歯周病とストレスとの関係
2017年10月11日
こんにちは!
歯科衛生士の澤田です(*^^*)
今日は『歯周病とストレスとの関係』について書いてみたいと思います。
ストレスが歯周病に与える悪影響は大きく分けて2つ考えられています。
まず1つはストレスが直接歯周組織に与える物理的な影響です。
人はストレスを感じると無意識のうちに歯を強く食いしばったり噛みしめたりする習性があります。
上下の歯を頻繁に強く噛みしめていると、歯周組織が圧迫され、ひどくなると歯牙の小さな破折を起こしたりします。
そのような小さな破折線に沿って歯周病菌が増殖し、歯周病を発症したり、悪化させたりしてしまうのです。
また就寝中にみられる歯ぎしりの多くもストレスが原因と言われています。歯ぎしりとは無意識のうちに上下の歯をぎりぎりと強くこすりあわせることを言いますが、歯ぎしりも歯周組織に物理的な刺激を与えます。
また歯ぎしりには他に食い縛りタイプと上下の歯をカチカチ噛むタッピングタイプがありますが、同様の影響を歯周組織に与えます。
結果、歯周組織への圧迫が歯槽骨の破壊につながり歯周ポケットを深くし炎症を引き起こすことがあるのです。
もう一つはストレスが全身の免疫力低下をさせることが原因です。
これにより歯周病が悪化したり治りにくくなることが起こってきます。私たちの体は自律神経系、内分泌系、免疫系の3つがバランスをとりあうことで健康を維持していますが、強いストレスにさらされると自律神経系のバランスが崩れることがあります。
続いて内分泌系のバランスが乱れ、結果全身の免疫力も低下し、歯周病菌の増殖が起こり歯周病の悪化へと繋がっていくのです。
実際、担当させていただいている患者様を定期的に見ているとその方に現在ストレスが強く掛かっているか歯茎の変化から分かるほどです。
ストレスは全身のあらゆる病気と深いかかわりが指摘されていますが歯周病も例外ではありません。歯周病を発症、悪化させないためにもなるべくストレスをためこまずに上手に解消することを心構えていきましょう!