薬の内服について
2016年06月20日
こんにちは。歯科医師の丸野です。
今回は薬の内服の申告についての記事を書かせていただきます。
歯科治療の際に服用されている薬を申告していただくことは非常に重要です。
当院では問診票と問診にて内服状況を確認させていただいておりますが、お薬手帳をお持ちでしたらお持ちでしたらお見せいただけると尚良いです。
内服薬の種類や量から全身状態を推測したり、処置に支障のある事柄を前もって知っておくことは安全な治療のためかかせません。
一般に、血液をさらさらにする薬と言われる薬剤を服用されている方は、抜歯などの観血的処置に伴い、出血が止まりにくくなるため、注意が必要です。
以前はそういった薬を内服している場合は休薬してから処置を行っていましたが、現在では休薬時の血栓の発症を防ぐため、休薬せずに処置を行うのが主流です。
出血リスクが高い場合は主治医と相談しながら治療をすすめることが必要になります。
また骨粗鬆症や乳がんの治療薬で使われるビスフォスフォネート製剤を長期服用、または点滴投与を受けられている方では、口腔外科処置によって顎骨壊死のリスクがあるため注意が必要です。
喘息やリウマチに対して服用されるステロイド剤も治癒が悪くなる場合があり、配慮を要します。
薬の内容がわからない場合でも受診の際はお薬手帳や内容説明の紙、あるいは薬そのものでもお持ちいただければより安全に治療を受けていただけるかと思います。
ホワイトニングについて
2016年06月13日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
今回はホワイトニングについてお話させていただきます。
ホワイトニングは自宅で行うホームホワイトニングと医院でさせていただくオフィスホワイトニングがあります。
では、両者はどういった違いがあるのでしょうか。
オフィスホワイトニングと比べて時間をかけて白くしていくホームホワイトニングの方が最終的な限界値は高いと言われています。
平均的な日本人の歯の色は写真のシェードガイドの3.5であるといわれています。
個人差はありますがこれがホワイトニングによりA1もしくはB1まで白くすることが可能です。
オフィスホワイトニングではもうこれ以上白くならないと感じた時にホームホワイトニングを併用すればさらに白さの度合いをアップすることが可能です。
また、ホームホワイトニングは毎日2時間程度、効果が実感できるには最低でも2週間は継続することが必要です。初めての方だと満足のいく白さに到達するには約1か月~2か月とかなりの時間がかかります。
その点、オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果が実感できます。1~2週間毎に2、3回度通えばだいぶ白くなったと実感できるでしょう。
ホームホワイトニングは時間はかかりますが、ホームホワイトニングの薬剤は自宅で行っても安全なように低濃度の過酸化物が用いられています。
これはオフィスホワイトニングの薬剤濃度の約十分の一になります。
またオフィスホワイトニングでは光を当てて一気に白くさせますがホームホワイトニングはじんわり薬を浸透させるため長い時間が必要です。
ではどちらがオススメなのでしょうか。結論から言うとベストなのはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方併用して行うことです(デュアルホワイトニング)。
オフィスホワイトニングで一気に歯を白くしてホームホワイトニングで色の後戻りを防止しつつ白さのアップも図ると最も効果的に白さを手に入れて維持し続けることができます。
口腔乾燥症について★
2016年06月6日
こんにちは、藤林です。
ドライアイを自覚されてる方はコンタクトの方をはじめ、非常に多いと思います。
目だけでなく、お口の中にもそういった症状があるのをご存知ですか?
口腔乾燥症といいます。
つば(唾液)は1日に1~1.5Lも分泌されています。驚きですね!その分泌されているものはどうしているのかというと、消化で使われるものも含め、無意識に飲み込んでいるのです。
安静時において10分間で1ml以下になった場合に唾液分泌低下症と診断されます。しかし、量は十分でも口呼吸や唾液の性状により粘性(ねばっこさ)が亢進することで口腔乾燥を感じることもあります。
★原因★
加齢とともに、唾液は減ります。
なおかつ高齢者ですと、糖尿病などの基礎疾患や、薬の副作用によっても、口腔乾燥がでることがあります。
自己免疫疾患のうちの一つ、シェーグレン症候群や、悪性腫瘍の放射線治療による唾液線障害、その他原因不明のものなどさまざまです。
★症状★
口腔内の疼痛
食べることへの障害
味覚障害
入れ歯の方は入れ歯が外れやすくなるまたはすれて痛む
口臭、虫歯の多発
★対応策(原因の改善)★
基礎疾患がある場合、その治療
主治医と相談して、薬剤を変更する
唾液分泌を促進する薬剤の服用
★対症療法(症状の軽減)★
人工唾液や保湿剤の利用
うがいぐすり
唾液線マッサージ
ガムを噛むなど
★患者さんに注意してもらうこと★
清掃の徹底
酸味刺激による唾液分泌の促進
水分をとる
減塩
アルコールの摂取制限
部屋の加湿