で、見た目もスラッとしていて美しく、びっくりしました。医院の特長として、小児歯科、予防歯科、マタニティ歯科に力を入れてらっしゃいます。先生は特にその三つが好きとおっしゃっていました。マタニティ歯科というのは永井先生の造語だそうです。セミナーなどでフィンランド式むし歯予防やマイナス一歳からの歯育ての考え方を伝えていくことを日々勤しんでらっしゃいます。

今回、セミナーに同行させてもらったので、そのセミナーのシェアをさせて頂きます。

 

ママは虫歯になりやすいです。つわりによって磨きにくかったり、食生活が不規則になるからです。

また歯周病にもなりやすいです。これは妊娠すると起こりえることで、女性ホルモンを好物にして数を増やす歯周病菌がいるからです。

進行した歯周病が流産や早産や低体児出産の危険性をあげます。

妊娠中期だと、比較的歯の治療が安全に行うことができるので、いちど歯科医院で歯の大掃除をしてもらいましょう。

してもらいたいけど、麻酔やレントゲンやおくすりは大丈夫??麻酔は無痛分娩でも用いる麻酔なので大丈夫です。レントゲンは必要であればレントゲンを撮りますが、念のため防護服を着用し撮影すれば大丈夫です。おくすりは必要最小限になりますので、必ず妊娠していることを申し出てください。

むし歯菌はいつ赤ちゃんに感染するのでしょうか??お腹の中の赤ちゃんにはむし歯菌はいません。感染源はヒトからうつります。うつることはほとんど避けれないですが、うつる時期をなるべく遅らせることが重要です。だから身の回りの大人が、特にお母さんのお口の環境を良くしておく必要があるのです。そこからお子さんのむし歯予防は始まります。

 

私なりの解釈も少なからず入っていますが、シェアさせて頂きました。

好きなことに忠実に向き合い、実行させていく力がある永井先生が本当に素敵だなぁと思いました。女性がこうして大規模に活躍しているのを知れる機会になりましたし、非常に有意義な医院見学でした!(*^^*)

fujibayashi_dr.png

2016年12月12日 12:18
歯間ブラシが使いにくい原因と対処法

歯間ブラシを使うように歯医者で薦められたが歯ぐきの隙間にうまく入らないで、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。歯間ブラシは歯と歯の隙間を磨く清掃用具です。しかし、歯間ブラシは歯ブラシと違い大きさや入れる方向によって全然入らなくなってしまうこともあるのです。無理に入れてしまうと歯茎に傷をつけたり、歯茎が腫れてしまうこともあります。また、間違った使い方で歯間ブラシは折れてしまいます。今回は歯間ブラシが歯茎の隙間に入らない理由と対処法をお伝えします。

歯間ブラシとは
歯間ブラシは歯と歯の隙間を磨く小さい歯ブラシです。歯周病や年齢とともに歯ぐきは下がり、歯と歯の間の隙間は大きくなっていきます。歯ブラシだけでは歯と歯の間の清掃するのが難しいため、歯垢が残り歯周病が悪化してしまいます。歯間ブラシを使うことによって、歯と歯の間の根元の磨き残しを防ぐことができるために、歯周病の方には欠かせない清掃器具です。

歯間ブラシが歯ぐきに入らない原因と対処法

1.歯間ブラシのサイズが大きすぎる
歯間ブラシは歯ぐきの隙間によってサイズを変える必要があります。大きすぎる歯間ブラシでは歯茎の隙間に入らず、無理に入れようとすると歯茎を傷つけてしまうこともあります。歯間ブラシの真ん中にある金属が歯と擦れるようであれば大きすぎるサインです。歯間ブラシの種類はメーカーによっても若干異なりますが、4S、SSS、SS、 M、L、LL、LLLなど多くの種類があります。また、メーカーによっても大きさが異なります。歯ぐきの隙間も場所によって大きさに違いがあります。
対処法
歯間ブラシの大きさの選択はとても重要です。大きすぎても歯ぐきの隙間に入らず、小さすぎても歯垢が取れずに効果が得られません。歯ぐきの場所や歯周病の治療前と後でも歯ぐきが引き締まって大きさが変わります。そのため歯間ブラシのサイズを合わせるには歯医者で担当の歯科衛生士に自分の歯の隙間にあった歯間ブラシを選んでもらうことが大切です。


2.歯間ブラシを入れる方向を間違っている
歯間ブラシは歯と歯の隙間にほぼ直角に入れないときれいに入りません。歯間ブラシを横から入れたり、上から入れたりすると歯や歯ぐきに当たり、最後まで入れることができません。無理に入れてしまうと歯や歯ぐきに傷がついてしまうことがあります。また、歯間ブラシ自体折れてしまいもったいないことになります。
対処法
初めは歯間ブラシの使い方を担当の歯科衛生士に教えてもらいます。前歯は比較的簡単に歯間ブラシを使うことができるのですが、奥歯は慣れるまで時間がかかる方もいます。自宅では鏡を見て、歯間ブラシの方向を確認しながら、使うようにしてください。


3.歯間の隙間が狭すぎる
歯並びが悪くて歯が重なっている方、もともと歯と歯の間の隙間が狭い方は一番小さな歯間ブラシでも入らない場合があります。歯間ブラシは特に歯周病で歯と歯の隙間が広い方におすすめの清掃用具です。無理に歯間ブラシを使うと歯や歯ぐきにダメージが加わります。
対処法
歯と歯の間全てが同じように隙間があるわけではないので、重なったり、歯並びが悪いところはデンタルフロスで歯垢を取るようにしてください。

市来正博

ichiki_dr.png

2016年12月 5日 10:18
歯の移植について

こんにちは。歯科医師の丸野です。今回は歯の移植について説明をさせていただきます。

 

歯の移植とは、親らずや、生えている位置の異常などの理由で使用されていない歯を、歯を失ったところに移植する方法です。これは、ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、また義歯よりも違和感が少なく、インプラントとは異なり、自然な歯の機能を生かせるという特徴があります。

 

一方で、歯周病が進行した状態で抜いたところの骨が失われてしまっている場合には困難な場合もあります。また歯が抜けてから時間がたつと、抜けた部分の骨が回復しますから、改めて骨を大きく削って移植しなければならなかったり、また親知らずの形態が悪いと難しかったり、いろいろな条件によって予後が左右されやすいなどの欠点もあります。

 

ある研究による生存分析では、推定平均残存年数14.6年、10年生存率は73.6%でした(歯界展望,vol.119 No.4 2012-4,609-633)。

 

インプラントのそれに比べると多少生存率は低いように思えますが、有効利用できる歯があればそちらをまず利用するという考え方は有効だと思われます。いちき歯科では歯の移植を含めたより良いプランと治療を提供させていただくよう努めて参ります。

 

maruno_dr.png

2016年11月28日 12:03
Tooth Contacting Habit

こんにちは。歯科医師の新井です。

TCHという言葉をご存知でしょうか。

TCHとは、Tooth Contacting Habit の略で、日本語で言えば、上下の歯を接触させる癖のことです。

食事以外で上下の歯を接触させる癖といえば、当診療室でも治療テーマにしている「ブラキシズム」つまり無意識時の、多くは就寝時の「かみしめ癖」や「くいしばり癖」、いわゆる「歯ぎしり癖」が思い浮かびます。

しかし実際には、日中何かに集中したり、緊張した状況で、上下の歯を わずかに軽く「くっ」と接触させる癖が、東京医科歯科大学の歯科顎関節治療部での顎関節治療を受けられる患者さんに多く認められたことより、木野准教授を中心にしたグループでこの「TCH」が提唱されました。

では、リラックスしている時のかみ合わせの正常な状態とは?

 

 リラックスした時の上下の歯は、当たることなく少しすいています。この1~3ミリの隙間を「安静空隙」と呼びます。

上下の歯が軽く触れた状態でも、顎の筋肉は緊張状態にあるという事なんです。

 

軽く上下の歯を接触させることでも、その歯の歯根表面にある歯根膜という神経の圧迫、血流障害が起こっています。それによる歯の知覚過敏症状、歯周組織の変化、ダメージによる歯のかみ合わせ痛や動揺、浮き症状、やがては歯周病の進行にもつながってゆきます。

また、かみ合わせた状態の持続は、耳の前にある顎関節の圧迫を引き起こし、血流障害・関節痛の原因となります。顎関節症発症の一つの要因です。

次に筋肉について考えてみましょう。軽くかみ合わせた状態でも、収縮した顎の閉口筋(口を閉じる働きの筋肉)は緊張状態にあります。その状態の持続は、首や肩の筋肉の緊張へ波及します。そして疲労、血流障害が、筋肉のコリとなって出現するのです。

 

次回はTCHを防ぐ方法についてお話しさせていただきます。

arai_dr.png

診療内容

  • むし歯治療
  • 歯周病治療
  • 小児歯科
  • 予防歯科
  • 口腔歯科
  • インプラント
  • 審美歯科
  • ホワイトニング
  • デンタルエステ
  • 矯正歯科
  • 入れ歯
  • いびき治療
  • 医療費控除

ページトップへ