知覚過敏の症状チェックと虫歯との違い
2016年08月22日
診療していて冷たいものに歯がしみる症状がある方に多く遭遇します。冷たいものに歯がしみた時に、これが知覚過敏か虫歯か自分ではなかなか判断できません。
しかし、多くの場合知覚過敏であることが多いのです。

今回、よく似た虫歯の症状と比較しながら自身の知覚過敏の症状をセルフチェックして、知覚過敏の可能性が高いのか、今すぐに歯科医院受診が必要な状態なのか参考にしてみてください。
1.知覚過敏セルフチェックしてみましょう
1つでも当てはまれば知覚過敏の疑いありなんです
- 冷たいもしくは熱い飲み物食べ物で歯がしみる
- 歯磨きのとき歯ブラシの毛先が当たるとしみる
- 甘いもの酸っぱいものに歯がしみる
- 歯肉が下がって歯の根元が露出している
- しみる痛みが飲食した後、10秒以内で治まる
- 歯ぎしりがある
- 冷たい風や息を吸い込んだときに歯がしみる
以上が簡単にできる知覚過敏のセルフチェックの項目です。当てはまる項目が1つでもあれば知覚過敏の可能性があります。
虫歯と知覚過敏の症状の違い
虫歯と知覚過敏の症状は結構似ています。しいて違いを上げるとすれば痛みが持続的か一時的かということや虫歯の場合たたいていたいことがあります。最終的には歯科医院で診断してもらう必要があります。なぜなら、虫歯であれば進行して深刻な状態になりかねないからです
2.知覚過敏の治療法
自宅での治療法は歯磨き粉
自宅で試したいのが知覚過敏用歯磨き粉です。最近はテレビCMなどでも流れているので知っている方も多いと思いますが、いわゆる「シュミテクト」などの知覚過敏用の歯磨き粉は、硝酸カリウム(カリウムイオン)などの薬用成分が露出した象牙質をカバーし、歯がしみる症状が緩和される事が期待できるのです。知覚過敏の症状が軽ければこのような歯磨き粉を使用するだけで症状が改善、解消することも珍しくありませんが、2週間ほど知覚過敏用歯磨き粉を使用しても効果がなかった場合は知覚過敏ではなく虫歯の可能性もありますので早めに歯科医院へ行ってください。

歯科医院で行なう薬剤塗布
歯科医院で知覚過敏と診断された場合、まず選択されることが多い治療法が『薬剤の塗布』です。この場合に使用される薬の代表的なものがフッ化物を配合した薬や薬効がある成分を含んだ塗布剤です。ちなみに薬の塗布の場合、1回だけでなく数回、塗布しなければ効果を得られないこともありますし、徐々にはがれると効果は落ちてきます。
知覚過敏の原因の1つである歯ぎしりから保護するマウスピース
知覚過敏の最も大きな原因の1つが歯ぎしりなどのかみ合わせによる負担ですので、それが原因になっている場合はかみ合わせの改善がなければ知覚過敏もおさまりません。しかし歯ぎしりの原因は「不安・疲れ・ストレス」などさまざまなで、それらを解消することは容易ではありません。そこで歯ぎしりを直接、治すことはできなくても、マウスピースという歯をカバーする器具を使用し、歯ぎしりによる悪影響を防ぐ治療が行われます。
歯科医で歯周病の治療をすること
歯周病などで歯茎が下がり根が露出することによって知覚過敏が起こっている場合は歯周病を治さなければ知覚過敏がひどくなっていきます。知覚過敏の治療と併せて歯周病の原因である歯垢を徹底的に除去し、歯周病を根気強く治療する必要があります。歯石を除去することによって、今まで歯石に覆われていた象牙質が露出し、知覚過敏の症状が一時的にひどくなる可能性も十分ありますが、歯石が付着したままでは歯周病が悪化しやすいのでを治す必要があります。
神経を抜く
知覚過敏の治療を行ってもなかなか症状が軽減せず最悪、神経を抜くことを選択するしかない場合もあります。ただ歯の神経を抜くと当然、歯のしみ、痛みは感じないようになりますが、歯の変色(黒ずんでくる)・歯が破折しやすくなるなどのマイナス面がありますので、歯の神経を抜くのは本当にそれしかないと判断された場合のみで、歯科医でも神経を抜くのは最終手段の治療として行われます。
まとめ
知覚過敏は虫歯と症状が似ているので歯科医院でしっかりと診断をしてもらってください。虫歯でないからと言ってそのままにしておけば、症状が強くなる可能性があり、生活に支障がでてきます。必要があれば歯科医院で適切な治療や予防を行ないましょう。




