薬について
2016年01月5日
こんにちは、藤林です。
初めて歯科医院にこられるとき、あるいはお久しぶりにこられるときには、お身体のことも聞かせていただきます。
具体的には、持病について・治療中かどうか・飲んでおられる薬についてなどについてです。
なぜかというと、病気によっては、抜歯などの外科処置を避けた方が良い場合や、持病の治療にとって大切な薬でも、歯科治療の際には副作用が出る場合があるからです。安全な治療をご提供したいと思っておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
薬を飲んでおられる方には、お薬手帳を見せてくださるようお願いいたしております。
なお、治療の際には自己判断で薬を減らしたりしないようにお願いいたします。
安全に治療が受けられるかどうか、普段のかかりつけの医科にお手紙をかかせていただいたり、検査をお願いする場合もあります。
ときどき歯科医院から医科を受診して、お身体の病気が見つかることもあります。
教えていただきたい病気のひとつに、骨粗鬆症があります。骨粗鬆症治療ではビスホスホネート製剤(BP製剤)と呼ばれる薬が第一選択になっています。ところが、抜歯などの外科処置のキズが発端となり、あごの骨が細菌に感染してしまい、壊死(えし)してしまうことがあります。
また、がんの転移防止のお薬としてもこのBP製剤が使われることがあります。
投与方法としては経口剤と注射剤があります。しかし注射剤となるとビスホスホネートを使っていることに気づかれていない方もおられますので、しっかり把握して申告してくださるようにお願いいたします。