医療事故
2015年03月30日
歯科医師の北川です。
2015年2月、アメリカのコネチカット州にて、インプラント予定で歯を20本抜歯しているときに患者が死亡したという医療事故が報道されています*。
手術に用いられた鎮静法が原因となり心肺機能に異変が生じ死に至ったとのことです。通常、手術に用いられる全身麻酔は、覚ますときに専用の薬剤を用いますが、今回の鎮静法は、自然と覚めるのを待つので、途中での容体変化に対応し難しく惨事に至ったのだと考えています。
アメリカの死亡原因は、1位虚血性心疾患、2位肺癌、3位慢性閉塞性肺疾患、4位アルツハイマー病、5位脳卒中とされています**。近年、アルツハイマー病と心臓発作が合併する可能性があることが遺伝子の観点から明らかにされようとしています***。今回の事例は、このような不明確な事態に陥った可能性もあると考えています。
当院では、一度に20本も抜歯することはありませんが、今回の事例を教訓として医療の質の向上に取り組んで参ります。
* http://www.dental-tribune.com/articles/news/americas/22473_dentist_charged_for_death_of_patient_after_trying_to_extract_20_teeth.html
**Lancet 2015 Jan 10 385(9963)117-171
***http://www.medicalnewstoday.com/articles/211183.php
***Nature 2014 Jun 5 510(7503)26-8




