8020運動をご存知ですか?
2019年02月9日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
みなさんは8020運動をご存知でしょうか?
8020運動は、平成元年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。厚労省が6年に一度実施している調査では、すべての年齢層において年々保有する平均歯数は増加してきています。現在、平均値で20本以上保有する年齢層は69歳までとなっています。70歳以降では自分の歯が20本を下回っている方が多いことがわかります。日本人の平均寿命は、女性では86.41歳、男性が79.94歳である日本において、歯の本数は長寿に追いついていない現状となっていま
す。一度歯を失うと補綴物と言って人工物で補い、機能が落ちないようにかかりつけ歯科診療所で定期的にチェックを受けることが必要となります。また、自分の歯をできるだけ多く残すためにかかりつけ歯科診療所で定期的な管理を受けることは非常に重要と言えます。
みなさんも歯を残してより長生きしましょう。