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歯のけが(外傷)について

2019年02月5日

こんにちは、藤林です。

今日は話したいと思います。

 

まず歯のけがのお話の前に、歯のなりたちについて説明します。歯茎から顔をだしている部分は歯冠と呼ばれます。歯の層で名前が変わり、第一層目がエナメル質、第2層目が象牙質、象牙質の中には神経(歯髄)があります。反対に骨に植わっているところを歯根といいます。

歯は骨のなかに植わっていて、しかし直接植わっているのではなく、ほんのわずかな隙間を介しています。その隙間にあるのが、歯根膜とよばれる線維で、それを介して植わっています。

 

発生する年齢は幼児から高校生が多いです。友達とぶつかった、こけた、何かにぶつかった、交通事故・・・他高齢者の転倒や酔っぱらったときの転倒などもあります。

 

歯のけがの種類としてはまず折れること(破折)といいます。歯冠部でおれたり、歯根部で折れたり、折れ方は様々です。

他に外からの力により歯が骨から離れるような状態が発生すると、脱臼といいます。脱臼には歯が骨から完全に離れて、抜け落ちてしまうような完全脱臼から、一部の歯根膜が断裂しただけの不完全脱臼まであります。

歯がめりこんでしまう場合もあります。これを埋入といいます。また歯のけがの種類に関係なく、様々な骨折や唇の切れが生じることがあります。大きく骨折している場合や唇を大きく縫わないといけないような場合は口腔外科を紹介させていただく場合があります。

 

脱臼のなかでも歯が完全に抜けてしまうことを脱落といいます。脱落は早急に手当てをすれば助けることができます。抜けた歯が助かる(戻せる)かどうかは、この抜けた歯についている歯根膜と呼ばれる線維が生きているかによります。もし生きていれば歯を元の骨の穴に戻す(再植といいます)ことにより、歯は再び機能を回復します。また歯の根がまだ完成していない歯では、再植後に神経が生き返ることがあります。

歯根膜は乾燥に弱く、口の外ではおよそ30分くらいしか生きていません。したがって歯が抜けてから30分以内に歯医者さんにもどしてもらうか、自分で戻す必要があります。

 

抜けた歯を助ける最も良い方法は自分でまず元の位置にもどしてみることです。もちろん砂などで汚れている場合には水道水で洗ってからもどします。しかし、水で洗うのは30秒くらいにしましょう。歯根膜が死んでしまうかもしれないからです。

もし抜けた歯を戻せない場合は、口の中にいれておきます。ただし飲み込んでしまってはいけないので、歯を唇と歯茎の間に入れておきます。また低年齢の場合も口の外で保管しましょう。その場合は、牛乳を用意して、牛乳のなかに漬けておきましょう。そしてすぐ歯医者さんに行きましょう。

歯が折れた破片の場合は、水で濡らして持ってきてください。それは戻した部分の見た目が悪くなってしまう(白濁する)ことを防ぐためです。どんな小さい破片でも、一度戻すことを試みてみますので、探して見つかれば持ってきてください。また取れたのが歯なのか破片なのかわからない場合は、牛乳に漬けて持っていきましょう。

 

交通事故などの体の外傷が大きい場合は医科を優先させてください。脳震盪などの意識消失があった場合もそうです。脳のMRIなど精密検査を行い、大丈夫になった時点で、御来院ください。

 

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