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TCHとは?

2017年11月1日

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

TCHという言葉をご存知でしょうか。

TCHとは、Tooth Contacting Habit の略で、日本語で言えば、上下の歯を接触させる癖のことです。

食事以外で上下の歯を接触させる癖といえば、当診療室でも治療テーマにしている「ブラキシズム」つまり無意識時の、多くは就寝時の「かみしめ癖」や「くいしばり癖」、いわゆる「歯ぎしり癖」が思い浮かびます。

しかし実際には、日中何かに集中したり、緊張した状況で、上下の歯を わずかに軽く「くっ」と接触させる癖が、東京医科歯科大学の歯科顎関節治療部での顎関節治療を受けられる患者さんに多く認められたことより、木野准教授を中心にしたグループでこの「TCH」が提唱されました。

では、リラックスしている時のかみ合わせの正常な状態とは?

 

リラックスした時の上下の歯は、当たることなく少しすいています。この1~3ミリの隙間を「安静空隙」と呼びます。

上下の歯が軽く触れた状態でも、顎の筋肉は緊張状態にあるという事なんです。

 

軽く上下の歯を接触させることでも、その歯の歯根表面にある歯根膜という神経の圧迫、血流障害が起こっています。それによる歯の知覚過敏症状、歯周組織の変化、ダメージによる歯のかみ合わせ痛や動揺、浮き症状、やがては歯周病の進行にもつながってゆきます。

また、かみ合わせた状態の持続は、耳の前にある顎関節の圧迫を引き起こし、血流障害・関節痛の原因となります。顎関節症発症の一つの要因です。

次に筋肉について考えてみましょう。軽くかみ合わせた状態でも、収縮した顎の閉口筋(口を閉じる働きの筋肉)は緊張状態にあります。その状態の持続は、首や肩の筋肉の緊張へ波及します。そして疲労、血流障害が、筋肉のコリとなって出現するのです。

 

次回はTCHを防ぐ方法についてお話しさせていただきます。

ハーバリウム

2017年10月17日

こんにちは!

今回は私が今気になっているものを紹介させていただきます。

それは、色とりどりのドライフラワーが澄んだ液体とともに瓶詰めされたインテリア雑貨、「ハーバリウム」!

ご存知でしょうか?

水やりや日当りなどを気にせず、綺麗なお花やグリーンを気軽に楽しめるアイテムとして最近人気を集めています。水中にふわふわと揺れるカラフルなお花は、癒し効果も抜群。プレゼントとしても喜ばれ、意外と簡単に手作りもできるそうです。

「ハーバリウム」とは

(以下引用)

もともとは押し花などを含めた植物標本のことをさす言葉ですが、最近では”ドライフラワーを透明な液体とともに瓶詰めしたタイプ”のものがインテリアとして人気です。

容器の中に満たされている液体は、ハーバリウム専用の特殊なオイル。この中にドライフラワーやプリザーブドフラワーを漬け込むことで、その美しい色合いを約1年ほど保つことができます。瓶を優しく振ると、中のお花もゆらゆら…。

お手入れも不用なのに

お部屋が一気に華やぐアイテムです。

窓辺や玄関に飾ると素敵ですよね。

お気に入りを何種類か並べて、その組み合わせを楽しむのも醍醐味です。季節の移ろいや気分に合わせて時々入れ替えてみると、お部屋の雰囲気にも手軽に変化をつけられます。

また中にいれる花の種類やビンの形によって大きく雰囲気が変わります。

さて、作り方ですがおうちでも意外と簡単に手作りできます。材料は、ハーバリウム専用のオイルと空き瓶(きちんと密封できるもの)、中に入れたいドライフラワーやプリザーブドフラワーです。

材料の中でも、ポイントとなるのはやはりオイルです。適度な流動性と高い透明度が必要で、手に入りやすいベビーオイルを代用品として使うというお声もあるのですが、ベビーオイルは植物の色素を溶かしてしまう傾向があるため、あまりおすすめできません。やはりハーバリウム専用のオイルを使うことが、長持ちする綺麗な作品を作るための近道です。

ドライフラワーは、できるだけ鮮やかに色を保っているものを選びましょう。乾燥した木の実やドライフルーツなども使えますが、あらかじめきちんと汚れを落としておくことが大切です。また、ガラス容器の煮沸消毒も忘れずに。

ためしに一度だけ作ってみたいという方や、材料を選ぶのに迷ってしまうという方には、手軽なキットもあります。

暑さでお花が枯れやすい夏場や、鮮やかな色味のお花が少なくなる冬場でも、ハーバリウムは変わらず綺麗に咲いていてくれます。何より、水中に柔らかく漂うような揺らめきは水中標本ならではの魅力ですよね。お好きなお花のハーバリウムで、ぜひ癒しの空間づくりを楽しんでみて下さい。

 
 

 

歯周病の人が糖尿病を発病しないためには

2017年10月17日

こんにちは。歯科医師の新井です。

 

歯周病の人が糖尿病を発病しないためには、早めに症状を改善する必要があります。

歯周病の診断を受けたらまず、以下のことに気をつけましょう。

 

1.ブラッシングを見直す

 

歯周病は、いかに進行を止めるかが重要なポイントになります。

もちろん、歯科医院に通い、歯ブラシでとることのできない歯石を専用の器具でとり除いてもらう必要があるでしょう。

そのほかにも、日常的に歯磨きを見直し、しっかりとプラークコントロールすることが大変重要なのです。

歯周病の悪化を防ぐためには、いくつかブラッシングのポイントがあります。

まず、適正な歯ブラシを選ぶこと。

柔らかすぎるとかえって歯垢(しこう)を落としにくくなるため、適度な柔らかさのものを使用しましょう。

大きすぎず、毛先が広がっていな歯ブラシを選ぶようにしてください。

ブラッシングの際は、歯周ポケットの中までブラシが入るイメージで磨きましょう。

歯ブラシの毛先を、歯面に対して45度に傾けて磨くとうまくいきます。

歯を1つずつ磨くつもりで、歯ブラシを小刻みに動かしましょう。

往復20回を心がけてください。

歯ブラシでとりきれない汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスを使うとよいでしょう。

 

2.生活習慣を見直す

 

歯周病の悪化を防ぐために、自分でできることはほかにもあります。

ブラッシングの見直しとともに、生活習慣についても見直してみましょう。

まずは、食生活です。

歯垢(しこう)のつきやすい甘いもの、柔らかいものの過剰摂取は避けるようにしましょう。

特に、夜寝る前に甘いものを食べたり飲んだりするのはやめてください。

また、喫煙は歯周病の進行を急速にすすめる原因になります。

なるべく控えるようにし、できれば禁煙しましょう。

口呼吸や食いしばりも、歯周病の悪化につながります。

就寝中に口呼吸になっていたり歯ぎしりをしたりしている人は、歯科医院や耳鼻咽喉科に相談するとよいでしょう。

 

またそもそも歯周病を予防するのが大切です。

一番よいのは、歯周病にならないように普段から予防に努めることです。

歯周病を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。

基本は毎日の歯磨きです。

歯周病を予防するためには、毎日しっかりと歯を磨いて歯垢(しこう)を取り除くことが大切です。

夜寝る前には、時間をかけてていねいに歯を磨くようにしましょう。

歯垢(しこう)は歯周病菌の温床になります。

また、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けるのがおすすめです。

 

また、ストレスをためないことも大切です。

丈夫な歯を育むためには、栄養バランスのとれた食事も必要不可欠でしょう。

不足しがちなビタミンやミネラルを意識して摂取し、よく噛(か)んで食べることを意識してください。

また、ストレスは歯周病の発症や悪化の原因になります。

普段からストレスがたまりやすい人は、趣味や運動で発散するように心がけましょう。

ゆっくりお風呂に入ってリラックスするのもおすすめです。

もちろん、睡眠不足もストレスにつながります。

質のよい睡眠を心がけ、心身ともに十分休めてあげるようにしましょう。

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歯周病とストレスとの関係

2017年10月11日

こんにちは!

歯科衛生士の澤田です(*^^*)

今日は『歯周病とストレスとの関係』について書いてみたいと思います。

ストレスが歯周病に与える悪影響は大きく分けて2つ考えられています。

まず1つはストレスが直接歯周組織に与える物理的な影響です。

人はストレスを感じると無意識のうちに歯を強く食いしばったり噛みしめたりする習性があります。

上下の歯を頻繁に強く噛みしめていると、歯周組織が圧迫され、ひどくなると歯牙の小さな破折を起こしたりします。

そのような小さな破折線に沿って歯周病菌が増殖し、歯周病を発症したり、悪化させたりしてしまうのです。

また就寝中にみられる歯ぎしりの多くもストレスが原因と言われています。歯ぎしりとは無意識のうちに上下の歯をぎりぎりと強くこすりあわせることを言いますが、歯ぎしりも歯周組織に物理的な刺激を与えます。

また歯ぎしりには他に食い縛りタイプと上下の歯をカチカチ噛むタッピングタイプがありますが、同様の影響を歯周組織に与えます。

結果、歯周組織への圧迫が歯槽骨の破壊につながり歯周ポケットを深くし炎症を引き起こすことがあるのです。

もう一つはストレスが全身の免疫力低下をさせることが原因です。

これにより歯周病が悪化したり治りにくくなることが起こってきます。私たちの体は自律神経系、内分泌系、免疫系の3つがバランスをとりあうことで健康を維持していますが、強いストレスにさらされると自律神経系のバランスが崩れることがあります。

続いて内分泌系のバランスが乱れ、結果全身の免疫力も低下し、歯周病菌の増殖が起こり歯周病の悪化へと繋がっていくのです。

実際、担当させていただいている患者様を定期的に見ているとその方に現在ストレスが強く掛かっているか歯茎の変化から分かるほどです。

ストレスは全身のあらゆる病気と深いかかわりが指摘されていますが歯周病も例外ではありません。歯周病を発症、悪化させないためにもなるべくストレスをためこまずに上手に解消することを心構えていきましょう!

 
 

 

 

友達とお泊りパーティー★

2017年10月7日

こんにちは、歯科助手の上田です( ´﹀` )

今日は、仲良しの友達とあそびました︎☺︎

いつも一緒にいて、休みの度に遊んでます( *ˊᵕˋ)

いつも一緒にいるんですけど、ほんとに飽きないし、親友です♡

今日は、その友達の家にはじめて泊まりに行ってきて、一泊しました(´•ω•ˋ)

友達のお母さんとか弟君にも会えて、仲良くなりました❥❥

また、思い出ができて

よかったですฅ^•ﻌ•^ฅ

 
 

 

知覚過敏の原因と対処法について

2017年10月5日

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

歯の痛みと言えば、虫歯と思われがちですが、虫歯でもないのに、突然「キーン」と痛む事はありませんか?

 

これは、冷たい物や歯ブラシの毛先が歯に当たる事によって起きる知覚過敏です。

 

知覚過敏は、3人に1人が悩んでいるといわれている歯の痛みなのです。一時的な痛みであるため、放置されることも多い知覚過敏ですが、実はそのままにしておくと、深刻なケースに至る場合もあります。

 

こちらでは、そんな知覚過敏の原因と対処法について、まとめてみましたので、ぜひご覧下さい。

 

 

 

 

知覚過敏のメカニズムと症状

 

冷たいものや温かいもの、酸味の強いものなどを飲食した際、歯の表面に「キーン!」と歯がしみて一時的な痛みを伴います。虫歯と違い、「ズキンズキン」と拍動するような痛みでなく一時的な痛みなのが特徴です。しばらくすれば痛みが治まるので、知覚過敏はしばしば軽視されがちです。

 

知覚過敏は、何らかの原因により、歯の表面を覆っている「エナメル質」が傷つき、内層の「象牙質」が露出することで、外部から刺激を受けます。

 

または、通常歯茎で隠れた部分「歯根部」が露出することで、セメント質が露出し刺激を受けることもあります。象牙質やセメント質は「象牙細管」を通じて、内部に通っている「歯髄神経」を刺激します。歯髄神経から脳に伝達し、「キーン!」と痛みを感じるのです。

 

知覚過敏を放置すると「歯髄炎」という神経の病気を発症する場合あります。安易に放置せず、知覚過敏の症状がある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

 

 

 

虫歯とは違う!知覚過敏をチェックする

 

知覚過敏の痛みは、一時的な痛みで、虫歯の痛みと異なりますが、その違いを把握していなければなりません。知覚過敏か虫歯の痛みなのかを確認してみて下さい。

 

 

 

どのような時に痛むのか?

 

冷たい物を飲んだ時や、風が歯にあたった時だけいたくなる。虫歯の場合は、慢性的な痛みで、徐々に痛みが増します。

 

 

 

痛みの長さは?

 

知覚過敏は短時間で収まりますが、虫歯の痛さは持続します。

 

 

 

痛みの頻度は?

 

何もしないと、痛さを感じることはありません。このような痛さを感じたら、知覚過敏と疑ってよいでしょう。

 

 

 

知覚過敏が起こる原因

 

突然痛みを発症してしまう知覚過敏。

その原因は、歯の表面にあるエナメル質が、様々な要因によって傷つき、減少してしまいエナメル質の下にある象牙質がむき出しになってしまう事によって発生します。

 

しかし、エナメル質がむき出しになってしまったからといっても、必ずしも知覚過敏になるわけではありません。

 

知覚過敏を起こすのは、神経が敏感な歯肉に近いエナメル質の部分が多く、また歯肉が下がった時に起こりやすいのです。

 

一例を挙げますと、以下のようなものがあります。

 

虫歯が原因でエナメル質が削れ、象牙質に刺激が伝わりしみてしまう。

歯周病治療のため、歯の根っこまで付着した歯石を除去した場合に露出したセメント質に刺激が伝わる。

打撲等により、歯が物理的にひび割れてしまった場合。

しかし中には虫歯も歯周病も無く、きちんと歯磨きしていても知覚過敏になる人もいます。実は知覚過敏はご自身の生活習慣に原因がある場合も少なくないのです。

 

 

 

知覚過敏の原因を突き止めよう

 

エナメル質が傷つき減少されることによる知覚過敏。では、どうしてエナメル質は傷ついてしまうのでしょうか?

 

実は、その原因は、自分自身の生活習慣と関わっているのです。知覚過敏となる要因を上げてみます。

 

 

 

誤ったブラッシング

 

歯を磨く時の力が強すぎるとエナメル質が傷つき、知覚過敏になってしまいます。虫歯にならないために、ブラッシングは欠かせませんが、必要以上の力で歯を磨くことは控えましょう。

 

 

 

歯ぎしり

 

不安やストレス、過労により、睡眠中に歯ぎしりをする人がいます。

 

歯ぎしりによる負荷は、歯周組織全体にかかります。歯と歯が擦れるので、表面のエナメル質を削ってしまうのです。

 

また、歯並びが悪く、うまく噛みあわない部分では、過大な負荷がかかるために歯茎が縮み、セメント質が露出することがあります。

 

 

 

食べ物による原因

 

食べ物の好みによっても、知覚過敏になりやすいです。エナメル質は、酸にとても弱い物質なので、酸性の多い食品添加物を多くとっていると、知らない間にエナメル質を溶かしてしまい、知覚過敏になる可能性が出てきます。

 

 

 

歯みがき粉による原因

 

歯みがき粉の付ける量が多くてもエナメル質を傷つけてしまいます。特に、研磨剤の入っている歯みがき粉をたっぷりつけている方は、要注意です。歯みがき粉は、量を多くつければいいというものではありませんので、量が多い方は減らして使いましょう。

 

 

 

「酸」による破壊

 

酸の強い飲み物を常飲しているようなことはありませんか?

人体組織の中で最も硬いとされるエナメル質ですが、実は酸にはとても弱いのです。酸性の飲み物を常時摂取することにより、エナメル質が溶かされ、象牙質が露出することがあります。

 

これを「酸蝕歯(さんしょくし)」といいます。

 

毎朝、健康のために野菜ジュースや果汁100%のジュースなどを飲む習慣などが、酸蝕歯につながり、知覚過敏を起こすこともあるのです。

知覚過敏の原因は、自分自身の生活習慣によることが原因ですが、そうではない部分もあるので、注意してください。

 

例えば、歯周病により歯茎が下がってきた場合には、知覚過敏と同じような症状を起こす場合があります。

 

また、虫歯の症状によって、知覚過敏と同じような痛みが発生する場合も考えられます。つまり、知覚過敏の症状に見えるからといって、必ずしも知覚過敏とは限らないのです。

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知覚過敏の治療と予防について

2017年09月30日

こんにちは。歯科医師の新井です。

今回はお話しします。

 

知覚過敏の治療と予防

 

知覚過敏を起こしたら、痛みは一時的なものですが、刺激を受けるたびに痛みを伴うようになります。一度壊されてしまったエナメル質や歯周組織は、自然には治りません。

 

もし、「知覚過敏かな?」と思ったら、まずは早めに歯科医院に行きましょう!知覚過敏の治療については、一番多いのが以下の治療法です。

 

フッ化物配合薬を定期的に塗布し、歯の再石灰化を促進。

歯科用セメントなどで物理的に保護。

また最新の治療法として、レーザーを使用した治療を行う歯科医院もあります。これは、露出した象牙質にレーザーを当て、象牙細管へ刺激が伝わらないようにする方法です。

 

この治療法は早期治癒が期待できますが、残念ながら保険が適用されません。

また、専門の医療機材が必要になりますので、歯科医院によっては行っていない医院もあります。レーザー治療を希望される場合には、事前に歯科医院に問いあわせて下さい。

 

知覚過敏の予防については、代表的なものは以下になります。

 

痛みの予防として、知覚過敏用のしみない歯みがき粉を使用して歯磨きを実施。

歯ぎしりが原因の場合、マウスガードを着けて就寝。

歯周病が原因の場合も併せて、正しいブラッシング法の指導を受ける

 

まとめ

 

知覚過は、一時的な痛みが多いため、治療しない方が多いのですが、果たしてそれで良いのでしょうか?

 

知覚過敏は虫歯と異なり、継続的な痛みではないため、軽く見られがちです。しかし、知覚過敏を放置すると深刻なケースに陥ることもあることを知っておいて下さい。

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糖尿病と歯周病の関係

2017年09月27日

こんにちは。歯科医師の新井です。

 

糖尿病と歯周病の関係についてご存じでしょうか?

一見何の関係もないように見える2つの疾患には、密接な関係があるのです。

歯周病は糖尿病の「第6の合併症」と言われており、糖尿病患者が歯周病を発症するケースが非常に多いことが分かっています。

さらに、最近の研究結果により、歯周病も糖尿病に影響を及ぼすと考えられるようになってきたのです。

糖尿病と歯周病の関係を知り、どちらの疾患も予防するためにはどうしたらよいのか考えてみましょう。

 

 

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病にはどのような関係があるのでしょうか。

糖尿病と歯周病は、まったく別の病気というイメージが強いでしょう。

しかし、以前から歯周病は糖尿病の合併症の1つであると言われてきたのです。

実際に、糖尿病の人が歯周病である確率は、通常の人に比べて約2倍というデータがあります。

また、糖尿病患者は歯周病が重症化しやすい傾向があり、糖尿病の罹患(りかん)期間が長いほど歯周病の罹患(りかん)率が高いことも分かっているのです。

歯周病と糖尿病の関係については、まだはっきりと分かっていません。

しかし、相関関係があることは確かなのです。

歯周病が進行した人ほど、血糖値が悪いと言われています。

そして、その状態が歯周病菌を増やす原因になっているのです。

たとえば、高血糖の状態だと浸透圧の関係で尿が多く出るため、体内の水分が減少して喉や口が渇きやすくなります。

口の中が乾燥すると、歯周病の原因となる菌が繁殖しやすくなるのです。

また、高血糖の人は最近に抵抗する力が弱まっていることで感染症になりやすいという考え方もあるでしょう。

組織を修復する働きが低下するため、糖尿病の人は歯周病の進行が早くなると考えられているのです。

一見まったく関係のなさそうなこの2つの病気。

共通するのは、どちらも「生活習慣病」であるということでしょう。

つまり、糖尿病も歯周病も、生活習慣が原因で発病する可能性が高いのです。

糖尿病を起こしやすくする運動不足やバランスの悪い食生活、精神的ストレスなどの生活習慣は、歯周病を起こしやすくする生活習慣でもあります。

 

 

糖尿病患者が歯周病になりやすいことは分かりました。

では、歯周病の人が糖尿病になりやすい理由とはどのようなものなのでしょうか。

 

 

歯周病は慢性感染症であり、治療を継続しないと最近の活動を封じることができません。

このような時、人間の体はさまざまなサイトカインを分泌し、細菌やウイルスに対抗しようとするのです。

サイトカインは、血糖値を下げるためのホルモンである「インスリン」の働きを阻害します。

そのため、血糖値はいつもより上昇するのです。

健康な人であれば、すぐにすい臓からインスリンが分泌されるため、血糖値が高くなりすぎることはありません。

しかし、糖尿病の人は血糖コントロールが乱れる大きな原因になってしまうのです。

 

 

歯周病が進行して歯を失うことになると、固いものを食べることができなくなります。

普段の食事が柔らかい食べ物中心になるでしょう。

また、よく噛(か)まずに飲み込んでしまうようになります。

このような食生活では、食後に血糖値が急激に上昇することが多いのです。

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歯周病について

2017年09月22日

こんにちは。歯科医師の新井です。

 

歯周病を発病しないためには、早めに症状を改善する必要があります。

歯周病の診断を受けたらまず、以下のことに気をつけましょう。

 

1.ブラッシングを見直す

 

歯周病は、いかに進行を止めるかが重要なポイントになります。

もちろん、歯科医院に通い、歯ブラシでとることのできない歯石を専用の器具でとり除いてもらう必要があるでしょう。

そのほかにも、日常的に歯磨きを見直し、しっかりとプラークコントロールすることが大変重要なのです。

歯周病の悪化を防ぐためには、いくつかブラッシングのポイントがあります。

まず、適正な歯ブラシを選ぶこと。

柔らかすぎるとかえって歯垢(しこう)を落としにくくなるため、適度な柔らかさのものを使用しましょう。

大きすぎず、毛先が広がっていな歯ブラシを選ぶようにしてください。

ブラッシングの際は、歯周ポケットの中までブラシが入るイメージで磨きましょう。

歯ブラシの毛先を、歯面に対して45度に傾けて磨くとうまくいきます。

歯を1つずつ磨くつもりで、歯ブラシを小刻みに動かしましょう。

往復20回を心がけてください。

歯ブラシでとりきれない汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスを使うとよいでしょう。

 

2.生活習慣を見直す

 

歯周病の悪化を防ぐために、自分でできることはほかにもあります。

ブラッシングの見直しとともに、生活習慣についても見直してみましょう。

まずは、食生活です。

歯垢(しこう)のつきやすい甘いもの、柔らかいものの過剰摂取は避けるようにしましょう。

特に、夜寝る前に甘いものを食べたり飲んだりするのはやめてください。

また、喫煙は歯周病の進行を急速にすすめる原因になります。

なるべく控えるようにし、できれば禁煙しましょう。

口呼吸や食いしばりも、歯周病の悪化につながります。

就寝中に口呼吸になっていたり歯ぎしりをしたりしている人は、歯科医院や耳鼻咽喉科に相談するとよいでしょう。

 

またそもそも歯周病を予防するのが大切です。

一番よいのは、歯周病にならないように普段から予防に努めることです。

歯周病を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。

基本は毎日の歯磨きです。

歯周病を予防するためには、毎日しっかりと歯を磨いて歯垢(しこう)を取り除くことが大切です。

夜寝る前には、時間をかけてていねいに歯を磨くようにしましょう。

歯垢(しこう)は歯周病菌の温床になります。

また、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けるのがおすすめです。

 

また、ストレスをためないことも大切です。

丈夫な歯を育むためには、栄養バランスのとれた食事も必要不可欠でしょう。

不足しがちなビタミンやミネラルを意識して摂取し、よく噛(か)んで食べることを意識してください。

また、ストレスは歯周病の発症や悪化の原因になります。

普段からストレスがたまりやすい人は、趣味や運動で発散するように心がけましょう。

ゆっくりお風呂に入ってリラックスするのもおすすめです。

もちろん、睡眠不足もストレスにつながります。

質のよい睡眠を心がけ、心身ともに十分休めてあげるようにしましょう。

                arai_dr.png

知覚過敏について

2017年05月15日

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

歯の痛みと言えば、虫歯と思われがちですが、虫歯でもないのに、突然「キーン」と痛む事はありませんか?

 

これは、冷たい物や歯ブラシの毛先が歯に当たる事によって起きる知覚過敏です。

 

知覚過敏は、3人に1人が悩んでいるといわれている歯の痛みなのです。一時的な痛みであるため、放置されることも多い知覚過敏ですが、実はそのままにしておくと、深刻なケースに至る場合もあります。

 

こちらでは、そんな知覚過敏の原因と対処法について、まとめてみましたので、ぜひご覧下さい。

 

 

 

 

知覚過敏のメカニズムと症状

 

冷たいものや温かいもの、酸味の強いものなどを飲食した際、歯の表面に「キーン!」と歯がしみて一時的な痛みを伴います。虫歯と違い、「ズキンズキン」と拍動するような痛みでなく一時的な痛みなのが特徴です。しばらくすれば痛みが治まるので、知覚過敏はしばしば軽視されがちです。

 

知覚過敏は、何らかの原因により、歯の表面を覆っている「エナメル質」が傷つき、内層の「象牙質」が露出することで、外部から刺激を受けます。

 

または、通常歯茎で隠れた部分「歯根部」が露出することで、セメント質が露出し刺激を受けることもあります。象牙質やセメント質は「象牙細管」を通じて、内部に通っている「歯髄神経」を刺激します。歯髄神経から脳に伝達し、「キーン!」と痛みを感じるのです。

 

知覚過敏を放置すると「歯髄炎」という神経の病気を発症する場合あります。安易に放置せず、知覚過敏の症状がある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

 

 

 

虫歯とは違う!知覚過敏をチェックする

 

知覚過敏の痛みは、一時的な痛みで、虫歯の痛みと異なりますが、その違いを把握していなければなりません。知覚過敏か虫歯の痛みなのかを確認してみて下さい。

 

 

 

どのような時に痛むのか?

 

冷たい物を飲んだ時や、風が歯にあたった時だけいたくなる。虫歯の場合は、慢性的な痛みで、徐々に痛みが増します。

 

 

 

痛みの長さは?

 

知覚過敏は短時間で収まりますが、虫歯の痛さは持続します。

 

 

 

痛みの頻度は?

 

何もしないと、痛さを感じることはありません。このような痛さを感じたら、知覚過敏と疑ってよいでしょう。

 

 

 

知覚過敏が起こる原因

 

突然痛みを発症してしまう知覚過敏。

その原因は、歯の表面にあるエナメル質が、様々な要因によって傷つき、減少してしまいエナメル質の下にある象牙質がむき出しになってしまう事によって発生します。

 

しかし、エナメル質がむき出しになってしまったからといっても、必ずしも知覚過敏になるわけではありません。

 

知覚過敏を起こすのは、神経が敏感な歯肉に近いエナメル質の部分が多く、また歯肉が下がった時に起こりやすいのです。

 

一例を挙げますと、以下のようなものがあります。

 

虫歯が原因でエナメル質が削れ、象牙質に刺激が伝わりしみてしまう。

歯周病治療のため、歯の根っこまで付着した歯石を除去した場合に露出したセメント質に刺激が伝わる。

打撲等により、歯が物理的にひび割れてしまった場合。

しかし中には虫歯も歯周病も無く、きちんと歯磨きしていても知覚過敏になる人もいます。実は知覚過敏はご自身の生活習慣に原因がある場合も少なくないのです。

 

 

 

知覚過敏の原因を突き止めよう

 

エナメル質が傷つき減少されることによる知覚過敏。では、どうしてエナメル質は傷ついてしまうのでしょうか?

 

実は、その原因は、自分自身の生活習慣と関わっているのです。知覚過敏となる要因を上げてみます。

 

 

 

誤ったブラッシング

 

歯を磨く時の力が強すぎるとエナメル質が傷つき、知覚過敏になってしまいます。虫歯にならないために、ブラッシングは欠かせませんが、必要以上の力で歯を磨くことは控えましょう。

 

 

 

歯ぎしり

 

不安やストレス、過労により、睡眠中に歯ぎしりをする人がいます。

 

歯ぎしりによる負荷は、歯周組織全体にかかります。歯と歯が擦れるので、表面のエナメル質を削ってしまうのです。

 

また、歯並びが悪く、うまく噛みあわない部分では、過大な負荷がかかるために歯茎が縮み、セメント質が露出することがあります。

 

 

 

食べ物による原因

 

食べ物の好みによっても、知覚過敏になりやすいです。エナメル質は、酸にとても弱い物質なので、酸性の多い食品添加物を多くとっていると、知らない間にエナメル質を溶かしてしまい、知覚過敏になる可能性が出てきます。

 

 

 

歯みがき粉による原因

 

歯みがき粉の付ける量が多くてもエナメル質を傷つけてしまいます。特に、研磨剤の入っている歯みがき粉をたっぷりつけている方は、要注意です。歯みがき粉は、量を多くつければいいというものではありませんので、量が多い方は減らして使いましょう。

 

 

 

「酸」による破壊

 

酸の強い飲み物を常飲しているようなことはありませんか?

人体組織の中で最も硬いとされるエナメル質ですが、実は酸にはとても弱いのです。酸性の飲み物を常時摂取することにより、エナメル質が溶かされ、象牙質が露出することがあります。

 

これを「酸蝕歯(さんしょくし)」といいます。

 

毎朝、健康のために野菜ジュースや果汁100%のジュースなどを飲む習慣などが、酸蝕歯につながり、知覚過敏を起こすこともあるのです。

知覚過敏の原因は、自分自身の生活習慣によることが原因ですが、そうではない部分もあるので、注意してください。

 

例えば、歯周病により歯茎が下がってきた場合には、知覚過敏と同じような症状を起こす場合があります。

 

また、虫歯の症状によって、知覚過敏と同じような痛みが発生する場合も考えられます。つまり、知覚過敏の症状に見えるからといって、必ずしも知覚過敏とは限らないのです。

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