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インプラントを失敗しないために行っていること

2016年07月25日

インプラントを失敗しないために行っていること

残念ながらインプラント治療をすることになったらどこで治療を受けたらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。近年、インプラント治療を行っている歯科医院が増えています。しかし、インプラント治療を安心安全に行うには高度な技術や経験、設備が必要です。インプラントを安心、安全に行う歯科医院にはCTレントゲンや高性能な滅菌器や器具など通常の歯医者では置いていないものも必要になってきます。今回はインプラントを失敗しないために行っていることをお伝えします。ぜひ参考になさってください。

1.3次元のCTレントゲンで確認する

インプラントは顎の骨の中に人工のチタンの根を入れる処置です。顎の中には血管や神経、上顎洞という空洞など注意しなければいけない組織があります。一般的な歯医者で撮影するパノラマレントゲン写真は2次元のため距離や位置を正確に診断することができません。インプラントを安心安全に植えるにはCTレントゲンで正確な診断を行ったほうが確実です。そしてCT写真を見ながら綿密な治療計画と説明が必要になってまいります。難しいケースでは模型とCTからガイドと呼ばれるインプラントを入れる方向を最初から決めてしまう装置を事前に作る場合もあります。近年、歯科で使われるCTはコーンビームCTが多く、医科で使われるCTと比べて正確で被爆量も1/10程度ですので、できるだけ撮影されることをお勧めいたします

2.細菌感染対策をしっかりする

インプラントは生体の中に人工の金属を入れる処置です。抜歯のように悪いものを外に出すのではなく、異物を中に入れるので確実な滅菌システムが必要になります。一般歯科医院で行われている治療の時よりも滅菌に気を配ることが医院の誠意だと思います。

3.生体モニターやAEDを設置する

インプラント手術の際は感染しないように顔に細菌の全くいない滅菌シートをかぶせます。顔の表情や色が確認できないため、難しいケースの場合はできれば生体モニターで監視しながら手術を行いたいです。また、麻酔など行う歯科医院では急激な血圧の上昇を起こす場合があり、できればAEDが置かれているほうが安心です。

4.予防歯科を取り入れている

インプラントも天然の歯と同様に歯周病になり抜けてしまうことがあります。インプラント処置前には歯周病菌を減らすために、歯周病治療を行います。事前の歯周治療はインプラント治療の予後に大きく関わってきます。そして施術後はインプラントが感染しないように定期的にクリーニングをします。天然の歯と同様にインプラントも一生涯メンテナンスをし続けなければなりません。特にインプラントは天然の歯よりも細菌に対してのバリアーが弱いためより確実なメンテナンスが不可欠です。予防システムがしっかりとしている施設で行わないと、インプラントを入れた後アフターケアがままならず予後も運しだいになってしまいます。

5.常にレベルアップする

インプラント治療に限らず、医療は日々進歩していきます。昔のやり方だけをいつまでもやっていても治療の成功率は上がりません。新しい知識を吸収するために海外研修や定期的に勉強会に参加して、レべルアップしているスタッフが多い施設を選ぶようにしてください。

歯を抜くときは往々にして状態の悪く、歯の周りの骨が溶けてしまっていることが多いのです。そのままではインプラントを入れることができないので、溶けてしまった骨を再生させる治療を行ってからインプラント治療を行います。そのような処置は単にインプラントを入れるよりもより繊細で高度な知識とテクニックが必要になります

まとめ

インプラント治療は大分ポピュラーな治療になってきましたが、情報の氾濫で安全性が心配な方も多くいます。そのため隣の歯を削るブリッジを選択したり、入れ歯で我慢したりしている方もいます。しかし、インプラントは周りの歯を守り、健康寿命に貢献できるとてもいい治療なのです。インプラントをより安心安全に行うために我々は日々努力する必要があります。インプラント治療の安全性を多くの皆さんにわかってもらい、インプラント治療が安心して受けられる環境をこれからも提供しきます。

 

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動脈硬化と歯科疾患の関係について

2016年07月19日

こんにちは。

歯科医師の丸野です。今回は動脈硬化と歯科疾患の関係について記事を書かせていただきます。

 

厚生労働省によりますと、日本人の死因で最も多いのが悪性新生物(がん)で、次に多いのが心疾患です。

この心疾患は歯周病と密接な関係があります。

 

心疾患で亡くなる方のほぼ半数は狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患です。これは冠動脈での動脈硬化が進行することで生じ、高血圧や喫煙などの様々な因子によって起こり得ると言われています。

 

歯周病が動脈硬化の引き金となるメカニズムについては詳しくは解明されていませんが、歯周組織の毛細血管に歯周病原菌が侵入することで血液中に毒素が放出され、

血流によって心臓運ばれた結果、冠動脈の内壁を損傷したり、脂質沈着を亢進させる可能性があると言われています。

 

動脈硬化を予防し、進行を防ぐには、生活習慣の改善が重要となってきます。規則正しい食生活や運動、禁煙をするだけでなく、正しい歯磨きと定期検診によって歯周病菌の増殖を抑えることが大切です。

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ホワイトニングについて パート2

2016年07月11日

こんにちは。

歯科医師の新井です。

 

今回はホワイトニングの続きのお話をさせていただきます。

ホワイトニングをすればどの歯であっても色が白くなるわけではありません。

以下のような場合はあまり効果が期待できません。

一般的に次の歯の方は効果が出にくいと言われています。このような歯の方は効果が出にくいと言われています。

1.着色の度合いが高い場合

加齢による経年変色など着色度の高い人は白くなるまで通常より時間がかかります。

2.歯の表面に凸凹や細かい傷がある方

歯を白く見せるには光の反射具合も重要な要素です。表面の凸凹や傷が多い歯は白く見えにくい歯と言えます。

3.横に縞模様がある歯

褐色と白色の縞模様のような横線が入っているとその部分は白くなりにくく逆にその部分がホワイトニングにより目立ってしまうこともあります。

4.部分的に白い斑点がある

ホワイトニングスポットと呼ばれ縞模様と同様にホワイトニングにより一時的に目立つことがあります。

5.抗生物質の影響による色素沈着をしている歯(テトラサイクリン歯)

幼少期に風邪薬などの服用が原因となり歯がグレーがかった着色をしてしまっている方

6.被せものや詰め物が多い歯

ホワイトニングで白くなるのは天然歯のみです。ホワイトニングにより白くなった天然歯と被せもの・詰め物の色の差が気になることがあります。

7.神経のない歯

自分の歯でも神経が死んでしまっている歯は通常のホワイトニングでは白くなりません。

 

ただし、被せものにしたり、ネイルのように薄いセラミックを張り付けると白くできます。

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マイナス一歳からはじめるむし歯予防

2016年07月5日

こんにちは、藤林です。

今回は、『マイナス一歳からはじめるむし歯予防』というセミナーを受けてきましたので、そのお話をさせてもらいたいと思います。

仲井 雪絵先生のご講演でした。

 

先生は、今は静岡の短大にて、衛生士向けの講義をされていますが、岡山大学にて、長年小児歯科に在籍されていた経験もあり、すごくわかりやすく話してくださいました。

その言葉を代用します。

 

まず、むし歯のなりたちを説明します。

むし歯菌は、砂糖(ショ糖)をえさとして、ねばねばした物質と酸を産み出します。この酸が歯を溶かし、むし歯がすすんでいってしまいます。(脱灰といいます)

ねばねばした物質は、菌のかたまりにまとわりつきます。菌もちょっとやそっとの刺激(唾液の汚れを洗い流す作用など)に耐えられるように、防御の壁をつくってしまうわけです。その壁をどんどん厚くしてしまい、中では悪性の強い菌がうみだされるので、これまたすごく厄介です。

 

その予防としては、歯磨きや正しい食生活(砂糖の制限)、フッ素を上手に使う、定期検診がもちろん重要です。その上でキシリトールをうまく活用すると良いとおっしゃっていました。

 

最初にセミナーのお題が、『マイナス一歳からの~』と書きました。

 

これをお母さんになった瞬間から、子供のことを考えて始めるわけです。

 

事実、先生は、産婦人科に働きかけ、妊娠中からキシリトールを応用することにより、お母さんのむし歯菌の数を減らすだけでなく、産まれてくる子供のむし場菌の数を減らすことができるという結果を得られたそうです。

 

キシリトールは、摂取しても、むし歯菌がねばねばした物質や酸を産み出すことができないだけでなく、ねばねばした物質がなくなることによって、細菌の塊が、歯にひっつきにくくなることで、汚れがとれやすくなって、お口の環境がかわっていくそうです。

 

実際には、キシリトール100%のガムを1日に4個以上で3カ月以上続けると、お口の中の細菌の比率が変わって、悪性度の低い菌が多くなってくれるそうです。

 

先生が、「高齢化社会と言うけれど、子供たちも未来の高齢者ですよ。」とおっしゃるのが印象的でした。

 

すごく勉強になったので、また皆さんにもお伝えしていきます!

 

読んでくださってありがとうございます!

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