歯の移植について
2016年12月5日
こんにちは。歯科医師の丸野です。今回は歯の移植について説明をさせていただきます。
歯の移植とは、親らずや、生えている位置の異常などの理由で使用されていない歯を、歯を失ったところに移植する方法です。これは、ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、また義歯よりも違和感が少なく、インプラントとは異なり、自然な歯の機能を生かせるという特徴があります。
一方で、歯周病が進行した状態で抜いたところの骨が失われてしまっている場合には困難な場合もあります。また歯が抜けてから時間がたつと、抜けた部分の骨が回復しますから、改めて骨を大きく削って移植しなければならなかったり、また親知らずの形態が悪いと難しかったり、いろいろな条件によって予後が左右されやすいなどの欠点もあります。
ある研究による生存分析では、推定平均残存年数14.6年、10年生存率は73.6%でした(歯界展望,vol.119 No.4 2012-4,609-633)。
インプラントのそれに比べると多少生存率は低いように思えますが、有効利用できる歯があればそちらをまず利用するという考え方は有効だと思われます。いちき歯科では歯の移植を含めたより良いプランと治療を提供させていただくよう努めて参ります。




