歯周病の人が糖尿病を発病しないためには
2017年10月17日
こんにちは。歯科医師の新井です。
歯周病の人が糖尿病を発病しないためには、早めに症状を改善する必要があります。
歯周病の診断を受けたらまず、以下のことに気をつけましょう。
1.ブラッシングを見直す
歯周病は、いかに進行を止めるかが重要なポイントになります。
もちろん、歯科医院に通い、歯ブラシでとることのできない歯石を専用の器具でとり除いてもらう必要があるでしょう。
そのほかにも、日常的に歯磨きを見直し、しっかりとプラークコントロールすることが大変重要なのです。
歯周病の悪化を防ぐためには、いくつかブラッシングのポイントがあります。
まず、適正な歯ブラシを選ぶこと。
柔らかすぎるとかえって歯垢(しこう)を落としにくくなるため、適度な柔らかさのものを使用しましょう。
大きすぎず、毛先が広がっていな歯ブラシを選ぶようにしてください。
ブラッシングの際は、歯周ポケットの中までブラシが入るイメージで磨きましょう。
歯ブラシの毛先を、歯面に対して45度に傾けて磨くとうまくいきます。
歯を1つずつ磨くつもりで、歯ブラシを小刻みに動かしましょう。
往復20回を心がけてください。
歯ブラシでとりきれない汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスを使うとよいでしょう。
2.生活習慣を見直す
歯周病の悪化を防ぐために、自分でできることはほかにもあります。
ブラッシングの見直しとともに、生活習慣についても見直してみましょう。
まずは、食生活です。
歯垢(しこう)のつきやすい甘いもの、柔らかいものの過剰摂取は避けるようにしましょう。
特に、夜寝る前に甘いものを食べたり飲んだりするのはやめてください。
また、喫煙は歯周病の進行を急速にすすめる原因になります。
なるべく控えるようにし、できれば禁煙しましょう。
口呼吸や食いしばりも、歯周病の悪化につながります。
就寝中に口呼吸になっていたり歯ぎしりをしたりしている人は、歯科医院や耳鼻咽喉科に相談するとよいでしょう。
またそもそも歯周病を予防するのが大切です。
一番よいのは、歯周病にならないように普段から予防に努めることです。
歯周病を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか。
基本は毎日の歯磨きです。
歯周病を予防するためには、毎日しっかりと歯を磨いて歯垢(しこう)を取り除くことが大切です。
夜寝る前には、時間をかけてていねいに歯を磨くようにしましょう。
歯垢(しこう)は歯周病菌の温床になります。
また、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けるのがおすすめです。
また、ストレスをためないことも大切です。
丈夫な歯を育むためには、栄養バランスのとれた食事も必要不可欠でしょう。
不足しがちなビタミンやミネラルを意識して摂取し、よく噛(か)んで食べることを意識してください。
また、ストレスは歯周病の発症や悪化の原因になります。
普段からストレスがたまりやすい人は、趣味や運動で発散するように心がけましょう。
ゆっくりお風呂に入ってリラックスするのもおすすめです。
もちろん、睡眠不足もストレスにつながります。
質のよい睡眠を心がけ、心身ともに十分休めてあげるようにしましょう。