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歯周病で歯が抜けるのはなぜ?進行度と予防・治療法を歯科医師が解説

2026年10月4日

歯周病で歯が抜けるのはなぜ?進行度と予防・治療法を歯科医師が解説

「歯周病で歯が抜ける」という話を聞いて、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。実際に、歯周病は進行すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯が抜け落ちてしまう病気です。

この記事では、歯周病で歯が抜けるメカニズム、進行度別の症状、ご自身でできる予防法、そして歯科医院での効果的な治療法について、いちき歯科が詳しく解説します。ご自身の歯周病の状態を知り、適切な対策を始めるきっかけになれば幸いです。

※この記事は一般的な情報を提供するものであり、個別の症状に関する最終的な診断は、歯科医師による診察で確認が必要です。

歯周病が進行すると歯が抜けるのは本当です

歯周病は、進行すると歯を支える骨が溶けてしまい、最終的に歯が抜け落ちてしまう病気です。歯周病とは、歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)が炎症を起こし、破壊されていく病気のことです。

歯周病で歯が抜けるメカニズム

歯周病が進行すると歯が抜ける主なメカニズムは、歯を支える骨が溶かされてしまうことです。

まず、歯周病菌が歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に侵入し、歯ぐきに炎症を起こします。この炎症が続くと、歯周ポケットがさらに深くなり、歯周病菌が歯の根の奥深くへと広がっていきます。

炎症が歯ぐきだけでなく、歯を支えている骨(歯槽骨)にまで及ぶと、歯槽骨が徐々に破壊され、溶かされていきます。歯槽骨が失われると、歯をしっかりと支えることができなくなり、歯がグラグラと揺れ始めます。最終的には、歯を支える力がなくなり、自然に抜け落ちてしまうか、抜歯が必要な状態になってしまうのです。

歯周病は日本人が歯を失う最大の原因

歯周病は、日本人が歯を失う原因として最も多い病気です。厚生労働省の調査(平成28年歯科疾患実態調査)によると、歯を失う原因の約4割が歯周病であると報告されています。

歯周病は「サイレントキラー」とも呼ばれ、初期の段階では自覚症状がほとんどないまま進行します。痛みが出た時にはすでにかなり進行しているケースも少なくありません。そのため、気づかないうちに歯周病が進行し、歯を失うリスクが高まってしまうのです。ご自身の歯を守るためにも、定期的な歯科検診が非常に重要です。

歯周病の進行度と症状

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行度によって症状が異なります。ご自身の状態と照らし合わせてみてください。

歯肉炎(初期段階)

歯肉炎とは、歯ぐきに炎症が起きている状態のことです。この段階では、歯を支える骨(歯槽骨)にはまだ影響がありません。

主な症状としては、歯磨きの際に出血しやすくなる、歯ぐきが赤く腫れるなどが挙げられます。痛みを感じることはほとんどないため、気づきにくいのが特徴です。この段階で適切な歯磨きや歯科医院でのクリーニングを行えば、健康な歯ぐきに戻すことが可能です。

軽度歯周炎

軽度歯周炎は、歯肉炎が進行し、歯周ポケットが深くなり始め、歯を支える骨(歯槽骨)の破壊が始まる段階です。

歯周ポケットの深さが4mm程度になり、冷たいものがしみる、口臭が気になる、歯ぐきが少し腫れているといった症状が現れることがあります。まだ歯の動揺(グラつき)は少ないですが、放置するとさらに進行してしまいます。

中等度歯周炎

中等度歯周炎は、軽度歯周炎がさらに進行し、歯槽骨の破壊がより進んだ状態です。

歯周ポケットの深さが4~6mm程度になり、歯がグラグラし始める、歯ぐきから膿が出る、口臭が強くなる、歯ぐきが下がって歯が長く見え始めるなどの症状が顕著になります。食事の際に違和感を覚えたり、痛みを感じたりすることもあり、日常生活に支障が出始めることもあります。

重度歯周炎(末期段階)

重度歯周炎とは、歯周病が最も進行した末期段階の状態のことです。

歯槽骨の大部分が破壊され、歯周ポケットの深さが6mm以上になることもあります。歯の動揺が著しく、手で触ると大きく揺れることもあります。激しい痛みを感じるだけでなく、歯ぐきから常に膿が出たり、食事もままならなくなったりします。最終的には、歯が自然に抜け落ちてしまうか、抜歯が必要になるケースが非常に多いです。この段階まで進行すると、治療も非常に難しくなります。

歯周病の進行を止めるためにご自身でできること

歯周病の進行を止めるためには、日々のセルフケアが非常に重要です。正しい方法で継続的にケアを行いましょう。

正しい歯磨き習慣

毎日の正しい歯磨きは、歯周病菌の温床となるプラーク(歯垢)を除去するために不可欠です。

歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目や歯周ポケットに45度の角度で当て、小刻みに動かすスクラビング法やバス法などが効果的です。また、歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間には、歯間ブラシやデンタルフロスを必ず使用しましょう。これらを活用することで、歯周ポケット内のプラークを徹底的に除去し、歯周病の進行を抑えることができます。

生活習慣の見直し

歯周病の進行には、生活習慣も大きく影響します。

特に喫煙は、歯ぐきの血行を悪くし、免疫機能を低下させるため、歯周病を悪化させる最大の原因の一つです。禁煙は歯周病予防において非常に重要です。また、ストレスは免疫力を低下させ、歯周病を進行させる可能性があります。規則正しい生活や十分な睡眠を心がけましょう。食生活では、糖分の過剰摂取を控え、バランスの取れた食事を意識することも大切です。

歯周病の治療と処置の流れ

歯周病の治療は、進行度合いによって異なりますが、主に歯周病菌の除去と、歯周組織の回復を目指します。いちき歯科では、院長 市来正博が歯周病の予防処置を専門領域のひとつとしており、CT・マイクロスコープ等の精密機器を用いて、患者様一人ひとりの歯周組織の状態を正確に診断し、適切な治療計画をご提案します。

精密検査と診断

歯周病治療の第一歩は、お口の状態を正確に把握するための精密検査です。

いちき歯科では、歯周ポケットの深さを測定する歯周組織検査に加え、レントゲン撮影や、CT・マイクロスコープ等の精密機器を用いて、肉眼では見えない歯周組織の状態を詳細に確認します。CTとは、X線を使ってお口の中を3次元的に撮影し、骨の量や神経の位置などを詳しく調べられる装置のことです。マイクロスコープとは、歯科治療を最大20倍程度に拡大して見ることができる顕微鏡のことで、肉眼では見えにくい病変や歯周ポケットの奥の状態まで確認できます。これらの検査結果に基づき、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立案します。

初期治療(プラーク・歯石の除去)

歯周病治療の基本は、歯周病菌の温床となるプラークや歯石を徹底的に除去することです。

初期治療では、主に「スケーリング」と「ルートプレーニング」を行います。スケーリングとは、歯の表面や歯周ポケット内の歯石を専用の器具で取り除く処置のことです。ルートプレーニングとは、歯石を除去した後の歯の根の表面を滑らかにし、プラークが付着しにくい状態にする処置のことです。これにより、歯周病菌の活動を抑え、歯ぐきの炎症を改善していきます。

外科的治療(必要に応じて)

初期治療で改善が見られない場合や、歯周病が進行して深い歯周ポケットや骨の破壊が進んでいる場合には、外科的治療を検討します。

外科的治療には、歯周ポケットの奥にたまった歯石や感染組織を取り除く「歯周ポケット掻爬術」や、歯ぐきを切開して歯根の表面を直接清掃し、骨の形を整える「フラップ手術」などがあります。また、失われた歯槽骨や歯ぐきを再生させる「歯周組織再生療法」も、状態によっては選択肢となります。これらの治療は、より専門的な技術を要するため、歯科医師と十分に相談して決定します。

歯周病治療の費用について

歯周病治療の費用は、治療内容や進行度合いによって異なります。一般的な治療は保険適用となりますが、一部自費診療となる治療もあります。

保険診療の範囲

一般的な歯周病検査、スケーリング(歯石除去)、ルートプレーニング(歯根面の清掃)、歯周ポケット掻爬術などは、健康保険が適用される治療です。

例えば、軽度の歯周病で検査と数回のスケーリング・ルートプレーニングを行う場合、3割負担で数千円〜1万円程度(目安)となることが多いです。ただし、治療の回数や範囲によって費用は異なりますので、あくまで目安としてお考えください。

自費診療となるケース

保険診療では対応できない、より高度な治療や審美性を追求する治療は自費診療となる場合があります。

例えば、歯周組織再生療法(失われた骨や歯ぐきを再生させる治療)や、特定の薬剤を使用する治療、一部の審美的な目的の治療などが自費診療となることがあります。いちき歯科では、患者様のご希望や症状に応じて、最適な治療法をご提案します。自費診療となる場合は、治療前に費用や期間、リスクなどについて詳しくご説明し、ご納得いただいた上で治療を進めますのでご安心ください。

歯周病の再発予防とメインテナンス

歯周病は一度治療しても再発しやすい病気です。治療後の良い状態を維持するためには、定期的なメインテナンスが不可欠です。

定期検診の重要性

歯周病の再発を防ぐためには、3ヶ月〜半年に一度の定期検診を推奨しています。

定期検診では、歯周ポケットの深さの再検査や、歯ぐきの状態の確認、そしてご自身では取り除けないプラークや歯石をプロが行うクリーニング(PMTC:プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)を行います。PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とペーストを用いて、歯の表面や歯周ポケットの汚れを徹底的に除去するクリーニングのことです。また、ご自宅でのブラッシング指導も行い、より効果的なセルフケアをサポートします。

いちき歯科でのメインテナンス体制

いちき歯科では、治療後の良い状態を長く維持できるよう、充実したメインテナンス体制を整えています。

歯科医師6名以上・スタッフ30名以上が在籍し、チーム医療で患者様一人ひとりに合わせたメインテナンス計画を立案・実行します。CT・マイクロスコープ等の精密機器を用いた検査で、わずかな歯周組織の変化も見逃さず、早期に問題を発見・対処することが可能です。また、保育士が在籍する託児サービスがあり、お子さま連れの方でも安心して定期検診に通院いただけます。

いちき歯科が選ばれる理由

大阪市北区南森町にある「いちき歯科」は、歯周病治療から予防まで、患者様のお口の健康をトータルでサポートいたします。南森町駅・大阪天満宮駅から徒歩1分、JR東西線8番出口すぐの好立地で、通いやすさも魅力です。

精密な診断と専門性の高い治療

いちき歯科では、患者様のお口の状態を正確に把握し、最適な治療を提供するために、精密機器を積極的に活用しています。

院長 市来正博は歯周病の予防処置を専門領域のひとつとしており、その豊富な知識と経験に基づき、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立案します。CT・マイクロスコープ等の精密機器を導入し、肉眼では見えない歯周組織の状態まで詳細に確認することで、正確な診断と質の高い治療を可能にしています。

安心のサポート体制と通いやすさ

患者様が安心して治療を受け、長くお口の健康を維持できるよう、いちき歯科は様々なサポート体制を整えています。

歯科医師6名以上・スタッフ30名以上が在籍し、チーム医療で患者様をサポートいたします。また、保育士が在籍する託児サービスがあり、お子さま連れの方でも気兼ねなく通院いただけます。アクセスは、南森町駅・大阪天満宮駅から徒歩1分、JR東西線8番出口すぐと非常に便利です。お仕事帰りやお買い物のついでにもお立ち寄りいただきやすい立地です。

FAQ

歯周病は完治しますか?

歯周病は一度かかると完治が難しい病気ですが、適切な治療と継続的なメインテナンスによって進行を止め、健康な状態を維持することは可能です。早期発見・早期治療が重要です。

歯周病の治療は痛いですか?

治療内容や進行度合いによって異なりますが、麻酔を使用するなど、患者様の痛みに配慮した治療を行います。ご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。

歯周病は遺伝しますか?

歯周病自体が遺伝するわけではありませんが、歯周病になりやすい体質や、歯並び、唾液の質などが遺伝する可能性はあります。ご家族に歯周病の方がいる場合は、より注意が必要です。

歯周病の治療期間はどのくらいですか?

歯周病の進行度合いや治療内容によって個人差があります。初期の歯肉炎であれば数週間で改善が見られることもありますが、重度の歯周病では数ヶ月から年単位の治療期間が必要となる場合もあります。診察で詳しくご説明いたします。

まとめ

歯周病は、進行すると歯を支える骨を溶かし、最終的に歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。しかし、早期に発見し、適切な治療と日々のセルフケア、そして定期的なメインテナンスを継続することで、進行を食い止め、大切な歯を守ることが可能です。

「もしかして歯周病かも?」と少しでも心当たりのある方は、自己判断せずに、ぜひ一度、大阪市北区南森町のいちき歯科にご相談ください。精密な検査と専門性の高い治療で、患者様のお口の健康をサポートいたします。

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診療時間:月〜土 10:00〜13:00/14:00〜18:30(受付は終了30分前まで)
休診日:日祝

監修者欄

いちき歯科 院長 市来正博

岡山大学歯学部卒。専門はインプラント・歯周病予防処置・審美歯科。平成12年いちき歯科開業、平成21年に医療法人輝笑会を設立。日本インプラント学会・日本抗加齢医学会・国際審美学会ほか所属。

参考

  • 厚生労働省 医療広告ガイドライン
  • 厚生労働省 平成28年歯科疾患実態調査
  • 公益社団法人 日本臨床歯周病学会
  • 一般社団法人 日本歯周病学会

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