摂食・嚥下障害について
2015年12月14日
こんにちは。歯科医師の丸野です。
高齢化が進む今日の我が国におきまして、摂食・嚥下障害が問題視されています。今回は摂食・嚥下障害について説明させていただきます。
摂食・嚥下障害とは、口から食べる機能の障害のことを言います。人は無意識に食べ物を目や臭いで認識し、口まで運び、口に入れて噛み、飲み込むことで、食物や液体を摂取しています。以下がその細かな過程です。
①目で見て食べ物を認知する
②食べ物を口の中にいれて咀嚼する
③舌が食べ物を後ろ側に送り込む
④食べ物が咽頭を通過する
⑤食べ物が食道を通過する
摂食・嚥下障害とはこの5つのステージの1つまたは複数が何らかの原因で正常に機能しなくなった状態をいいます。
摂食・嚥下障害の原因として最も多いのが脳梗塞などの脳血管障害です。高齢者におきましては、加齢による筋力低下によって摂食・嚥下障害を発症しやすくなります。
摂食・嚥下障害で問題になるのは、
① 低栄養・脱水
② 誤嚥性肺炎、窒息
③ 楽しみの喪失
です。症状の重さにもよりますが、正しい評価のもと、必要で効果的なリハビリを行い、正しい食事方法を選択することが重要です。
続いて治療法についてです。以下に主な治療法を挙げます。
1、嚥下訓練
安全な「食べ方」を身につける訓練や食事は使わず、「力」を鍛える訓練を患者様に合わせて指導します。
2、口腔内装置
舌を切除した方、舌の動きが悪い方などを対象に飲み込みを助ける装置を作製します。
3、栄養指導
口から全量栄養摂取が困難な方には経管栄養法を指導します。
4、食習慣の指導
料理方法の工夫や食事時の姿勢など、より安全に楽しく食事できるよう指導します。
以上のように、我々歯科医療関係者やその他の職種の方々と連携をとり、高齢者のQOLを高め、より良い良い地域社会が築かれること願っております。




