知覚過敏症について
2016年03月28日
こんにちは。歯科医師の丸野です。今回は歯の知覚過敏症について説明をさせていただきます。
歯のエナメル質という表面を覆う組織が虫歯になって破壊されたり、欠けたりヒビがはいると象牙質という組織が露出します。
象牙質には象牙細管という組織があり、冷温刺激や蝕刺激に対して知覚過敏が起こります。従って、露出した象牙細管を防ぐことが知覚過敏症に対する治療法になります。
まずブラッシングを徹底し、常にプラークがない状態をキープすることで唾液中のカルシウム成分が沈着して再石灰化が起こり、象牙細管の閉鎖が期待できます。
知覚過敏症専用の歯磨剤やフッ素配合のジェルは効果がありますが、研磨剤を含む歯磨剤は象牙質の磨耗を促進させますのでお勧めできません。
また、歯ぎしりが原因でくさび状欠損といって歯が欠ける状態となることで知覚過敏症が起こる場合もあるため、それに対してはマウスピースの装着が有効です。
知覚過敏症は口腔内の温度差が大きい場合に起こるため、冬の寒い時期、歯磨きの後はぬるま湯でゆすいだり、外の冷たい空気を吸うときはマスクをしたり、外気を遮断することで対処可能です。
何か相談があればスタッフまでお声がけ下さい。
ぶつけて歯が抜け落ちたときの対処法
2016年03月22日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
今回は歯を打ったり、ぶつけたりして歯が抜け落ちたときの対処法についてお話しさせていただきます。
大人ではあまりないと思いますが、子どもは転んで前歯から転倒したり、友達や物とぶつかって前歯が抜け落ちることがあります。
歯の周りには歯根膜と呼ばれる薄い組織があり、その歯根膜が残っていると一度抜け落ちた歯でももとに戻せることがあります。
歯根膜は乾燥に弱く、18分乾燥した状態にあると死んでしまうといわれています。
歯が抜けてしまったら、乾燥させないようにしなければいけません。
抜けた歯の保存液として一番おすすめなのは牛乳です。
牛乳抜けた歯の歯根膜を生かしておくのに最適な身近な保存液です。
牛乳は約6時間歯根膜を生かしておくことができます。
口腔内適切な保存液が身近にない場合、口の中(唾液中)で保存して頂いた方が、乾燥させるより歯根膜が残る可能性が高くなります。
水道水では、歯根膜が生き残るのは1時間が限度とされ、2時間経つと死んでしまいます。
歯の保存ができたらすぐに歯科医院を受診するようにしてください。
お口の中の歯の働き☆
2016年03月14日
こんにちは、藤林です。今日はお口のなかの歯の本数、形とその働きについて書かせていただきます。
永久歯は前方の3本を前歯、後方の4本を臼歯といいます。前歯から臼歯まで親知らずを除いて7本、左右上下で7×4=28本が正常な数になります。
前歯のうち、真ん中にある歯は中切歯と言い、鍬のような形で噛みきるのにつかわれます。
その隣の前歯は側切歯といい、中切歯と似たような役割をします。
その隣の3番目の前歯は犬歯といい、牙のような形をしています。上下の犬歯で糸を切ることもできることから、糸切り歯ともいいます。また、犬歯の根は他の歯と比べて太くて長いです。そのため、水平方向からの力に対しての抵抗力が強かったり、顎の動きをコントロールする役割をもっています。歯の寿命は、この歯が一番長いです。
一方、臼歯は臼のような形で、食物をすりつぶし、飲み込みやすくする役割があります。
ヒトは雑食動物と言われるように、肉食、草食両方にも対応できる歯の形になっています。すなわち、前歯でかみきり、奥歯ですりつぶします。そのため、顎の関節も下あごが縦方向や横方向に自由に動けるような複雑な構造になっています。
本当にヒトの体って良くできているなぁと感じますね!!
さて、これに対し乳歯は何本あるでしょうか?
乳前歯(3本)と乳臼歯(2本)の5本が上下左右で5×4=20本が正常な数になります。
16周年の感謝を込めて
2016年03月7日
院長の市来です
今年の3月1日にいちき歯科の16周年を迎えます。ひとえに来院してくださった患者さんやいつも頑張ってくれているスタッフ、お世話になっている関連業者さんなどいろんな方々の支えのおかげです。
この地は私にとってなじみがあって開業したわけではなかったのですが、今では地域の方々との交流で第二の故郷となりました。
16年前から今でもずっとメンテナンス等でお越しいただいている患者様もおられ、その期待に応えるべく努力していく所存です。
16年間では街の状態も変わってまいりましたが、いちき歯科でも1フロア診療チェア3台から始まり、現在2フロア診療チェア8台になっております。スタッフ数も3人でスタートし現在19名になりました。開業当初は思いもしていなかったことです。
ちょうど今月カルテ番号が10000番に達して節目を迎えたところです。ただ、これはゴールではなく通過点ですので、これまで以上に襟を正し、医院の理念である「みんなの幸せのために」邁進してまいります
今から考えても多くの方に本当に支えられてきました。今まで勤務していただいたスタッフ一人一人の顔が目に浮かんできます。結婚や出産で巣立っていったスタッフ、開業していった川崎先生、期待に応えられず早くに止めていったスタッフたちもおりました。その誰かが欠けても今のいちき歯科は成り立ちません。すべての出来事に感謝して、さらに成長していくことで恩返しをしていきます。
これから歯科界も社会もさまざまに変化していくと思います。いちき歯科でも常にその時受けられる最良に治療を提供してまいります。いつも相手のことを考える自分が受けたい治療を、そして歯科サービスをお約束いたします。