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歯のケガについて②

2019年03月14日

こんにちは、藤林です。

今日は歯のけが(外傷)の治療を中心にお話します。

 

前も読まれたかもしれませんが、歯の構造について復習しておきますと、

歯茎から顔をだしている部分は歯冠と呼ばれます。歯の層で名前が変わり、第一層目がエナメル質、第2層目が象牙質、象牙質の中には神経(歯髄)があります。反対に骨に植わっているところを歯根といいます。

歯は骨のなかに植わっていて、しかし直接植わっているのではなく、ほんのわずかな隙間を介しています。その隙間にあるのが、歯根膜とよばれる線維で、それを介して植わっています。

 

脱落歯が1時間以上乾燥状態に置かれると、歯根膜はほとんど死んでしまいます。歯根膜が死んでしまった歯を元に戻すと、歯はなくなり(吸収といいます)その分骨に置き換えられてしまう、アンキローシスという現象が起きます。

このようなことが起きないためには、けがで抜けた歯を探して、歯を口の中で保存し、早く歯医者さんに行くことです。

 

歯冠が折れてしまう(歯冠破折)が歯の外傷のなかで多いです。歯冠破折でも重要なことは折れた歯を探して歯医者さんに持ってくることです。歯医者さんで適切に元の歯に接着してもらうことです。

折れた大きさにもより、いくつかの治療法があります。

わずかな破折は少し削って磨きます。

少し大きな破折で、破折片がない場合は、白い接着性のある樹脂で見た目にわかりにくいように修復します。

大きく折れて破折片もない場合で歯の神経が見えている場合は、歯の神経の治療をして、土台を作ってから、人工の被せものによって治療します。

 

外から見えない歯根部分で歯が折れてしまうことがあります。これを歯根破折と呼びますが、折れた部分の移動が大きくなく、すぐに歯を戻せば、歯も歯髄も助かることがあります。ぐらつきが大きい場合は、ワイヤーを使って隣の歯にとめることによって固定を行います。

 

歯を打ってそのときは異常がないのに、しばらくして歯の色が暗くなり変色してきたりすることがあります。これは神経が死んでしまったことを意味します。このようなときは、歯医者さんで神経の処置をしてもらったあと、神経があったところにお薬を詰め、その上に漂白作用のあるお薬によって、歯を漂白してもらうと、歯の色が他の歯とおなじくらい白くなり、元に戻ります。

歯の外傷と一緒に唇や歯茎が外傷を受けることがあります。

唇や歯茎の外傷は多くの場合出血をともないますが、出血量に惑わされず、周りの方の冷静な判断が重要となります。

擦り傷、小帯(歯茎のひも)が切れる、唇の腫れ(内出血)、歯茎のめくれあがり・裂けなどです。

多くの場合将来的な問題を起こすことなく治る場合が多いです。

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