インプラントは何本まで入れられる?全体治療を考えるうえで知っておきたいこと
2025年05月8日
インプラントは何本まで入れられる?全体治療を考えるうえで知っておきたいこと
「インプラントって何本まで入れられるんですか?」
歯を1本失った方はもちろん、「奥歯が全部ない」「総入れ歯が合わなくて困っている」といった方まで、複数本のインプラント治療を検討される方が増えています。
この記事では、**インプラントを何本まで入れることができるのか?**という疑問を中心に、全体治療の考え方や注意点をわかりやすく解説します。
そもそもインプラント治療とは?
インプラントとは、失った歯の代わりにチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。
天然歯のようにしっかり噛めるだけでなく、見た目も自然で、まわりの健康な歯を削る必要がないのが大きな特徴です。
インプラントは何本まで入れられる?
理論上は「すべての歯をインプラントで置き換える」ことも可能です。つまり、上下で28本(親知らずを除く)すべてをインプラントにすることもできるということです。
しかし、実際の治療では次のような点を考慮して「何本入れるか」を決定します。
① 咬合力(かむ力)とバランス
人によって噛む力は異なります。特に奥歯の咬合力は強いため、支えとなるインプラントの本数が必要です。たとえば上下で10本以上の歯を失っていても、片側3~4本ずつインプラントを入れれば、義歯を支える十分な力が得られるケースもあります。
② 骨の状態(量と質)
インプラントを埋め込むためには、十分な骨の高さ・幅・密度が必要です。歯周病や長期間の無歯状態により骨が痩せてしまっている場合、**骨造成(骨を再生させる治療)**が必要になることもあります。
③ 年齢・全身の健康状態
高齢の方や、糖尿病・心疾患などの持病をお持ちの方は、外科的処置の安全性を考慮して本数を抑えることがあります。手術の負担を軽減し、メンテナンスしやすい構造にする工夫が大切です。
インプラントの本数別の治療例
| 状況 | 推奨されるインプラント本数 | 治療内容の一例 |
|---|---|---|
| 1本だけ失った | 1本 | 単独インプラントで対応 |
| 奥歯が2本ない | 2本 | それぞれに1本ずつインプラント |
| 片側の奥歯がすべてない(上下とも) | 3〜4本ずつ | ブリッジ状に連結して噛み合わせを安定 |
| 全ての歯がない(総入れ歯状態) | 上下それぞれ4〜6本 | オールオンフォー、オールオンシックスなど |
すべての歯をインプラントにする必要はない
よくある誤解として、「歯がたくさん抜けた=全部インプラントにしないといけない」と思われる方もいますが、実際には必要な箇所にだけインプラントを入れ、他はご自身の歯を活かすという選択肢も多くあります。
患者さまのライフスタイル、治療へのご希望、将来のメンテナンスのしやすさを考慮して、最適な本数と配置を設計することが成功の鍵です。
まとめ:インプラントの本数は「生活に合わせて」決めるもの
インプラントは、ただ多く入れればよいわけではありません。噛む力・骨の状態・お口全体のバランス・ライフスタイルなどを総合的に見て、適切な本数を判断することが重要です。
当院では、CT撮影や口腔内スキャンを活用し、科学的根拠に基づいたインプラント治療計画をご提案しています。複数本を検討されている方、総入れ歯にお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。
記事監修者:市来 正博
医療法人 輝笑会 いちき歯科 理事長
経歴:国立岡山大学歯学部卒
【修了コース】
- ストローマンインプラントコース認定(1998年)
- カルシテックインプラントコース認定(2000年)
- 中国第四軍医大学 インプラントコース修了・プレゼン表彰(2007年)
- 韓国キョンヒ大学 インプラントコース(2008年)
- O.A.Mインプラントコース修了認定(2010年)
- インプラントアドバンスコース講師(2007/2009/2010/2011)
【所属団体】
- 日本インプラント学会
- 日本抗加齢医学会
【勉強会】
- SGIC(Study Group of Implant Consensus)
- 国際審美学会
- ITIメンバー
【お問い合わせ】
電話:06-6355-2073
お問い合わせフォーム:https://www.ichikishika.com/contact/
※インプラントや矯正治療については無料相談(30分)・有料相談(30〜60分、レントゲン撮影など資料をもとに詳しい説明可:3000〜5000円)を受付けております。



