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奥歯に白い歯を入れる場合の自費と保険の種類と特徴

2016年05月30日


奥歯に金属の歯が入っていると場所によっては目立つし、金属アレルギーなども心配もあります。実は奥歯でも前歯のように白い歯で治療することができるのです。奥歯も、もともと白いので白い歯がいいですよね。また、条件によっては保険診療で奥歯を白くできるのです。今回は奥歯の白い歯の自費と保険の種類と特徴についてお伝えします。

1.被せものとは

被せものとは歯の見えている部分を削ったり歯の根を使って土台を作り、被せ物をする方法です。以前は土台と被せ物が一体だったために、歯の根に差し込むように治療を行っていたため差し歯と言いました。現在、多くの場合、土台と被せ物を分けて治療をします。

1−1. 奥歯の被せに必要な条件

奥歯には噛む力が体重と同程度かかるため、前歯のように見た目だけでなく強度も必要になります。

1−2.奥歯の小臼歯と大臼歯

奥歯は噛む力が強くかかるところで場所と形により大臼歯と小臼歯に分けられます。小臼歯は保険外でセラミックや保険診療でもハイブリットレジンという固いプラスティックで白くすることが可能です。また、大臼歯は保険外でセラミック、保険では皮膚科で金属アレルギーの診断書があればハイブリットレジンで治療が可能になります(平成28年4月より)。

2.小臼歯の白い被せの種類と特徴

2−1.自費診療のセラミック

小臼歯は口を開けたときにかなり目立つ位置にあります。そのため審美的に重要でできるだけ残っている歯に色を合わせられるセラミックがおすすめの治療法です。セラミックは色が変わらずに綺麗な状態を長期間保つことができる被せです。

2−2.保険診療のハイブリットレジン

保険診療で白い差し歯を希望される場合、小臼歯にはハイブリットレジンの被せで治療ができます。ハイブリットレジン冠はCADCAM冠と言われ固いブロックからコンピューターを使って削りだしていく新しい被せです。被せが入った直後は綺麗な状態を保てますが、セラミックに比べて徐々に色が黄色くなってしまいます。また、精度の問題かつけるセメントの問題かほかの被せに比べて取れやすいという報告があり、私も実感しています。今後の改善が望まれます
2-3.保険の金属の被せ
保険診療で強度を求める場合、金銀パラジウム合金という金属を使って被せを作ります。壊れにくい材質ですが、見た目が悪く、金属アレルギーの問題もありますので避けたいところです

3.大臼歯の白い被せの種類と特徴

3−1.自費診療のジルコニアセラミック

大臼歯には自分の体重と同じくらいの強い力がかかります。通常のセラミックだと陶器のため割れてしまうことがあります。ジルコニアはセラミックの中でも強度が強く、割れにくい材料です。強度が強い分透明感が少ないので見た目は少し劣ります。そのため噛み合わせの強い方や歯ぎしりが強い方は大臼歯にジルコニアセラミックをおすすめします。

3−2.保険のハイブリットレジン

平成28年4月より歯科用金属のアレルギーの診断書があれば、保険で大臼歯にハイブリットセラミックの被せにすることが可能になります。ただし、ハイブリットレジンは吸水性があるため時間が経つと劣化しやすい材料ですし、固いとはいえ強度に不安がありますので大臼歯では割れてしまう可能性があります。

3−3.保険の銀歯の被せ

保険診療では金属アレルギーでない場合、大臼歯の被せは金属になります。機能的には問題のない材料ですが、見た目に劣ることヨーロッパでは使用禁止材料としている国もあり第一選択ではないかと思います。

4.奥歯を白いセラミックの被せにした方がいい4つの理由

4−1.見た目が綺麗

歯はもともと白い色をしています。白い被せで治療をすることによって周りの歯と同じ色になり調和がとれます。今の時代は口を開いたり、笑ったりしたときに自然な感じが望ましく銀歯は避けたいところです。

4−2.汚れがつきにくい

セラミックの白い被せで治療をすると周りに汚れが付きにくくなります。セラミックは表面が滑沢なため歯磨きやデンタルフロスで擦ると汚れが落ちやすく、口の中の清潔な状態が保てます。

4−3.虫歯になりにくい

セラミックの白い被せで治療をするとセラミックが口の中の温度や水分などの厳しい環境でも劣化しにくいため、虫歯になりにくいです。また、型どりする材質の精度の違いがあるために自費治療をおすすめします。

4−4.被せが壊れにくい

特にジルコニアセラミックの被せは強度が強く、壊れにくい差し歯です。歯には自分が思っている以上の噛む力がかかります。特に歯ぎしりやくいしばりがある方は長時間強い力が歯にかかり、自分の歯でも割れてしまうことがあります。

まとめ

ジルコニアレジンにより奥歯に強度のある白い被せができるようになりました。保険診療では金属アレルギーの方に限り、強度はありませんがハイブリットレジンで白い被せができます。現在国民の皆さんの意識も上がってきており、虫歯の数も減っています。日本人の口の中から金属が減り、白い綺麗な歯でおいしく食事をし、話し、笑うことができることを望んでいます。

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中心結節について

2016年05月16日

皆様こんにちは。歯科医師の丸野です。今回は中心結節というものについて説明をさせていただきます。

 

 さて、中心結節という言葉を聞かれたことはおありでしょうか。中心結節とは、臼歯、特に下顎の前から4、5番目にある歯の咬合面(噛み合わせの部分)に発現する歯の形成異常のひとつです。咬合面中央部に象牙質とエナメル質が突起した状態を呈します。

 

 中心結節には、もちろん歯髄(歯にある神経と血管)が内部に入り込んでいないものもありますが、結節の外形と相似形に歯髄が突起内部に入り込んでいることが多いと言われています。

 

 このような中心結節は歯の根の治療上、重要な意味を有します。歯が萌出するときにすでに中心結節は形成されており、萌出直後に咬合、あるいは咀嚼によって結節が破折する可能性があります。また、歯髄腔が中心結節内部にまで入り込んでいる場合、結節の破折に伴って神経が露出し、歯髄が感染してしまいます。また、咬耗が進んで第二象牙質の形成が追いつかない場合にも露髄を生じることがあります。

 

 露髄した初期には接触痛を生じることがありますが、歯髄腔が開放されているため、食渣が停滞して急性発作を生じるほかには急性の歯髄炎症状が現れることは少なく、露髄が見過ごされやすいので注意が必要です。

 

 治療法は主に1、結節を少しずつ削って第二象牙質の生成を期待する、2、結節周囲を補強する、です。もし角が生えたような形の歯があれば要注意ですので、気になることがあればご相談下さい。

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★むし歯の進行度合の分類と治療法★

2016年05月9日

こんにちは、藤林です。今日はむし歯は進行度合の分類とその治療法について説明させていただきます。

むし歯は進行度合によって、5段階にわけられます。

 

C0→歯の表面のエナメル質と呼ばれるところのごくごく初期のむし歯の状態。まだ歯に穴はあいていない。

★治療法★→フッ素とキシリトールを有効活用し、再石灰化(歯の修復)させる。特に修復の必要性はありません。

 

C1→歯の表面のエナメル質にだけ穴が空いている状態。痛みは感じない。

★治療法★→必要があれば治療。削る部分は最小限。

 

C2→歯の第2層目の象牙質にまで穴が空いた状態。歯がしみたりする症状が出始め、神経に近くなればなるほど症状が重くなるが、無症状で経過することも。

★治療法★→麻酔が必要になる。むし歯が小さいと樹脂をつめて1回でおわるが、むし歯が大きいと、削って型とりをし、出来上がってきたつめものをとめる治療となる。

 

C3→むし歯が神経にまで達した状態。歯の周りに炎症が達すると、歯根膜炎とよばれる炎症をおこす。なにもしなくても痛かったり、激痛をともなう。

★治療法★→麻酔をして、むし歯の部分を取り除き、神経をとって、掃除をして、防腐剤の薬をいれます。そのあと土台をしてかぶせものをとめます。

 

C4→神経が死んでしまった状態。根だけ残った状態。痛みは軽減しますが、むし歯菌が血管を通り、全身疾患をひきおこす可能性も。

★治療法★→多くの場合、抜歯となる。

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口臭について

2016年05月2日

こんにちは、院長の市来です。

朝起きた時に口の中がネバネバして口臭が気になる方もいるのではないでしょうか。口臭の多くは口の中にいる細菌が発生させるガスが原因です。

ですから、細菌の数は食事のあとが一番少なく、食事と食事の感覚が一番長い寝起きのときが最も口臭が強くなる時間帯なのです。口臭は細菌の種類、量や唾液の変化によって強くなったり、弱くなったりするのです。

1.口臭の多くの原因は細菌

口の中には何千億という細菌が存在し、その中に嫌気性菌という空気を嫌う細菌がいます。嫌気性菌が食べカスや血液などを分解したときに出すガスが口臭の原因です。このガスは硫化水素などの揮発性硫黄化合物で、温泉などで発生する硫黄の成分に近いために口臭が硫黄臭く感じるのです。

2.寝起きの口臭がきつくなる2つの原因

2−1.食後8時間で細菌が最も増えるため

口の中の細菌は食後から徐々に増えだし、8時間になると最大量に増えます。起きている間は歯磨きや唾液によって細菌の数が増えないように抑えられています。

寝ているときは長時間食事や歯磨きができないですし、唾液の量が減少するので細菌が増え、寝起きに最も口臭が強くなるのです。

2−2.唾液の量が減り、細菌や汚れが洗い流されないため

口の中の細菌は唾液によって常に洗い流され、殺菌されています。唾液の量は寝ている間は起きている間に比べ、半分程度に減ってしまいます。

そのため唾液による洗浄作用や殺菌作用が弱くなり、細菌が多くなり口臭が強くなるのです。

寝ている間は起きているときよりも口の動きが少なく、唾液が流れにくくなります。例えば流れている川の水はきれいですが、流れが悪いとよどんできます。

口の中も同じように口が動いていると唾液の流れがよくなり、口の中の汚れや細菌が胃の中に流されますが、口を動かさないときは唾液が流れずネバネバし、口臭の原因となるのです。

3.前日に行う口臭対策

3−1.寝る前の歯磨きは念入りに行う

寝ているときが最も細菌が繁殖し、虫歯や歯周病になる時間帯です。そのため寝る前にはできるだけ念入りに歯磨きをして、細菌数を減らしておくことが重要です。

3−2.舌の表面の舌苔(ぜったい)を磨く

舌の表面の汚れである舌苔は口臭の原因です。寝ている間には舌があまり動かないので舌の表面の毛のような部分にいる細菌が繁殖しやすい状態です。

そのため寝る前に舌の表面の汚れや細菌を落としておくことによって、起きたときの口臭を減らすことができます。

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3−3.少し多目の水分を取っておく

唾液のほとんどは水分です。体の中の水分が減ると唾液も少なくなり、朝起きたときの口臭になります。体の水分が足りなくなると、喉が乾くという現象で、水分の補給を脳にうながします。

体の水分が減ると口の中の乾きが最も早く現象として現れます。そのため寝る前にコップ一杯の水を飲んでおくことで、起きたときの口臭を減らすことができます。

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3−4.ストレスを発散し、リラックスをして寝る

ストレスがあるときは唾液が減り、リラックスしているときは唾液が増えます。人前で話をしたり、緊張したりするときには喉が乾きますよね。

人はストレスがかかっているときには唾液が減るのです。ストレスをうまくコントロールして、リラックスすることで口臭を減らすことができます。

3−5.前日の食べ物、飲み物に注意をする

前日の食べ物やアルコールは翌朝の口臭に影響します。刺激や臭いの強い食べ物やアルコールによるホルムアルデヒドの発生は体の中から出てくる臭いなので、自然に消えるまで待つしかありません。

特にアルコールは揮発し、体の水分を奪いやすいので、朝に口の中がネバつき、口臭が強くなります。

4.当日に行う口臭対策

4−1.朝の歯磨きは歯磨き粉を多めに使う

夜寝る前にしっかり磨き、その後食事を取っていなければ、それほど歯にべっとり歯垢がついていることはないと思います。

朝の歯磨きは、朝食の汚れをしっかり落とし、歯磨き粉を少し多めに使って口の中全体を洗い流すように磨くと口臭を軽減させることができます。

4−2.洗口剤は一時的に効果あり

洗口剤は持続的に口臭を抑えることはできません。洗口剤の成分は唾液によって洗い流されてしまいます。しかし、口の中のネバネバや滞った唾液を一時的に洗い流す効果はあります。

4−3.キシリトールガムで唾液を多く出す

歯磨き後にも口臭が気になる方はキシリトールガムを噛んで唾液を多く出すようにします。100%のキシリトールガムであれば虫歯になる心配はないので、歯磨き後でも安心です。

4−4.唾液腺マッサージ

顎の下にある舌下腺(ぜっかせん)、耳の前にある耳下腺(じかせん)は皮膚の下にあり、刺激を与えると唾液が多く出ます。

朝、顔を洗うときなどに唾液腺を一緒にマッサージすれば簡単に唾液を出すことができ、口臭を軽減させることができます。噛んだり話したりすることもマッサージ効果があります

5.根本的な原因の対策

5−1.歯茎から膿が出る重度の歯周病

歯周病菌の多くは嫌気性菌で口臭の原因となる細菌です。歯周病が悪化すればガスや膿が出続けます。

特に寝ているときには歯周病菌が活発になるので、寝起きのときの口臭は一番臭い時間帯です。歯周病治療は定期的に歯医者でメンテナンスをする必要があります。

5−2.進行した虫歯は口臭を出す

虫歯が進行すると歯の神経が死んで腐敗し強い臭いを出します。臭いは寝起きだけでなく常に出続けています。

そのまま放置すれば蓄膿症や骨髄炎になることもあります。また放置すれば激痛になることもあります。

5−3.親知らずの炎症

親知らずの多くは横や斜めに生えていて、歯茎がかぶっているので細菌が繁殖しやすい環境になります。

歯として機能していない親知らずは抜歯し、細菌のすみかをなくしておく必要があります。

5−4.口呼吸を改善する

口呼吸のある方は口の中が乾燥しやすくなり、唾液の自浄作用が働かないので口の中のネバつきや口臭の原因になります。

あいうべ体操や鼻呼吸トレーニングや口呼吸防止用テープなど使い、口呼吸の改善を行う必要があります。

6.細菌を減らすサプリメント

バイオガイア社の「プロデンティス」やオーラルケア社の「ラクデント」は口の中の口臭の原因である悪玉菌を減らして善玉菌を増やしていくサプリメントです。

夜寝る前、歯磨き後に使うのが効果的です。当院でも販売しておりますので是非お試しください

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まとめ

口臭は多くの方が悩んでいることです。しかも寝起きは人間ならもっとも口臭が強くなる時間帯なのです。前日からの対策と朝の対策を行えば口臭は改善します。是非お試しください

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