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キシリトールとお子さんのむし歯を防ぐ方法① 

2018年09月25日

こんにちは、藤林です。

キシリトールの効果的な食べ方はどうするのでしょうか。キシリトールが含まれている製品だったら、むし歯予防効果はどれも同じでしょうか?むし歯予防効果を期待できる製品には選択基準があり、主なポイントはキシリトールの濃度です。キシリトールが、その製品に使用されている甘味料の50%以上であることです。

食べ方のポイントは1日の量と回数です。キシリトールは5~10gの量を3回以上に分けて食べるのが効果的だそうです。歯科専売のキシリトールだと100%なので効率よく摂ることができ、1粒あたり1.3gです。なのでそれだと4粒~8粒の計算になりますね。

 

お母さんはお子さんの歯がむし歯になっていないかどうか気になりますよね。ではむし歯にならないようにどうしているか尋ねると、すごく頑張ってくださっている方だと、「箸やスプーンを共有しないようにしている」とおっしゃる方もおられます。

そうなのです。産まれたばかりの赤ちゃんにはむし歯菌はいません。赤ちゃんに何らかのタイミングでむし歯菌が移ることから、むし歯への道の第一歩は始まってしまいます。

でも、実際忙しく働くお母さんにはなかなか難しいですよね。目を離した隙に赤ちゃんはママのスプーンをなめたり、兄弟で飲み物を共有しあったり・・・

また、むし歯菌を棲みつきやすくする要因であるお子さんのお砂糖摂取に関してはいかがでしょうか。よく電車のなかで、お母さんが1歳か2歳くらいの子に飴やグミをあげたり、オレンジジュースなどの砂糖の入ったジュースを与えている姿を見かけます。今にも泣きだしそうな子が、それらによっておとなしくなるのであれば、お母さんとしては頼りたくなりますよね。

聞いていて頭では分かっていても、なかなか実践となると難しくなりますね。今の時代やライフスタイルにあった、より生活に即した実践可能なものでなければ、できないと思いますし、それを継続させることができません。最終的なゴールは習慣化して、意識しなくてもそれを行うところまでもっていきたいものです。

 

ベストな状態が難しければ、せめてベターな状態で。具体的には、感染そのものが完全に止められないのであれば、お子さんにうつる前にお母さんのお口の中にいるむし歯菌を、感染してもお口の中に住みにくい菌に変えてしまおう、という発想です。

また続きのお話は次回以降にしていきます。

 

菌の性質はもちろん、菌の数自体を減らすことも非常に重要です。妊娠初期や妊娠後期はお薬はもちろん、歯科治療自体が難しくなってくるので、4~7か月の妊娠中期に歯科治療を終わらせましょう。とはいえ、レントゲンや薬の制約もありますので、妊娠を考えている時点で歯科医院にて治療を終わらせ、妊娠が解かったあとはメンテナインスに通いましょう。妊娠期はつわりがあったり、生活が不規則になったり、食の好みの変化、さらにはホルモンバランスの変化により、ただでさえ歯肉炎とよばれる歯茎の炎症を起こしやすいので、ご自身の管理だけでは難しいところがあります。歯科医院にてより丁寧で専門的なクリーニングを受けましょう。妊娠期にお母さんが歯周病であると、早産のリスクも高まるといわれています。お子さんのためにも、歯周病治療はしっかりと終わらせておきたいものですね。

 

むし歯のなりやすさ➁

2018年09月22日

こんにちは、藤林です。

むし歯の予防についてお話します。

 

まず、食べ物を食べると、お口の中ではどういう変化が起こるのでしょうか。

ふだん、歯の表面では、歯のミネラルが溶け出す脱灰(歯がとけること)と、ミネラルが歯の中に戻って結晶化する再石灰化(歯を修復する)が繰り返されています。

何も食べていないときの歯の表面は中性ですが、いったん食事や飲み物が入ると、むし歯菌が作り出す酸が増えてお口の中が酸性になり、ミネラルが溶け出してしまいます。

間食が多いと、唾液のミネラルによって再石灰化されたり、中性に戻りきる前に再び酸性に戻されてしまい、歯を修復するタイミングが無くなってしまい、そうすると歯は脱灰方向に傾いてしまうので、やがてむし歯になってしまいます。

よって一日の間食は2回まで(ジュースなどの飲料水を含む)にしましょう。特に運動中のスポーツドリンクや、仕事中の飴やチョコをつまむ、砂糖入りのコーヒーをちびちび飲むなどのながら食べは大変危険です。

 

それでも甘いもののダラダラ食いがどうしてもやめられない・・・という方に朗報です。それはキシリトールを活用することです。お菓子のダラダラ食いはむし歯のリスクを高めてしまうのですが、キシリトールはダラダラ食いをしてもいいどころか、そうすることで、逆にむし歯のリスクが下がり、予防効果が高まります。

 

甘いイコールむし歯の原因ではありません。キシリトールと砂糖はほぼ同じ甘さです。由来も天然素材の甘味料なので、安心です。主には白樺の木から作られていますが、イチゴやホウレンソウ、レタスなどにもごく微量ですが含まれています。なぜキシリトールに予防効果があるのでしょうか。それは、むし歯菌がキシリトールを食べても白いネバネバした歯垢(プラーク)も酸も作り出すことができないのです。つまり、むし歯の原因にならないのです。

しかも、むし歯菌はキシリトールを取り込むのに、体内で消化できないため、いわゆる「ふんづまり」になって菌が死んでいきます。

加えて歯垢(プラーク)がはがれやすくなるので、汚れが落としやすくなるという利点もあるのです。

キシリトールを活用すると、合格点をとるための+10点、+20点につながります。

むし歯を予防するのに、それだけで合格点をとれるような魔法の薬はありません。数ある予防法のなかから、その人やその人の状況に応じた方法をいくつか組み合わせる必要があります。

フィンランドではむし歯予防を四つ葉のクローバーに例えています。1枚目の葉が歯垢をとりのぞく歯磨き、2枚目の葉が歯を強くするフッ素、3枚目の葉が間食2回までの正しい食生活、4枚目の葉がむし歯のチェックを含めたメインテナンス、そして茎の部分はキシリトールとなり、4つの歯をよりいきいきさせる役目を持っています。

4つの葉をうまく組み合わせることが大切です。

 

むし歯のなりやすさ①

2018年09月22日

こんにちは、藤林です。

むし歯になりやすい人、なりにくい人がおられますね。それは遺伝なのでしょうか。確かに歯の質や唾液の質は遺伝するというのもあります。でも実際、兄弟のお子さんでもむし歯の本数やなりやすさが大きく違ったりします。

むし歯のなりやすさは「山火事」に例えるととってもわかりやすいです。お口の中を「山火事」が起こっているものだと例えます。その山に生えている「木」に相当するのが、「歯」です。そして「火」に相当するのが、「むし歯の菌の量または質」などで表されるむし歯のなりやすさです。お口の中の「火」が強いということは、「むし歯になりやすい」状況ということです。お口の中の「火」の勢いや強さは目には見えません。

確かに、むし歯を削って詰める治療は必要ですが、それは燃えてしまった「木」を新しい「木」に植え替えているだけなのです。「火」を消さない限り、苦労して植え替えた「木」はまた「火」が燃え移り、燃え始めてしまいます。それをふせぐためにも、「消化活動」が必要です。それはまだむし歯になっていない部分をむし歯にさせないことと、初期段階のむし歯がひどくならないようにすることです。

お口の中の「火」はどうやって確認するのでしょうか。それは「むし歯菌検査」です。当院で行っているものとしては「唾液検査」があげられます。定期的に検査を行い、今その人のリスクがどういう状態なのかを確認することが大切です。リスク数値を目安にすることで、今にも燃え上がりそうな「火」を事前に消化するための対策がたてられます。

 

具体的な対策の前に、むし歯はどうやってできるのでしょうか。

お口の中のむし歯菌は歯の表面に残っている砂糖を取り込み、ねばねばした白い歯垢(プラーク)と酸を作り出します。歯の表面は身体のなかで最も硬いエナメル質という組織で覆われています。でも、長時間この酸にさらされると、徐々にエナメル質が溶かされて、そのうち穴を形成します。それがむし歯です。つまりむし歯はむし歯菌の排泄物で生じる病気なのです。

 

むし歯菌は産まれたばかりの赤ちゃんにはいません。風邪やインフルエンザ、歯周病と同じで、すでに菌を持っている人から移ってしまう感染症です。

ただ、むし歯菌が存在するだけでは「むし歯」という病気は起こらないのです。むし歯菌の存在と、砂糖入りのお菓子を食べる習慣や歯磨きの状況が絡み合って発症します。よって、それらの習慣をコントロールしていけば必ずむし歯という病気を防げます。むし歯菌のレベル(火の強さ)を把握しないといけないということですね。

 

歯磨きは皆様常々頑張っておられると思います。では頑張って磨いてもどうしてむし歯になってしまうのでしょうか?

答えは「火」を消すためには歯磨きだけでは不足だったこと、あるいはむし歯になりやすいところまではぶらしが当たっていなかったことの原因が考えられます。フッ素は予防法として挙げられますが、フッ素を塗っていればそれでむし歯にならずにすんだでしょうか。

答えは違いますね。仮にむし歯予防に合格点というのがあるちしましょう。それが60点だとしたら、フッ素の効果はわずか10点ほどです。つまり残りの50点は砂糖を控えたり、歯磨きを効率的に行うことによって点数を稼がないといけないのです。

睡眠時無呼吸症候群について

2018年09月8日

こんにちは。歯科医師の新井です。

 

みなさんは、「睡眠時無呼吸症候群」ということばを聞いたことがありますか?

 

睡眠時無呼吸症候群の方の特徴としまして、

いびきがうるさい

日中の倦怠感が強い

睡眠時に呼吸が止まっていると指摘を受けたことがある

 

などがあります。

 

 

現在、仕事としてトラック、バス、タクシー、鉄道、船、飛行機などを運転する人は、日本には300万人以上もいます。職業として運転している人には肥満傾向の男性が多く、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクが高いとされています。

 

過去にトラック運転者2万人に対しておこなった大規模な調査によると、中~重症の睡眠呼吸障害があると診断されたトラック運転者の86%が、眠気などの自覚症状に乏しいという結果が出ました。

 

多くの研究により、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、健常者よりも交通事故を引き起こす確率が高いことが分かっています。バスやトラックや車の居眠り運転事故は、ブレーキを踏まないまま発生することが多いため、致死率が高い大きな事故になりやすい傾向にあります。

 

普段から十分な睡眠をとり、睡眠不足が生じないように、規則正しい生活習慣を心がけましょう。そして、睡眠時無呼吸症候群であれば、適切な治療を行うことを強くお勧めします。

 

治療方法としましては、生活習慣の改善やスリープスプリント(寝るときに付けるマウスピース)などがあります。

ご自身やご家族の方で心配な方はぜひご相談ください。

 

 

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