キシリトール
2015年07月28日
みなさま、こんにちは。
歯科医師の新井です。
今回はキシリトールの虫歯予防効果についてお話しします。
キシリトールは砂糖と同じくらい甘いのに、砂糖とは全く違う働きをします。
砂糖は、お口の中で虫歯菌により発酵分解されて、酸を作り出す栄養分となります。
その酸によって、歯がとかされ虫歯が出来てします。
しかしキシリトールは虫歯菌によって、発酵されず、酸がつくられません。
なので、虫歯が出来ないわけです。
しかも、虫歯菌がキシリトールを取り込むことで、虫歯菌のエネルギーが弱まってしまい、
さらに長期間キシリトールを取り続けることで、悪玉の虫歯菌より善玉の虫歯菌の数が増えることで、
歯垢がサラサラになり歯磨きで汚れを落としやすくします。
また、キシリトール入りのガムや飴により、唾液の分泌量が多くなり、
唾液中のカルシウムが、歯のエナメル質に戻って歯を強くしてくれます。
みなさんもキシリトールを食べる習慣をつけてみてはいかかでしょうか。

初めてインプラントする方へ
2015年07月21日
院長の市来です。
インプラント治療に興味があるけれどどんな治療をするのかわからないので一歩踏み出せない方がいらっしゃるのではないでしょうか。インプラントとは失ってしまった歯の機能を取り戻すための治療です。歯を失ってしまうと食べることだけではなく、他の大事なことにも影響を与えます。勇気を出してインプラント治療に踏み出すことによって、一度しかない人生をあきらめたりすることなく、有意義に楽しむことができるようになることが目標です。それだけインプラントは人生に影響を与える大きな可能性があります。今回はインプラント治療によって回復できる多くのことをお伝えします
Aインプラント治療によって得られるメリット
失ったものを取り戻す
大きな虫歯や歯周病、破折等で歯を失ってしまうとその代わりになるものをそこに作らなければならない。大きくはブリッジや入れ歯かインプラントの選択肢がある。それぞれメリットデメリットがあるが、インプラントは大きなメリットを持った治療法です
煩わしさから解放してくれる
入れ歯を入れていらっしゃる方はおわかりかもしれませんが、入れ歯を口に入れているとやはり違和感があります。また、安定せず動くことにより歯ぐきに傷を作ってしまい、痛みを生じることもあります。ブリッジの場合もほとんどの場合は違和感がありませんが、歯がない部分の隙間に食べかすがつまり、違和感が出る場合があります。
大切なものを守る
インプラントを入れずに放置していると歯のない隙間に対して隣の歯が倒れてきたり、噛み合わせの反対の歯が延びてきたりして歯並びや噛み合わせが崩れてしまいます。そこにインプラントによって歯を作ることによって歯並びを守ります。
また、ブリッジのように隣の歯を削ることはないので隣の歯を守ることができますし、支えの本数が増えることにより、残っている歯への負担を軽減して守ることができます。
B.インプラントによって取り戻せるもの
噛める喜びを取り戻す
入れ歯は痛みがなくいい状態でも噛む力は歯がある状態の20~30%まで落ちてしまいます。これでは以前のように何でも噛めるというわけにはいきません。お肉やせんべいなどの硬いものでも気兼ねなく食べられることはとても幸せなことです。インプラントを入れることで人生の中で最も楽しいことの一つである食事をもう一度よみがえらせることができます。
顔の張りを取り戻す
噛めないことによって顔の周りの筋肉が痩せてしまい、張りがなくなりしわが増えることにより老け顔になってしまいます。また、左右どちらかに噛めない場所があると顎が歪んでしまい顔にも影響を与えます。インプラント治療をすることによって噛む機能を回復することはもちろんですが、筋肉が回復し、張りが出て以前の顔を取り戻すことができます
味が良くわかる
入れ歯は柔らかい歯ぐきで支えるため大きく作らなければなりません。大きな入れ歯だと舌の動きが悪くなるために食べ物を味わいにくくなります。また入れ歯とこすれることにより味覚を感じる部分が短くなり感覚が鈍ります。インプラント治療をすることで歯と同じ位置に人工の歯が入いるので、舌が自由に動きおいしく感じることができます。
笑顔がよみがえる
入れ歯は自分で取り外しするためにお口の中に固定することができません。そのため話していたり、咳をしたりした瞬間に取れてしまうこともあります。また針金が見えて見た目が悪いこともあり、自信を持って口を開けることができなくなります。インプラント治療をすることによってお口の中にしっかり固定でき、見た目も天然の歯と同じように作ることができるので、歌ったりも話したり、大きく口を開けて笑うこともできます。

★子供を歯医者に連れてこられるご家族の方にお願い★
2015年07月13日
こんにちは、藤林です!
歯医者さんに対してあまりいいイメージをもたれない方が多いとは思います。ですが子供の頃から、ましてや初めての歯医者さんで悪いイメージがついてしまうと、大人までそのイメージをひきずってしまいます。むし歯の予防に来るというイメージをお持ち頂けると、クリーニングですみますし、むし歯ができてしまっても早期発見・早期治療ができます。
私自身も個々の子供さんの成長にあわせて練習をしていったり、なるべく歯医者さんにいいイメージをもってもらうように心がけますが、来院される際にスムーズにいくよう、ご家族の方が気をつけていただきたいいくつかの事柄があります。
★~来院前~★
・歯医者さんにネガティブなイメージをつけないでください。「悪い子にしてると歯医者さんに連れてくよ」「歯を抜いてもらうよ」など。ご家族が歯医者さんにいかれた際の「痛かった」「つからった」など。
・なるべく嘘はつかないでください。治療する日なのに、「見るだけだから」など。「むし歯菌をやっつけてもらおう」「きれいにしてもらおう」と伝えましょう。
★~来院されるとき~★
・機嫌のいい時間に来院し、昼寝の時間は避ける。
★~治療が終わったら~★
・他のご家族にも今日歯医者さんできたことを伝えて、家に帰っても褒めてあげると自信がつきます。
・次に治療の予定があるときは、「明日歯医者に行くよ」と言うよりも、カレンダーに書き込むなどして、心の準備をさせてあげる。

海外での歯科治療について
2015年07月6日
こんにちは。歯科医師の丸野です。
今回は海外での歯科治療、特に根管治療について、日本の治療と比較して説明させていただきます。
不思議なことに、日本では海外と比較して根管治療についての一般的な理解が進んでおらず、この治療に対する評価が極端に低いのが現状です。日本の歯科医師に可能な保険の治療費では、材料代や機材代すらカバーできず、保険制度の中で治療をする一般の歯科保険医にとっては困難の治療になってしまっています。
まず欧米ではもちろんのこと、近隣のアジア諸国でも根管治療の特殊性が認められ、それに見合う評価の治
療費が設定されているのに対し、我が国での治療は使用器具、材料代を差し引くと赤字になるという状況にあるそうです。つまり、より良い治療を目指して丁寧に時間をかければかけるほど歯科医師は辛い状況に置かれるというのが実情です。
例えば大臼歯の抜髄処置では、フィリピンでは約6万円、マレーシアでは約5万円、アメリカでは約14万円にも上るそうです。フィリピンでは日本の物価の約3分の1ですので、日本の物価に換算すると約18万円の評価を受けていることになります。
健康保険という日本独自の制度により、もちろん多大なる恩恵はあるものの、それに伴うシステムエラーが歯科医師のスキルアップや最新器材の導入を阻んではならないと考えます。患者さんのニーズに対してより高いレベルでこたえるため、そして日本の歯科医療の総合的なレベルアップのために、抜本的な制度の見直しが必要ではないかと思います。
