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酸蝕症について

2015年06月30日

酸蝕症とは、酸によって歯が溶かされてしまうものです。

酸蝕症によって溶かされた歯のことを、酸蝕歯と言います。

 

虫歯も細菌の出す酸によって歯が溶かされる病気ですが、こちらは原因が「酸」というよりも「細菌」なので、酸蝕症とは区別されています。

 

 

酸蝕症(酸蝕歯)の原因

 

・過食嘔吐や無理なダイエットなどによる、習慣的な胃酸の逆流。

 

 

・酸性食品の摂取。

 黒酢、レモン・オレンジなど柑橘系の果物、ドレッシング、赤ワインなど。

 上記のような食品を常に摂取する機会のある人は、酸蝕症のリスクが高くなります。

 

・職業的原因

 酸使用現場で働いている人、水泳選手(塩素が原因)など。

 

・歯軋り・過度のブラッシングなど

 直接の原因ではありませんが、酸蝕症を進行させる要因となることがあります。

 

 

他にも酸蝕症(酸蝕歯)の原因はいろいろと考えられますが、いずれにしてもいきなり酸蝕症(酸蝕歯)になるわけではなく、日常的に歯が酸に晒され、それが再石灰化のスピードを上回った場合に少しずつ歯が溶かされ、酸蝕症(酸蝕歯)が発生します。

 

 

酸蝕症(酸蝕歯)の治療法・予防法

 

酸蝕症(酸蝕歯)の治療法・予防法としては、嘔吐をよくする人は嘔吐を控える、酸性食品を過度に摂取している人は少し摂取を控えるなど、まずは原因となっている酸を無くす、または減らすことができないかどうかを考えます。

 

また、虫歯の予防法に準じて、食事時間の工夫やフッ素の利用なども有効です。

 

酸蝕歯に対しては通常の虫歯治療と同様に詰め物やクラウン(被せ物)をすることも可能ですが、やはりまずは酸蝕症(酸蝕歯の原因を究明し、原因に対する対策を講じることが最重要です。

 

 

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姿勢と歯★

2015年06月22日

こんにちは、藤林です!

姿勢も歯に関わってくるのをご存知ですか?

悪姿勢の代表例、猫背です。

 

猫背は見た目が悪いだけでなく、身体に様々な害を引きおこします。まさに百害あって一利なしです。

 

猫背の方は背中が丸まって身体が後ろに引けるような状態になり、その結果としてバランスをとるため、前傾姿勢になります。

 

頭の重さは約5㎏もあります。頭が前にでた状態だと下の顎が引っ張られ、口がぽかんと開きやすい傾向になります。

 

口がぽかんと空いている時間が長ければ長いほど出っ歯傾向になるため、猫背の方ほど歯並びが悪くなります。

 

猫背だから必ずしも出っ歯になるわけではありませんが、歯並びが悪く出っ歯の方の中には、猫背の方が非常に多いです。

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歯ぎしりを起こす原因とその対処法(症状と対処法について)

2015年06月16日

歯ぎしりで歯がすり減って、歯やあごに痛みがあったり、知覚過敏がなかなか治らなかったりして悩んでいる方もいるのではないでしょうか。歯ぎしりは歯を失う原因になることもあり、口の中に大きなダメージを残してしまいます。歯ぎしりの主な原因はストレスと言われています。ストレスは無意識に歯ぎしりとして現れることがあるのです。今回は歯ぎしりが起こる原因とその対処法、歯ぎしりが引き起こす症状についてお伝えします。

1.歯ぎしりを引き起こす4つの原因と対処法

  1. 環境の変化や精神的ストレスが原因
    歯ぎしりの原因で最も有力なのがストレスです。仕事や学校での人間関係・結果によるものや転勤、転職、入学などの環境の変化で歯ぎしりが強くなることがあります。また、家族が入院したり、亡くなったりするとストレスはかなり強くなります。その結果、歯が欠けたり、詰め物が取れたり歯に痛みが出たりと症状が出ることがあります。
    対処法

    現代社会でストレスを無くすことは極めて難しいです。ストレスとうまく付き合っていくしかありません。自分の時間を持ったり、趣味の時間を楽しんだり、家族や友人と楽しく過ごすなどストレスをうまくコントロールすることで歯ぎしりも軽減していきます。また、自分でコントロールしづらい場合には、マウスピースを使って歯を守ります。

  2. 歯並びが悪いことによる影響
    歯並びが良い人でも歯ぎしりをしますので、歯並びだけが原因ではありませんが、歯並びが悪いことで噛み合わせに影響が出て、歯ぎしりもしやすくなります。また、歯並びが悪い人が歯ぎしりをすると、噛み合っている歯が少ないので、噛んでいる歯に過度の負担がかかって大きなダメージになります。

対処法

歯列矯正や部分矯正をして一部分だけに噛む力が集中しないようにしておく方が理
想的です。最近は大人の方で矯正治療をされる方が増えていますので、年齢で矯正治療をあきらめないで下さい。

  1. 噛み合わせの変化の影響
    噛み合わせは常に変化しています。成長や老化、歯科治療、歯周病、歯の喪失、歯の破折などの変化に対応するために歯ぎしりによって噛み合わせを自己調整しています。普通の自然な変化は体にとって必要なことです。20代の時と70、80代の時では顎や歯の形も変わってきます。しかし、虫歯の放置や歯周病など短期間で噛み合わせに変化があると歯ぎしりが強くなります。
    対処法
    虫歯や歯周病によって歯ぎしりが引き起こされることもあり、逆に歯ぎしりによって虫歯や歯周病が悪化していきます。病気にならないように予防すること、手遅れにならないように治療をして、歯ぎしりを引き起こさない噛み合わせを維持することが大切です。

  2. くいしばり癖は早めに直しておく
    無意識に行っている癖が夜寝ている時に出てしまうこともあります。日中に食いしばる人は筋肉が記憶していて癖になっていますので、寝ている間も行なってしまうのです。
    対処法
    日中、意識があるときに歯と歯を噛み合わせないようにすることです。人は安静にしているとき、常に歯と歯の間に約1mmの隙間があり、普段は接触していないのです。正常な場合、1日の中で接触するのは食事の際の15分〜20分程度です。日中、歯と歯を接触させないように意識することによって、寝ているときの歯ぎしりを予防することができます。

2.歯ぎしりによって引き起こされる症状

 A. 噛むと痛む
歯ぎしりによって歯の根の周りにある歯根膜という組織が炎症を起こし、噛むと痛みを出します。歯ぎしりは長時間続くと、歯や歯の周りの組織にダメージを与えていきます。特に奥歯が噛んで痛いときで上も下も左も右も痛いなどの場所が複数におよぶ場合は、虫歯ではなく歯ぎしりによって痛みが出ている可能性があります。

 B. 歯がしみる

   歯ぎしりによって歯が揺さぶられて歯が揺れてきたり、歯の根元や噛む面が削れて歯の内部の象牙質という部分が露出したり、歯に亀裂が入ると歯がしみて来る場合があります。

 C. 何もしていなくても歯が痛い

   歯ぎしりによって歯に亀裂が入いると、神経が死んでしまうことがあります。亀裂から細菌が神経に感染し、死んでしまうのです。初期の頃はしみたり、噛んで多少痛い程度でも、その後強い痛みが出ることがあります。歯医者のレントゲンでは小さな亀裂を確認できないため、急に痛みとして出ることがあります。

  1. 修復物が壊れたりはずれる
    歯ぎしりによって歯に強い力がかかるとセラミックの詰め物やかぶせものが割れることがあります。また、割れない金属などでははずれてきたりします。歯ぎしりする方はこれを何度も繰り返す傾向があります。

  2. 顎が痛い
    歯ぎしりによって顎関節症が引き起こされ、顎が痛くなることがあります。顎は左右の関節の部分だけで頭蓋骨とつながっています。歯ぎしりによって顎の関節に過度の力が加わると顎の関節にある軟骨がずれたり、穴が空いたり、変形したり、関節の周り炎症が起こってり、顎を動かす筋肉に問題が起こって顎が痛くなります。

  3. 歯が割れる
    歯ぎしりによって歯に過大な力がかかると、歯が割れてしまうことがあります。特に神経のない歯は自分の歯の部分が少なくなっているので割れやすくなっています。亀裂から細菌が入いると、歯茎が腫れたり、膿が出て口臭が出てきます。大きく割れてしまった場合は歯を抜くしかありません。神経が残っている場合も割れることがあり、この時は強い痛みが出ることが多いです。

3.歯ぎしりの治療

A. マウスピース療法

   歯ぎしりは原因が混合しておこるため、治療を行なっても確実に止めることは難し
いです。しかし、そのままでは歯や顎に悪い影響を及ぼすためマウスピースによって歯を守る必要があります。マウスピースは人工のものなので削れても壊れても作り直すことができますが、歯や神経を失ってしまうと元に戻すことはできないのです。歯より柔らかいものを間に挟むことにより歯自体への影響を軽減しています。

 B. 矯正治療

   歯並びが綺麗な方でも歯ぎしりをする方もいるので、矯正治療をしたからといって歯ぎしりが止まる訳ではありません。しかし、噛んでいるところが少ない方で特に下あごの前歯が噛んでいない方は矯正治療後歯ぎしりや顎の痛みが軽減する場合は多く、矯正治療も有効な手段の一つです。

 C. 噛み合わせ治療

   歯の治療途中や歯が喪失した後放置している場合、噛み合わせが不安定になりやすいので、確実に治療してあご全体で噛めるようにする必要があります。

 D. ボトックス治療
ボツリヌス菌の成分を抽出した薬剤を使用して顎の筋肉の過度の力を抑制します。効果は最長半年ぐらい続来ますが、その跡は効果が消えて元通りになります。普段何か特別にすることなく、違和感も特にないので、マウスピースが苦手な方にはお勧めです

 E. 自己暗示療法

   日中かみしめないように意識し、寝る前にも歯と歯を当てないように自己暗示をかけて寝ます。確実に行うと効果が出てきます

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根管治療について

2015年06月8日

  こんにちは。歯科医師の丸野です。先日、茂久田歯科商会主催の根管治療のセミナーに行ってきました。講師は京都市で開業されているエンド治療の大家である山田邦晶先生です。根管治療に対する理論とテクニック、そして新たな根管治療の機器(ジッペラー レシプロック)について、その取り扱いと臨床応用について学んできました。

 

  レシプロックはエンドモーター(X スマート デンツプライ)と併用するNi-Tiファイルで、はやい/だれでも/切れる/折れにくい/しなる/根管を守る、という特徴を持っています。これまでのNi-Tiファイルと異なったバランスドフォースの動きを再現した往復運動を行い、逆回転時に歯質を切削する設計になっています。

 

 レシプロックはワンファイルエンドを謳い文句としていますが、結局は手指で♯15のファイルで根尖を空けることができる段階に持っていく必要があり、そこからの効率性と安全性のためレシプロックを用いるとよいという印象を受けました。また湾曲が強い(30度以上)根管はNi-Tiを用いなければ根管形成は困難であろうとのことでしたので、症例に応じたレシプロックの応用が効果的であると考えます。

 

 先日の大阪でのデンタルショーにてレシプロックのデモを行う機会がありましたが、切削効率が良いことはさることながら、根管充填が規格化されているため非常に簡便であると感じました。当院での臨床応用についても検討させていただいている次第であります。

 

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知覚過敏②

2015年06月1日

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

今回は「知覚過敏」の治療法についてお話ししたいと思います。

 

①知覚過敏用歯磨き粉

「シュミテクト」などの知覚過敏用の歯磨き粉は、硝酸カリウム(カリウムイオン)という薬用成分が露出した象牙質をカバーし、

象牙細管へ刺激が伝わらないようにし、使用を続ければ「歯がしみる」症状が緩和される事が期待できるのです(使用をやめれば再び歯がしみる可能性はあります)。

 

 

知覚過敏の症状が軽ければこのような歯磨き粉を使用するだけで症状が改善、解消することも珍しくありませんが、1

2週間ほど知覚過敏用歯磨き粉を使用しても効果がなかった場合は知覚過敏ではなく虫歯の可能性もありますし、

知覚過敏+歯周病の可能性も十分考えられますので、自宅でのケアを諦めて1日も早く歯科医に行きましょう。

 

②薬の塗布、コーティング剤

 

この場合に使用される薬の代表的なものが、「フッ化物が配合された薬」ですが、「レジン(樹脂)・歯科用セメント」など、

薬ではなく物理的に象牙質をカバーするコーティング材を使用することもあります。

 

ちなみに薬の塗布の場合、1回だけでなく数回、塗布しなければ効果を得られない事もあり、「レジン(樹脂)・歯科用セメント」などの

コーティング材を使用する場合は日常の歯磨き(ブラッシング)によって必ずコーティング材が擦り減っていってしまうので、

数ヶ月ほどで効果がなくなってしまうことが普通です。

 

 

ただその間に「歯の再石灰化(唾液に含まれるカルシウムやリンが傷ついた歯(エナメル質)の表面にくっつき歯(エナメル質)を修復する)」がうまく進めば、薬の効果がなくなったり、コーティング材が擦り減ってなくなってしまっても「歯がしみる」症状は出なくなり、結果、知覚過敏が治ることも十分期待できるのです。

 

③マウスピース

 

過敏の最も大きな原因の1つが「歯ぎしり」ですので、歯ぎしりが原因で知覚過敏になっていると思われる場合は当然、歯ぎしりを治さない限り知覚過敏も治りません。

 

 

しかし歯ぎしりの原因は「不安・疲れ・ストレス」などさまざまなことが考えられ、それらを解消すること自体、現代社会で生きる人たちにとっては容易ではありません。

 

 

そこで歯ぎしりを直接、治す事はできなくても、『ナイトガード(マウスピース)』という歯をカバーする器具を使用し、歯ぎしりによるエナメル質、歯周組織の破壊を防ぐ治療が行われます(長期間ナイトガード(マウスピース)をすることによって、歯ぎしり自体を治す効果も期待できるとされています)。

 

 

また歯ぎしり同様、知覚過敏の原因となる「咬み合わせ」が悪い場合は、歯を削って咬み合わせをよくする『咬合調整』が行われます。

 

 

※歯ぎしりは知覚過敏だけでなく歯周病などの歯周疾患に非常に大きく関わっている症状ですので、場合によってはナイトガード(マウスピース)などの物理的な方法で治療していくだけでなく、「不安・疲れ・ストレス」などを取り除く精神療法による治療も必要かもしれませんので、かなり長期間の治療を覚悟しなくてはならないかもしれません。


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