子供のお口の中の外傷について
2016年09月26日
こんにちは。藤林です。
今日は子供のお口の中の外傷について書かせていただきます。
転んで顔面を打撲し傷を追ってしまうことや、友達とぶつかってしまったりすることがあります。
1歳や2歳にかけて多くみられます。十分に足腰が発達していないことや、体に対して頭が大きく不安定なこと、顔面防御の反射運動がとれないことが原因としてあげられます。
転倒による場合、唇を切ったり舌をかんでしまって傷つけることが多く、特に上唇の裏にある粘膜のヒダ(上唇小帯という)の裂傷はよく起こります。
そのような裂傷は、縫合しないと止血しないこともあります。
また前歯が欠けたり、折れたり、抜けたりすることもあります。見た目は問題がないように見えても、歯の根がおれていたり、歯の周りの骨の骨折がおこることもあります。
歯が抜けてしまった場合には、場合によって戻すこともありますので、洗浄して保存液か牛乳などに浸けて持ってきてください。
打ってしまった衝撃で、歯の神経が死んでしまって色が変わってくる場合もあります。
また、歯ブラシや笛やフォークなどを加えて転倒することによって上あごを突くこともあります。決してそういったものをお口の中に入れたまま、長時間うろうろすることはやめてください。
お口の深い部分には神経や太い血管も走っている場合がありますので、大変危険です。
わからないことがあればどうぞお電話くださいませ。
保険の前歯と自費のセラミックの歯の違い
2016年09月20日
前歯の被せの治療をする時、保険のプラスチックの歯とセラミックの歯の説明を受けてどうしようか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?保険の前歯は金属の表面にプラスチックをはりつけたもので、自費のセラミックは陶器でできており、天然の歯に近い色調で劣化や変色が少ないのが特徴です。
今回、保険の前歯と自費のセラミックにどのような差があるのか比較してみたいと思います。
1.色調の違い
保険の前歯は金属冠の見えるところにプラスチックを貼り付けた被せ物です。金属の色が透けて出てこないように不透明なプラスチックを中に塗っています。そのため、光が透過せずないように透明感のない歯になります。また、プラスチック自体が透明感の少ない材質なので、天然の歯の色調を再現するのは難しくなります。歯の色が白く明るい場合には色が合うときもありますが、暗い透明感が強い場合はプラスチックの歯を入れるとその歯だけ浮いてしまうことが多いです。それと比較し、セラミックの歯は強度もあるため金属の裏打ちが必要ありません。また、セラミック自体ガラスのようなものなので透明感が出しやすい材質ですので、天然の歯にかなり近い色調を再現することができます。
2.耐久性
保険のプラスチックの歯はすり減りやすい材質なので、かみ合わせる部分には使えません。また、かみ合わない部分でも歯ブラシなどで強く磨きすぎるとすり減ってしまいます。セラミックの歯はすり減りに対しては金属よりも固いので変形しにくく、歯ブラシなどで形が変わることはありません
3.変色と着色
プラスチックの歯は吸水する性質があり劣化して黄ばんできます。口に中は常に水分のある環境なので、プラスチックは劣化しやすいといえます。その点、セラミックは吸水しないためプラスチックのように黄ばんだり、黒くなったりすることがありません。口の中でも安定した材料なので変色せず、綺麗な状態が長く維持できます。
4.精度
保険の歯の型どりと寒天を使って行います。比べて、自費の歯の型どりはシリコンという材質を使って行います。保険の型どりが悪いわけではありませんが、自費の材料に比べると精度が劣ります。指の型を取るとしましょう。例えれば保険の型どりは指の形がきれいに取れます。自費の型どりは指紋まで正確にとることができます。この差が被せの際からの虫歯の再発に差を生みます。被せをやりかえる度に歯は少なからずダメージを受けます。ですから、自分の歯を失わないためにはやりかえる回数を減らすことは大切です。
5.清掃性
プラスチックの歯もセラミックも同じように見えても、顕微鏡で見ると大きく違います。歯の表面は金属よりもざらざらしているので細菌が付着しやすく清掃しにくいです。セラミックの表面は滑沢で細菌が付着しにくく清掃もしやすいです。そのため、歯周病の起こりやすさにも影響を与える可能性があります
6.金属アレルギー
保険の歯に使っている金銀パラジウム合金は金属アレルギーを起こす可能性があります。海外の国の中には口の中に使用することを法律で禁止している国もあります。自費の金属も金属アレルギーを起こさないわけではありませんが、保険の金属に比べると起こしにくい材質です。金属アレルギーを懸念される方は金属を使わないオールセラミック治療をお勧めします
まとめ
自費の治療を短期的な費用だけ比較すると高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、やりかえる回数であったり、歯を失うリスクでであったり、使用時の満足であったりを比較すると長期的には保険の治療よりも費用対効果が高いと考えられます。自費のクオリティが高い治療をお勧めします
妊婦さんと歯周病について
2016年09月12日
こんにちは。歯科医師の丸野です。本日は妊婦さんと歯周病の関係について説明をさせていただきます。
さて、妊婦性歯肉炎という言葉をご存知でしょうか。一般的に、妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。これには女性ホルモンが大きく関わってくると言われており、特にエストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すことによると言われています。これらのホルモン分泌は妊娠中期から後期に多くなるため、その時期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなると
言われています。
その他、つわりによって歯磨きが気持ち悪くてできなかったり、食生活が不規則になることも原因として考えられています。
そのため、妊娠中は特に気をつけてプラークコントロールを行うことが大切です。妊婦中のお口のケアについて何かありましたら何でもご相談ください。
スポーツとマウスピースについて
2016年09月5日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
本日はスポーツとマウスピースについてお話しさせていただきます。
マウスピースというとボクシングやアメリカンフットボールなどの、体と体とが衝突しあう競技では着用が義務化されていますが、近年他のスポーツでも着用する方がふえてきています。
お口の歯型をとって、オーダーメイドのマウスピースを装着することによる効用は、主に以下のようなことがあげられます。
はずれにくい
呼吸しやすい
気持ち悪くない
歯牙の破折・磨耗・脱臼の防止効果
口腔内の裂傷防止
顎や顎関節の保護及び衝撃の緩和
脳震盪・脳神経系および頸部損傷の予防効果
バランス感覚の向上、筋力アップ等の効果
また、強い瞬発力をうみだし、集中力を高めるということが最近の調査報告から明らかになっています。
そのためゴルフや野球、パワーリフティングなどでも使われ始めています。
スポーツでより結果を出したい方は検討してみてください。