欠けにくい白い歯 ジルコニアの利点・欠点
2015年04月21日
セラミックなどの審美治療をしたけれども、何度か欠けてしまいセラミック治療が合わないのかと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。セラミックの欠点は過度の力が加わると欠けてしまうことです。しかし、実は欠けにくいセラミックでジルコニアという材料があるのです。ジルコニアはセラミックの中で最も硬い材料で、奥歯の被せ物のジルコニアクラウンという形で使われることが多いです。今回はジルコニアセラミックの利点・欠点について書かせていただきます。
1.ジルコニアとは何?
一般的にジルコニアはダイヤモンドの代わりとして使われるほど、硬く、透明感のあるものです。歯科で使われるジルコニアは同じような成分で白く、硬く、柔軟性のある材料に改良されたものです。奥歯に被せを入れる場合、今までのセラミックでは強度不足だったので、普通は金属が使われていましたが、数年前よりジルコニアクラウンやジルコニアブリッジができるようになりました。そのため、現在ではほぼすべての治療が金属を使わずに行うことができます。
2.ジルコニアのメリット
A.硬い材質
噛み合わせの力がかかる奥歯においてはジルコニアクラウンにすることによって欠ける可能性がかなり減少します。最もかかる一番奥の歯には最適な治療法です
B.強度がある
歯やインプラントの土台にも強度が高いのでジルコニアが使えるようになり。歯ぐきが薄いために金属が透けて黒ずんで見える方や金属アレルギーの方にメリットがあります。
C.劣化や変色がおこりにくい
ジルコニアは口の中の過酷な環境の中でも安定しているたので変色や劣化を起こしません。口の中は酸性、アルカリ性、熱い、冷たいなど多くの環境に置かれます。ジルコニアは安定した材料のため環境の変化にも強く、長期間安定して口の中で機能し続けます
D.金属より軽い材質
大きなブリッジの治療になると金属で治療する場合、左右のバランスが変わるほど重くなっていました。ジルコニアは金属の1/3の重さで作ることができるために、顎に負担をかけることなく治療が行えます。
E.人の体になじみがいい
ジルコニアは体に親和性があります。金属のように口の中でイオン化し、金属アレルギーの原因になったり、歯茎を黒くしたりしません。口の中でも安定し、歯や歯茎に馴染み体に悪い影響を与えません。
3.ジルコニアのデメリット
A.色合い
セラミックと比べて透明感が少ないため白っぽい色合いになります。
ですから単独で審美部位には使いにくいです。セラミックを組み合わせると前歯にも使えます。奥歯では暗いので白っぽくてもそれほど目立ちませんので十分きれいに見えます
B.歯より硬い
ジルコニアは歯より硬いため、研磨が不十分であるとかみ合わせる相手側の歯をすり減らす可能性があります。
ただし、良く磨かれたジルコニアの被せであれば、自分のは同士で噛む場合よりすり減りが少なくなります
C.精度について
CADCAMというコンピュータを使って削りだして作製されます。
すごく熟練した技工士の方が作られる被せに比べると精度が落ちますが、従来の方法より作る人による差や材質による差がありません。
今後の技術の開発により更に精度が上がっていくものと期待されます
D.保険診療ではない
ジルコニアは保険診療ではありませんので、費用が全部患者さんの実費負担です。
しかし、しっかりした治療を行うことにより再発のリスクを減らし、将来の金銭的時間的身体的負担を軽減することができます




