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歯ぎしりを起こす原因とその対処法(症状と対処法について)

2015年06月16日

歯ぎしりで歯がすり減って、歯やあごに痛みがあったり、知覚過敏がなかなか治らなかったりして悩んでいる方もいるのではないでしょうか。歯ぎしりは歯を失う原因になることもあり、口の中に大きなダメージを残してしまいます。歯ぎしりの主な原因はストレスと言われています。ストレスは無意識に歯ぎしりとして現れることがあるのです。今回は歯ぎしりが起こる原因とその対処法、歯ぎしりが引き起こす症状についてお伝えします。

1.歯ぎしりを引き起こす4つの原因と対処法

  1. 環境の変化や精神的ストレスが原因
    歯ぎしりの原因で最も有力なのがストレスです。仕事や学校での人間関係・結果によるものや転勤、転職、入学などの環境の変化で歯ぎしりが強くなることがあります。また、家族が入院したり、亡くなったりするとストレスはかなり強くなります。その結果、歯が欠けたり、詰め物が取れたり歯に痛みが出たりと症状が出ることがあります。
    対処法

    現代社会でストレスを無くすことは極めて難しいです。ストレスとうまく付き合っていくしかありません。自分の時間を持ったり、趣味の時間を楽しんだり、家族や友人と楽しく過ごすなどストレスをうまくコントロールすることで歯ぎしりも軽減していきます。また、自分でコントロールしづらい場合には、マウスピースを使って歯を守ります。

  2. 歯並びが悪いことによる影響
    歯並びが良い人でも歯ぎしりをしますので、歯並びだけが原因ではありませんが、歯並びが悪いことで噛み合わせに影響が出て、歯ぎしりもしやすくなります。また、歯並びが悪い人が歯ぎしりをすると、噛み合っている歯が少ないので、噛んでいる歯に過度の負担がかかって大きなダメージになります。

対処法

歯列矯正や部分矯正をして一部分だけに噛む力が集中しないようにしておく方が理
想的です。最近は大人の方で矯正治療をされる方が増えていますので、年齢で矯正治療をあきらめないで下さい。

  1. 噛み合わせの変化の影響
    噛み合わせは常に変化しています。成長や老化、歯科治療、歯周病、歯の喪失、歯の破折などの変化に対応するために歯ぎしりによって噛み合わせを自己調整しています。普通の自然な変化は体にとって必要なことです。20代の時と70、80代の時では顎や歯の形も変わってきます。しかし、虫歯の放置や歯周病など短期間で噛み合わせに変化があると歯ぎしりが強くなります。
    対処法
    虫歯や歯周病によって歯ぎしりが引き起こされることもあり、逆に歯ぎしりによって虫歯や歯周病が悪化していきます。病気にならないように予防すること、手遅れにならないように治療をして、歯ぎしりを引き起こさない噛み合わせを維持することが大切です。

  2. くいしばり癖は早めに直しておく
    無意識に行っている癖が夜寝ている時に出てしまうこともあります。日中に食いしばる人は筋肉が記憶していて癖になっていますので、寝ている間も行なってしまうのです。
    対処法
    日中、意識があるときに歯と歯を噛み合わせないようにすることです。人は安静にしているとき、常に歯と歯の間に約1mmの隙間があり、普段は接触していないのです。正常な場合、1日の中で接触するのは食事の際の15分〜20分程度です。日中、歯と歯を接触させないように意識することによって、寝ているときの歯ぎしりを予防することができます。

2.歯ぎしりによって引き起こされる症状

 A. 噛むと痛む
歯ぎしりによって歯の根の周りにある歯根膜という組織が炎症を起こし、噛むと痛みを出します。歯ぎしりは長時間続くと、歯や歯の周りの組織にダメージを与えていきます。特に奥歯が噛んで痛いときで上も下も左も右も痛いなどの場所が複数におよぶ場合は、虫歯ではなく歯ぎしりによって痛みが出ている可能性があります。

 B. 歯がしみる

   歯ぎしりによって歯が揺さぶられて歯が揺れてきたり、歯の根元や噛む面が削れて歯の内部の象牙質という部分が露出したり、歯に亀裂が入ると歯がしみて来る場合があります。

 C. 何もしていなくても歯が痛い

   歯ぎしりによって歯に亀裂が入いると、神経が死んでしまうことがあります。亀裂から細菌が神経に感染し、死んでしまうのです。初期の頃はしみたり、噛んで多少痛い程度でも、その後強い痛みが出ることがあります。歯医者のレントゲンでは小さな亀裂を確認できないため、急に痛みとして出ることがあります。

  1. 修復物が壊れたりはずれる
    歯ぎしりによって歯に強い力がかかるとセラミックの詰め物やかぶせものが割れることがあります。また、割れない金属などでははずれてきたりします。歯ぎしりする方はこれを何度も繰り返す傾向があります。

  2. 顎が痛い
    歯ぎしりによって顎関節症が引き起こされ、顎が痛くなることがあります。顎は左右の関節の部分だけで頭蓋骨とつながっています。歯ぎしりによって顎の関節に過度の力が加わると顎の関節にある軟骨がずれたり、穴が空いたり、変形したり、関節の周り炎症が起こってり、顎を動かす筋肉に問題が起こって顎が痛くなります。

  3. 歯が割れる
    歯ぎしりによって歯に過大な力がかかると、歯が割れてしまうことがあります。特に神経のない歯は自分の歯の部分が少なくなっているので割れやすくなっています。亀裂から細菌が入いると、歯茎が腫れたり、膿が出て口臭が出てきます。大きく割れてしまった場合は歯を抜くしかありません。神経が残っている場合も割れることがあり、この時は強い痛みが出ることが多いです。

3.歯ぎしりの治療

A. マウスピース療法

   歯ぎしりは原因が混合しておこるため、治療を行なっても確実に止めることは難し
いです。しかし、そのままでは歯や顎に悪い影響を及ぼすためマウスピースによって歯を守る必要があります。マウスピースは人工のものなので削れても壊れても作り直すことができますが、歯や神経を失ってしまうと元に戻すことはできないのです。歯より柔らかいものを間に挟むことにより歯自体への影響を軽減しています。

 B. 矯正治療

   歯並びが綺麗な方でも歯ぎしりをする方もいるので、矯正治療をしたからといって歯ぎしりが止まる訳ではありません。しかし、噛んでいるところが少ない方で特に下あごの前歯が噛んでいない方は矯正治療後歯ぎしりや顎の痛みが軽減する場合は多く、矯正治療も有効な手段の一つです。

 C. 噛み合わせ治療

   歯の治療途中や歯が喪失した後放置している場合、噛み合わせが不安定になりやすいので、確実に治療してあご全体で噛めるようにする必要があります。

 D. ボトックス治療
ボツリヌス菌の成分を抽出した薬剤を使用して顎の筋肉の過度の力を抑制します。効果は最長半年ぐらい続来ますが、その跡は効果が消えて元通りになります。普段何か特別にすることなく、違和感も特にないので、マウスピースが苦手な方にはお勧めです

 E. 自己暗示療法

   日中かみしめないように意識し、寝る前にも歯と歯を当てないように自己暗示をかけて寝ます。確実に行うと効果が出てきます

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