中心結節について
2016年05月16日
皆様こんにちは。歯科医師の丸野です。今回は中心結節というものについて説明をさせていただきます。
さて、中心結節という言葉を聞かれたことはおありでしょうか。中心結節とは、臼歯、特に下顎の前から4、5番目にある歯の咬合面(噛み合わせの部分)に発現する歯の形成異常のひとつです。咬合面中央部に象牙質とエナメル質が突起した状態を呈します。
中心結節には、もちろん歯髄(歯にある神経と血管)が内部に入り込んでいないものもありますが、結節の外形と相似形に歯髄が突起内部に入り込んでいることが多いと言われています。
このような中心結節は歯の根の治療上、重要な意味を有します。歯が萌出するときにすでに中心結節は形成されており、萌出直後に咬合、あるいは咀嚼によって結節が破折する可能性があります。また、歯髄腔が中心結節内部にまで入り込んでいる場合、結節の破折に伴って神経が露出し、歯髄が感染してしまいます。また、咬耗が進んで第二象牙質の形成が追いつかない場合にも露髄を生じることがあります。
露髄した初期には接触痛を生じることがありますが、歯髄腔が開放されているため、食渣が停滞して急性発作を生じるほかには急性の歯髄炎症状が現れることは少なく、露髄が見過ごされやすいので注意が必要です。
治療法は主に1、結節を少しずつ削って第二象牙質の生成を期待する、2、結節周囲を補強する、です。もし角が生えたような形の歯があれば要注意ですので、気になることがあればご相談下さい。




