循環器系疾患について
2016年11月7日
こんにちは。歯科医師の丸野です。
先日は有病者歯科について説明をさせていただきました。
有病者歯科とは、全身的な疾患を持ち、内科的加療を受けている患者に対する歯科治療」、「歯科治療に際して二次的に生じる全身的トラブルに対し、何らかの配慮を必要とするもの」と定義づけられています。
今回は各論について、主に循環器系疾患について説明させていただきます。
<循環器系疾患>
1.高血圧症
2.狭心症
3.心筋梗塞
4.不整脈
5 ペースメーカー
6.心臓弁膜症
7.心内膜炎
8. 心不全
9.先天性心疾患
10.脳梗塞
11.脳出血
循環器系疾患の歯科治療において注意すべき疾患は主に以上のものがあります。
循環器系疾患の特徴として、
¡ 日本人の死因の約1/3を占める。
¡ 歯科治療に際し、偶発的トラブルの発生の危険率が高い。
ということが挙げられ、より注意が必要です。
例えば高血圧症におきましては
・ストレスのかかる治療の際は血圧測定を行う。
・精神的な緊張を和らげる(表面麻酔、場合によっては鎮静法を用いる)。
・病識のない患者に注意する。
・内科的コントロールがなされているか確認する。
・重症度に応じた歯科治療を選択する。
・治療は午前中(血圧が安定しているため)が望ましい(早朝は避ける)。
・局所麻酔を要する患者には血圧変動に注意を払う。
・急激な血圧上昇の際は降圧剤を投与する。
・エピネフリン投与は中等度の患者に対しては40μgまで、重症患者では
20μgまでに留める。
・血圧が 180/110 mmHg以上、あるいは頭痛などの自覚症状がある時
⇒治療中断し、降圧を図る(Ca拮抗薬投与)。
・術後痛は血圧を上昇させるため、鎮痛剤の前投与もしくは早期投与によって疼痛コントロールを図る。
・加齢により、起立性低血圧をきたす可能性がある。背板を急激に起こさないよう注意する。
などの注意点があります。
それぞれの疾患の注意点におきましては項を改めまして説明させて頂きます。




