睡眠時無呼吸症候群について
2018年09月8日
こんにちは。歯科医師の新井です。
みなさんは、「睡眠時無呼吸症候群」ということばを聞いたことがありますか?
睡眠時無呼吸症候群の方の特徴としまして、
いびきがうるさい
日中の倦怠感が強い
睡眠時に呼吸が止まっていると指摘を受けたことがある
などがあります。
現在、仕事としてトラック、バス、タクシー、鉄道、船、飛行機などを運転する人は、日本には300万人以上もいます。職業として運転している人には肥満傾向の男性が多く、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクが高いとされています。
過去にトラック運転者2万人に対しておこなった大規模な調査によると、中~重症の睡眠呼吸障害があると診断されたトラック運転者の86%が、眠気などの自覚症状に乏しいという結果が出ました。
多くの研究により、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、健常者よりも交通事故を引き起こす確率が高いことが分かっています。バスやトラックや車の居眠り運転事故は、ブレーキを踏まないまま発生することが多いため、致死率が高い大きな事故になりやすい傾向にあります。
普段から十分な睡眠をとり、睡眠不足が生じないように、規則正しい生活習慣を心がけましょう。そして、睡眠時無呼吸症候群であれば、適切な治療を行うことを強くお勧めします。
治療方法としましては、生活習慣の改善やスリープスプリント(寝るときに付けるマウスピース)などがあります。
ご自身やご家族の方で心配な方はぜひご相談ください。