保険の前歯と自費のセラミックの歯の違い
2016年09月20日
前歯の被せの治療をする時、保険のプラスチックの歯とセラミックの歯の説明を受けてどうしようか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?保険の前歯は金属の表面にプラスチックをはりつけたもので、自費のセラミックは陶器でできており、天然の歯に近い色調で劣化や変色が少ないのが特徴です。
今回、保険の前歯と自費のセラミックにどのような差があるのか比較してみたいと思います。
1.色調の違い
保険の前歯は金属冠の見えるところにプラスチックを貼り付けた被せ物です。金属の色が透けて出てこないように不透明なプラスチックを中に塗っています。そのため、光が透過せずないように透明感のない歯になります。また、プラスチック自体が透明感の少ない材質なので、天然の歯の色調を再現するのは難しくなります。歯の色が白く明るい場合には色が合うときもありますが、暗い透明感が強い場合はプラスチックの歯を入れるとその歯だけ浮いてしまうことが多いです。それと比較し、セラミックの歯は強度もあるため金属の裏打ちが必要ありません。また、セラミック自体ガラスのようなものなので透明感が出しやすい材質ですので、天然の歯にかなり近い色調を再現することができます。
2.耐久性
保険のプラスチックの歯はすり減りやすい材質なので、かみ合わせる部分には使えません。また、かみ合わない部分でも歯ブラシなどで強く磨きすぎるとすり減ってしまいます。セラミックの歯はすり減りに対しては金属よりも固いので変形しにくく、歯ブラシなどで形が変わることはありません
3.変色と着色
プラスチックの歯は吸水する性質があり劣化して黄ばんできます。口に中は常に水分のある環境なので、プラスチックは劣化しやすいといえます。その点、セラミックは吸水しないためプラスチックのように黄ばんだり、黒くなったりすることがありません。口の中でも安定した材料なので変色せず、綺麗な状態が長く維持できます。
4.精度
保険の歯の型どりと寒天を使って行います。比べて、自費の歯の型どりはシリコンという材質を使って行います。保険の型どりが悪いわけではありませんが、自費の材料に比べると精度が劣ります。指の型を取るとしましょう。例えれば保険の型どりは指の形がきれいに取れます。自費の型どりは指紋まで正確にとることができます。この差が被せの際からの虫歯の再発に差を生みます。被せをやりかえる度に歯は少なからずダメージを受けます。ですから、自分の歯を失わないためにはやりかえる回数を減らすことは大切です。
5.清掃性
プラスチックの歯もセラミックも同じように見えても、顕微鏡で見ると大きく違います。歯の表面は金属よりもざらざらしているので細菌が付着しやすく清掃しにくいです。セラミックの表面は滑沢で細菌が付着しにくく清掃もしやすいです。そのため、歯周病の起こりやすさにも影響を与える可能性があります
6.金属アレルギー
保険の歯に使っている金銀パラジウム合金は金属アレルギーを起こす可能性があります。海外の国の中には口の中に使用することを法律で禁止している国もあります。自費の金属も金属アレルギーを起こさないわけではありませんが、保険の金属に比べると起こしにくい材質です。金属アレルギーを懸念される方は金属を使わないオールセラミック治療をお勧めします
まとめ
自費の治療を短期的な費用だけ比較すると高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、やりかえる回数であったり、歯を失うリスクでであったり、使用時の満足であったりを比較すると長期的には保険の治療よりも費用対効果が高いと考えられます。自費のクオリティが高い治療をお勧めします

妊婦さんと歯周病について
2016年09月12日
こんにちは。歯科医師の丸野です。本日は妊婦さんと歯周病の関係について説明をさせていただきます。
さて、妊婦性歯肉炎という言葉をご存知でしょうか。一般的に、妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。これには女性ホルモンが大きく関わってくると言われており、特にエストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すことによると言われています。これらのホルモン分泌は妊娠中期から後期に多くなるため、その時期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなると
言われています。
その他、つわりによって歯磨きが気持ち悪くてできなかったり、食生活が不規則になることも原因として考えられています。
そのため、妊娠中は特に気をつけてプラークコントロールを行うことが大切です。妊婦中のお口のケアについて何かありましたら何でもご相談ください。

スポーツとマウスピースについて
2016年09月5日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
本日はスポーツとマウスピースについてお話しさせていただきます。
マウスピースというとボクシングやアメリカンフットボールなどの、体と体とが衝突しあう競技では着用が義務化されていますが、近年他のスポーツでも着用する方がふえてきています。
お口の歯型をとって、オーダーメイドのマウスピースを装着することによる効用は、主に以下のようなことがあげられます。
はずれにくい
呼吸しやすい
気持ち悪くない
歯牙の破折・磨耗・脱臼の防止効果
口腔内の裂傷防止
顎や顎関節の保護及び衝撃の緩和
脳震盪・脳神経系および頸部損傷の予防効果
バランス感覚の向上、筋力アップ等の効果
また、強い瞬発力をうみだし、集中力を高めるということが最近の調査報告から明らかになっています。
そのためゴルフや野球、パワーリフティングなどでも使われ始めています。
スポーツでより結果を出したい方は検討してみてください。

外骨症について★
2016年08月29日
こんにちは、藤林です。
今日は外骨症についてお話したいと思います。
歯茎の骨(特に下あご)が過剰に分厚くなって、こぶのようになっているのを「外骨症」といいます。外骨症にはある人とない人とおられ、だんだん大きくなってくる方もいます。噛み合わせの力が強い人や、くいしばりや歯ぎしりのくせがある人によく見られます。
ここで、自分の噛み合わせの力はどのくらいだと思いますか?
なんと、だいたい自分の体重に匹敵するといわれています!
歯は垂直方向の力にはわりと耐えうりますが、歯ぎしりなどの横揺れの力には比較的弱く、歯ぎしりなどで横揺れの力がかかると、防御反応として歯の周囲の骨が厚くなるといわれています。
上あごでは唇やほっぺた側(表)の歯の根元に対するところや、上あごの正中の奥のところ、下あごでは、裏側の舌の付け根の隣あたり、その他の部位にできることもあります。
組織学的には正常の骨組織と同じなので、放置しても問題になることはありません。
しかし、あまり大きくなりすぎると、上あごの正中の奥のところだと、擦れたり、熱いものを食べたり、飲んだりしたときに火傷しやすいという二次的な障害が起こります。
また、入れ歯を装着する場合に、外骨症の骨が邪魔になって、痛みが出たり、装着が難しかったりするので、外科的に取り除くこともあります。

知覚過敏の症状チェックと虫歯との違い
2016年08月22日
診療していて冷たいものに歯がしみる症状がある方に多く遭遇します。冷たいものに歯がしみた時に、これが知覚過敏か虫歯か自分ではなかなか判断できません。
しかし、多くの場合知覚過敏であることが多いのです。

今回、よく似た虫歯の症状と比較しながら自身の知覚過敏の症状をセルフチェックして、知覚過敏の可能性が高いのか、今すぐに歯科医院受診が必要な状態なのか参考にしてみてください。
1.知覚過敏セルフチェックしてみましょう
1つでも当てはまれば知覚過敏の疑いありなんです
- 冷たいもしくは熱い飲み物食べ物で歯がしみる
- 歯磨きのとき歯ブラシの毛先が当たるとしみる
- 甘いもの酸っぱいものに歯がしみる
- 歯肉が下がって歯の根元が露出している
- しみる痛みが飲食した後、10秒以内で治まる
- 歯ぎしりがある
- 冷たい風や息を吸い込んだときに歯がしみる
以上が簡単にできる知覚過敏のセルフチェックの項目です。当てはまる項目が1つでもあれば知覚過敏の可能性があります。
虫歯と知覚過敏の症状の違い
虫歯と知覚過敏の症状は結構似ています。しいて違いを上げるとすれば痛みが持続的か一時的かということや虫歯の場合たたいていたいことがあります。最終的には歯科医院で診断してもらう必要があります。なぜなら、虫歯であれば進行して深刻な状態になりかねないからです
2.知覚過敏の治療法
自宅での治療法は歯磨き粉
自宅で試したいのが知覚過敏用歯磨き粉です。最近はテレビCMなどでも流れているので知っている方も多いと思いますが、いわゆる「シュミテクト」などの知覚過敏用の歯磨き粉は、硝酸カリウム(カリウムイオン)などの薬用成分が露出した象牙質をカバーし、歯がしみる症状が緩和される事が期待できるのです。知覚過敏の症状が軽ければこのような歯磨き粉を使用するだけで症状が改善、解消することも珍しくありませんが、2週間ほど知覚過敏用歯磨き粉を使用しても効果がなかった場合は知覚過敏ではなく虫歯の可能性もありますので早めに歯科医院へ行ってください。

歯科医院で行なう薬剤塗布
歯科医院で知覚過敏と診断された場合、まず選択されることが多い治療法が『薬剤の塗布』です。この場合に使用される薬の代表的なものがフッ化物を配合した薬や薬効がある成分を含んだ塗布剤です。ちなみに薬の塗布の場合、1回だけでなく数回、塗布しなければ効果を得られないこともありますし、徐々にはがれると効果は落ちてきます。
知覚過敏の原因の1つである歯ぎしりから保護するマウスピース
知覚過敏の最も大きな原因の1つが歯ぎしりなどのかみ合わせによる負担ですので、それが原因になっている場合はかみ合わせの改善がなければ知覚過敏もおさまりません。しかし歯ぎしりの原因は「不安・疲れ・ストレス」などさまざまなで、それらを解消することは容易ではありません。そこで歯ぎしりを直接、治すことはできなくても、マウスピースという歯をカバーする器具を使用し、歯ぎしりによる悪影響を防ぐ治療が行われます。
歯科医で歯周病の治療をすること
歯周病などで歯茎が下がり根が露出することによって知覚過敏が起こっている場合は歯周病を治さなければ知覚過敏がひどくなっていきます。知覚過敏の治療と併せて歯周病の原因である歯垢を徹底的に除去し、歯周病を根気強く治療する必要があります。歯石を除去することによって、今まで歯石に覆われていた象牙質が露出し、知覚過敏の症状が一時的にひどくなる可能性も十分ありますが、歯石が付着したままでは歯周病が悪化しやすいのでを治す必要があります。
神経を抜く
知覚過敏の治療を行ってもなかなか症状が軽減せず最悪、神経を抜くことを選択するしかない場合もあります。ただ歯の神経を抜くと当然、歯のしみ、痛みは感じないようになりますが、歯の変色(黒ずんでくる)・歯が破折しやすくなるなどのマイナス面がありますので、歯の神経を抜くのは本当にそれしかないと判断された場合のみで、歯科医でも神経を抜くのは最終手段の治療として行われます。
まとめ
知覚過敏は虫歯と症状が似ているので歯科医院でしっかりと診断をしてもらってください。虫歯でないからと言ってそのままにしておけば、症状が強くなる可能性があり、生活に支障がでてきます。必要があれば歯科医院で適切な治療や予防を行ないましょう。

有病者歯科について
2016年08月16日
こんにちは。歯科医師の丸野です。今回は有病者歯科について説明をさせていただきます。
有病者歯科という言葉は聞きなれないことが多いと思います。歯科業界特有の分野で、「全身的な疾患を持ち、内科的加療を受けている患者に対する歯科治療」、「歯科治療に際して二次的に生じる全身的トラブルに対し、何らかの配慮を必要とするもの」と定義づけられています。
欧米ではMedically Compromised Patientと言われており、「全身的な疾患を有する患者で歯科治療に際し、内科医の対診等なんらかの配慮を必要とするもの」と定義されています。
有病者とは具体的には代謝性疾患・呼吸器系疾患・消化器系疾患・泌尿器系疾患、血液疾患・免疫 アレルギー疾患・性病・ウイルス性疾患・神経・筋疾患、精神疾患、妊婦・高齢者・癌患者さんなどを指します。
有病者は健常者と比較して口腔内環境が悪いことが多いのが現実です。そのため、口腔衛生管理がより重要となります。さらに全身疾患とその特徴、注意点を把握し、安全に口腔衛生管理を行うことが大切です。
そういった分野の背景は健康な患者さんはもちろん、全身疾患を有する患者さんに対しても安全な歯科医療を提供し、QOL向上に寄与するという歯科医療従事者の想いがあります。

ホワイトニングについて パート3
2016年08月8日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
今回もホワイトニングについてのお話をさせていただきます。
ホームホワイトニングの効果を持続させる方法をご紹介します。
まずは飲食物に気を付けることです。
基本的にホワイトニング後の歯は、着色しやすい環境になっていますので食事制限があります。
時間でいうと12時間~24時間なので、ホームホワイトニング中はほぼ毎日、ということになります。
避けた方が良い食べ物としては、カレー、チョコレート、ぶどう、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、その他色の濃い食べ物全般となります。
タバコもヤニが着色の原因となるため控えた方が良いです。
あとは、トリートメント剤やコーティング剤の使用です。
歯の着色を防ぐために歯にコーティング剤やトリートメント剤が販売されています。
歯磨き後に数分塗って軽くゆすぐだけで着色を防いでくれる効果があります。
おすすめは歯と同じ成分のハイドロキシナノアパタイト配合の歯磨き粉です。
ホワイトニングの痛みも軽減してくれるため、ホームホワイトニング中には最適です。
ホームホワイトニングで歯を白くするには時間と手間がかかります。
しかし、継続をするとオフィスホワイトニング以上の効果がきっちり現れます。
またその効果の持続時間もホームホワイトニングの方が長いと言われています。
継続して真っ白な歯を手に入れてください。

Q&A
2016年08月1日
こんにちは、藤林です。
今回はよくある疑問に答えていきたいと思います。
・かぶせてある歯でもむし歯になる?
→答えは、むし歯になります。
かぶせてあっても、土台の歯はご自分の歯ですので、むし歯にはなります。神経がとってある歯だと、しみたりはしません。自分ではむし歯だと気づきにくくはなりますので、定期的に歯科医院にてチェックしてもらうことをおすすめします。
・神経をとった歯でも痛むことがある?
→答えはあります。
神経を取り除く歯の神経と処置は、長期的には100%安全とはいえません。
というのも歯の根っこの神経が入っている管の形は曲がっていたり、先の方で枝分かれしていたり複雑なため、神経を完全にとりのそくことが難しい場合があるからです。この成功率を100%に近づけるために努力をしていますが、数%は後に炎症がおこる可能性があります。根の先が膿んでいるといわれるものです。
また、歯周病で痛むこともありますし、歯が割れて痛むこともあります。
・むし歯は夜の方が痛むの?
→なんでなのかははっきりしていないです。
昼間にも何らかの兆候や症状があるのが普通ですが、他刺激で気がまにらわされているため、それほど強い痛みを感じないともいわれています。むし歯が深く神経に炎症をおこしている場合、夜間就寝のため横になるも、神経への血の流れ(血流)が増し、内部の圧力が高くなり痛みがおこります。動脈からの血流が神経を圧迫して、脈拍にあわせてあのズキンズキンとする脈拍性の強い痛みがおきます。
今回も読んで頂いてありがとうございます(*^^*)

インプラントを失敗しないために行っていること
2016年07月25日
インプラントを失敗しないために行っていること
残念ながらインプラント治療をすることになったらどこで治療を受けたらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。近年、インプラント治療を行っている歯科医院が増えています。しかし、インプラント治療を安心安全に行うには高度な技術や経験、設備が必要です。インプラントを安心、安全に行う歯科医院にはCTレントゲンや高性能な滅菌器や器具など通常の歯医者では置いていないものも必要になってきます。今回はインプラントを失敗しないために行っていることをお伝えします。ぜひ参考になさってください。
1.3次元のCTレントゲンで確認する
インプラントは顎の骨の中に人工のチタンの根を入れる処置です。顎の中には血管や神経、上顎洞という空洞など注意しなければいけない組織があります。一般的な歯医者で撮影するパノラマレントゲン写真は2次元のため距離や位置を正確に診断することができません。インプラントを安心安全に植えるにはCTレントゲンで正確な診断を行ったほうが確実です。そしてCT写真を見ながら綿密な治療計画と説明が必要になってまいります。難しいケースでは模型とCTからガイドと呼ばれるインプラントを入れる方向を最初から決めてしまう装置を事前に作る場合もあります。近年、歯科で使われるCTはコーンビームCTが多く、医科で使われるCTと比べて正確で被爆量も1/10程度ですので、できるだけ撮影されることをお勧めいたします
2.細菌感染対策をしっかりする
インプラントは生体の中に人工の金属を入れる処置です。抜歯のように悪いものを外に出すのではなく、異物を中に入れるので確実な滅菌システムが必要になります。一般歯科医院で行われている治療の時よりも滅菌に気を配ることが医院の誠意だと思います。
3.生体モニターやAEDを設置する
インプラント手術の際は感染しないように顔に細菌の全くいない滅菌シートをかぶせます。顔の表情や色が確認できないため、難しいケースの場合はできれば生体モニターで監視しながら手術を行いたいです。また、麻酔など行う歯科医院では急激な血圧の上昇を起こす場合があり、できればAEDが置かれているほうが安心です。
4.予防歯科を取り入れている
インプラントも天然の歯と同様に歯周病になり抜けてしまうことがあります。インプラント処置前には歯周病菌を減らすために、歯周病治療を行います。事前の歯周治療はインプラント治療の予後に大きく関わってきます。そして施術後はインプラントが感染しないように定期的にクリーニングをします。天然の歯と同様にインプラントも一生涯メンテナンスをし続けなければなりません。特にインプラントは天然の歯よりも細菌に対してのバリアーが弱いためより確実なメンテナンスが不可欠です。予防システムがしっかりとしている施設で行わないと、インプラントを入れた後アフターケアがままならず予後も運しだいになってしまいます。
5.常にレベルアップする
インプラント治療に限らず、医療は日々進歩していきます。昔のやり方だけをいつまでもやっていても治療の成功率は上がりません。新しい知識を吸収するために海外研修や定期的に勉強会に参加して、レべルアップしているスタッフが多い施設を選ぶようにしてください。
歯を抜くときは往々にして状態の悪く、歯の周りの骨が溶けてしまっていることが多いのです。そのままではインプラントを入れることができないので、溶けてしまった骨を再生させる治療を行ってからインプラント治療を行います。そのような処置は単にインプラントを入れるよりもより繊細で高度な知識とテクニックが必要になります
まとめ
インプラント治療は大分ポピュラーな治療になってきましたが、情報の氾濫で安全性が心配な方も多くいます。そのため隣の歯を削るブリッジを選択したり、入れ歯で我慢したりしている方もいます。しかし、インプラントは周りの歯を守り、健康寿命に貢献できるとてもいい治療なのです。インプラントをより安心安全に行うために我々は日々努力する必要があります。インプラント治療の安全性を多くの皆さんにわかってもらい、インプラント治療が安心して受けられる環境をこれからも提供しきます。

動脈硬化と歯科疾患の関係について
2016年07月19日
こんにちは。
歯科医師の丸野です。今回は動脈硬化と歯科疾患の関係について記事を書かせていただきます。
厚生労働省によりますと、日本人の死因で最も多いのが悪性新生物(がん)で、次に多いのが心疾患です。
この心疾患は歯周病と密接な関係があります。
心疾患で亡くなる方のほぼ半数は狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患です。これは冠動脈での動脈硬化が進行することで生じ、高血圧や喫煙などの様々な因子によって起こり得ると言われています。
歯周病が動脈硬化の引き金となるメカニズムについては詳しくは解明されていませんが、歯周組織の毛細血管に歯周病原菌が侵入することで血液中に毒素が放出され、
血流によって心臓運ばれた結果、冠動脈の内壁を損傷したり、脂質沈着を亢進させる可能性があると言われています。
動脈硬化を予防し、進行を防ぐには、生活習慣の改善が重要となってきます。規則正しい食生活や運動、禁煙をするだけでなく、正しい歯磨きと定期検診によって歯周病菌の増殖を抑えることが大切です。
