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マイナス一歳からはじめるむし歯予防

2016年07月5日

こんにちは、藤林です。

今回は、『マイナス一歳からはじめるむし歯予防』というセミナーを受けてきましたので、そのお話をさせてもらいたいと思います。

仲井 雪絵先生のご講演でした。

 

先生は、今は静岡の短大にて、衛生士向けの講義をされていますが、岡山大学にて、長年小児歯科に在籍されていた経験もあり、すごくわかりやすく話してくださいました。

その言葉を代用します。

 

まず、むし歯のなりたちを説明します。

むし歯菌は、砂糖(ショ糖)をえさとして、ねばねばした物質と酸を産み出します。この酸が歯を溶かし、むし歯がすすんでいってしまいます。(脱灰といいます)

ねばねばした物質は、菌のかたまりにまとわりつきます。菌もちょっとやそっとの刺激(唾液の汚れを洗い流す作用など)に耐えられるように、防御の壁をつくってしまうわけです。その壁をどんどん厚くしてしまい、中では悪性の強い菌がうみだされるので、これまたすごく厄介です。

 

その予防としては、歯磨きや正しい食生活(砂糖の制限)、フッ素を上手に使う、定期検診がもちろん重要です。その上でキシリトールをうまく活用すると良いとおっしゃっていました。

 

最初にセミナーのお題が、『マイナス一歳からの~』と書きました。

 

これをお母さんになった瞬間から、子供のことを考えて始めるわけです。

 

事実、先生は、産婦人科に働きかけ、妊娠中からキシリトールを応用することにより、お母さんのむし歯菌の数を減らすだけでなく、産まれてくる子供のむし場菌の数を減らすことができるという結果を得られたそうです。

 

キシリトールは、摂取しても、むし歯菌がねばねばした物質や酸を産み出すことができないだけでなく、ねばねばした物質がなくなることによって、細菌の塊が、歯にひっつきにくくなることで、汚れがとれやすくなって、お口の環境がかわっていくそうです。

 

実際には、キシリトール100%のガムを1日に4個以上で3カ月以上続けると、お口の中の細菌の比率が変わって、悪性度の低い菌が多くなってくれるそうです。

 

先生が、「高齢化社会と言うけれど、子供たちも未来の高齢者ですよ。」とおっしゃるのが印象的でした。

 

すごく勉強になったので、また皆さんにもお伝えしていきます!

 

読んでくださってありがとうございます!

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