喜ばれることに喜びを
2016年11月14日
院長の市来です。いつもお読みいただいてありがとうございます。今、開業して16年が過ぎました。
ひとえに来ていただいている患者さんと支えていただいているスタッフや関係業者の方々のおかげだと感謝しております。私が開業する前に勤務していた天王寺の小室歯科の小室甲院長先生は「喜ばれることに喜びを」を座右の銘とされていました。来ていただいた患者さんがずっと通っていただけることを目指して一期一会を大切にすることをいつも実践されておりました。
聖書に中に書かれていることに「自分のしてほしいことを相手にする」があります。また、論語の中で孔子が伝えているように「自分がしてほしくないことを他の人にしない」ことも人間関係を円滑にしていく上でずっと変わらない黄金律です。
医療人として自分ができうる最高の医療サービスを提供すること、自分や自分の家族がしてほしい医療を患者さんに提供すること実践すれば自ずと喜ばれることに繋がると考えております。
現代は「個の時代」と呼ばれています。どの業種でもお客さんにご納得いただくには一律のマニュアルの対応ではなく、変化する現場での個々の対応が大切です。患者さんと接する当院のスタッフ一人ひとりがそういう意識で日々仕事に臨んでいると信じています。医療を仕事に選んでいるものは人に対してお役に立ちたいという意識が強いと思っています。その目的を果たしていくことが、自分自身のやりがいにも繋がりますし、周りの人の幸せに繋がります。手前味噌ですが当院で働いているスタッフは本当に素晴らしいといつも感心しております。接遇の研修や自分のスキルを上げるための日々の練習、仕事の在り方を考えるためのセミナー、朝礼、終礼、ミーティング、研修合宿など本当に良く勉強しております。このスタッフのみんなであれば私の師匠が常に意識しておられ、私自身も目指している「喜ばれていることに喜びを」を体現できると思います。
与えられたこの命を天職である歯科医療を通じて輝かせていきます。そのため、私自身一日一日を大切に毎日精一杯悔いのない時間を過ごしていきたいものですね
循環器系疾患について
2016年11月7日
こんにちは。歯科医師の丸野です。
先日は有病者歯科について説明をさせていただきました。
有病者歯科とは、全身的な疾患を持ち、内科的加療を受けている患者に対する歯科治療」、「歯科治療に際して二次的に生じる全身的トラブルに対し、何らかの配慮を必要とするもの」と定義づけられています。
今回は各論について、主に循環器系疾患について説明させていただきます。
<循環器系疾患>
1.高血圧症
2.狭心症
3.心筋梗塞
4.不整脈
5 ペースメーカー
6.心臓弁膜症
7.心内膜炎
8. 心不全
9.先天性心疾患
10.脳梗塞
11.脳出血
循環器系疾患の歯科治療において注意すべき疾患は主に以上のものがあります。
循環器系疾患の特徴として、
¡ 日本人の死因の約1/3を占める。
¡ 歯科治療に際し、偶発的トラブルの発生の危険率が高い。
ということが挙げられ、より注意が必要です。
例えば高血圧症におきましては
・ストレスのかかる治療の際は血圧測定を行う。
・精神的な緊張を和らげる(表面麻酔、場合によっては鎮静法を用いる)。
・病識のない患者に注意する。
・内科的コントロールがなされているか確認する。
・重症度に応じた歯科治療を選択する。
・治療は午前中(血圧が安定しているため)が望ましい(早朝は避ける)。
・局所麻酔を要する患者には血圧変動に注意を払う。
・急激な血圧上昇の際は降圧剤を投与する。
・エピネフリン投与は中等度の患者に対しては40μgまで、重症患者では
20μgまでに留める。
・血圧が 180/110 mmHg以上、あるいは頭痛などの自覚症状がある時
⇒治療中断し、降圧を図る(Ca拮抗薬投与)。
・術後痛は血圧を上昇させるため、鎮痛剤の前投与もしくは早期投与によって疼痛コントロールを図る。
・加齢により、起立性低血圧をきたす可能性がある。背板を急激に起こさないよう注意する。
などの注意点があります。
それぞれの疾患の注意点におきましては項を改めまして説明させて頂きます。
8020運動
2016年10月31日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
みなさんは8020運動をご存知でしょうか?
8020運動は、平成元年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。厚労省が6年に一度実施している調査では、すべての年齢層において年々保有する平均歯数は増加してきています。現在、平均値で20本以上保有する年齢層は69歳までとなっています。70歳以降では自分の歯が20本を下回っている方が多いことがわかります。日本人の平均寿命は、女性では86.41歳、男性が79.94歳である日本において、歯の本数は長寿に追いついていない現状となっていま
す。一度歯を失うと補綴物と言って人工物で補い、機能が落ちないようにかかりつけ歯科診療所で定期的にチェックを受けることが必要となります。また、自分の歯をできるだけ多く残すためにかかりつけ歯科診療所で定期的な管理を受けることは非常に重要と言えます。
みなさんも歯を残してより長生きしましょう。
口臭について
2016年10月24日
こんにちは。藤林です。
お口のにおい、気になっていませんか?
自分では気づきにくいだけに、心配な方も多いのでは?
今回は口臭についてお話させていただきます。
体の不調が口臭につながると思っている方も多いと思いますが、実になんと、口臭の90%以上はお口の中に起因します。
胃が悪いと口がにおうと言われたりしますが、健康な方だと胃液が逆流しないようにしっかり閉まっていますので、口までにおいが上がることはありません。
口臭は朝おきてすぐなど、誰にでもある生理的口臭と、病気が原因でにおう病的口臭に分けられます。そばにいるのが不快なほど強いにおいは病的口臭です。
生理的口臭の正体は青酸ガスの次に強い猛毒の硫化水素です。
病的口臭の正体は腐敗臭で有毒ガスです。これらは量が少ないので中毒は起こしませんが、からだに悪さをしています。
腐敗臭の正体はおもに、体の中のたんぱく質が細菌によって分解されて発生する有毒ガスです。
強い口臭の原因は歯周病です。歯磨き粉を変えても、うがい薬を変えても、ガムを噛んでも、もともとの臭いの原因が解消されないことには臭いは断ちきれません。
まず歯周病の治療を始めることです。歯周ポケットに溜まった歯石やプラーク(細菌の塊)をとりのぞき歯周病を口のなかから追い出すまたは減らすことができたなら、確実に歯周病菌が減れば炎症が起きませんし、たんぱく質が分解されることもありません。そうすると口臭は止まります。
メインの予防としては、
歯周病の治療をしましょう。
定期的にクリーニングを受けましょう。
舌の上の舌苔とよばれるたんぱく質がこびりついた白い汚れをおとしましょう。
あくまでブラッシングが一番重要ですので、歯ブラシのやり方を歯科医院で聞いて、ブラッシングを丁寧にしましょう。
歯間ブラシやフロスを併用しましょう。
補助的な予防法としては、
よく噛んで食べましょう。
ガムやタブレットを併用しましょう。
うがいだけではプラークとよばれる細菌の塊はとれません。
うがい薬は、汚れをお口の中に浮かしだしたものにだけ効果があるだけで、歯と歯の間にある固着した汚れには全く効果がないそうです。
歯の詰め物が取れたときの対処法
2016年10月17日
食事をしているときに詰め物が取れたら焦ってしまいますよね。そんな時にどうすればよいか書いてみたいと思います。
間違った対処法をとるとさらにトラブルを招くこともありますので是非お読みください。
A.詰め物が取れた時にやってほしくない事
1.取れた詰め物を無理やり戻さない
取れた詰め物を無理に戻して、きれいに収まらない場合はその部分が強く当たってしまい歯が割れたり欠けたりする可能性があります。
また詰め物自体も変形して戻らなくなってしまうこともあります。また、また外れて誤飲してしまう危険性もありますので、戻さずにそのままお持ちください
2.とれた詰め物を自分で接着剤を使ってつけない
たまにとれた詰め物を自分でつけられる方がおられますが、これはやめていただきたいです。
自分でつけてしまうときっちり戻せないこともあり、ずれてしまうとその部分だけあたって大変食べにくくなるばかりか歯にトラブルを起こすことが多いです。
また、取れた原因が虫歯により隙間ができたためのこともあり、つけてしまうと確認できなくなります。
結局外すことになると自分の大切な歯を余分に削らないといけなくなることもありますので、自分でつけることは避けていただきたいです。
3.つけた詰め物をティッシュにつつんだ状態で持ってくる
とれた詰め物をティッシュにくるまずに何か小さい容器に入れて持ってきてください。
ティッシュにくるんでいると間違って捨ててしまったり、持ってくる途中で零れ落ちてなくなってしまったりします。
また、詰め物がきゃしゃであると変形してしまう恐れもありますから小さいケースに入れて持ってきていただくのがベストな選択です。
B. 歯医者に行くまでの注意点
1.歯磨きをしっかりする
取れた部分は歯の表面より柔らかい部分なので露出していると虫歯になりやすくなります。
短期的にすぐ虫歯になるわけではありませんが、食べかすが詰まったままですと歯にも歯茎にも悪影響を与えますので歯ブラシをしっかりして環境を整えることが大切です。
2.とれた歯を極力使わない
詰め物が取れてしまうと残った歯の部分は弱くなるので、欠けたりひびが入ったりする可能性があります。
ひびが神経に達すると強い痛みを生じます。それによって神経を抜いたり、最悪の場合歯が折れて抜かなければならないこともなりえるので取れた歯は極力使わないようにしてください。
3.温度刺激の強いものは控える
取れた歯はたまに知覚が過敏になっていることがあり温度刺激の強い食べ物は痛みを生じやすいです。そのような食べ物は反対側を使うようにしてください。
C。取れた後心がけておくこと
1.とれた詰め物を捨てない
結構の方がとれた詰め物を捨ててしまいます。取れた部分に虫歯がなく、詰め物も変形していなければそのまま戻せることも多いです。
使えるか使えないかは実際、歯科医師が判断します。自己判断で捨てるともったいないことになる可能性がありますので、是非そのままお持ちください。
2.取れてもあわてない
詰め物が取れても元々虫歯が大きくなってなければすぐに虫歯が大きくなるわけではありません。
早く歯医者に行くにこしたことはありませんが、1,2週間ですごく悪化するわけではありませんので慌てずお約束をとってご来院ください。
D. 詰め物を飲み込んでしまった場合
詰め物を飲み込んでも基本的には便と一緒に体の外に排出されますので心配いりません。
ただし、飲み込んだ後咳込んだりする場合は気管に入っている可能性がありますので、医療機関でレントゲン審査を行いどこにあるか確認する必要があります。
特に子供や高齢者の場合にそういうことが起こりえます。いったん気管に入ると出てきにくいので、ファイバースコープ等を使って取り出す必要があります。
まとめ
詰め物が取れて放置しておくといろいろなトラブルが起こりますので早めに歯科医院に来院されることをお勧めします。
嚢胞(のうほう)について
2016年10月11日
こんにちは。歯科医師の丸野です。
今回は嚢胞について説明をさせていただきます。
嚢胞とは、体内に形成された病的な袋状のものをいいます。一般にその内部には液状の内容物が入っており、ほとんどの嚢胞は、その内側が上皮によって覆われています。顎骨内にできる嚢胞と口腔の軟組織に発生する嚢胞があり、その成り立ちから、先天性のものと後天性のものに分けられます。
むし歯が進行し、歯髄に感染が起こり、それが歯根の尖端に波及すると、根尖性歯周炎が生じます。それが慢性化すると歯根肉芽腫や歯根嚢胞ができ、歯根嚢胞は顎骨の中に生じる嚢胞の50%以上を占めます。
続いて含歯性嚢胞についてです。歯の原基の上皮から生じる嚢胞で、その嚢胞腔内に埋伏歯の歯冠を含んでいます。無症状に経過し、エックス線写真撮影で偶然に発見される場合が多くみられます。
治療は摘出が基本となりますが、大きな嚢胞の場合は開窓術が選択されることもあります。
その他、類皮嚢胞、類表皮嚢胞、粘液嚢胞など様々な種類のものがあります。当院で処置可能なものから、連携している高次医療期間へ紹介させていただく場合もございます。何か気になることがございましたら是非ご相談ください。
歯ブラシについて
2016年10月3日
こんにちは。
歯科医師の新井です。
今回は歯ブラシについてお話させていただきます。
日本では年間2億本の歯ブラシが売れているそうです。
多いように思えますが、1人だいたい年間に2本ということになります。
すなわち、半年に1本しか歯ブラシを交換していないけいさんになります。
歯ブラシの寿命は1ヶ月といわれています。
皆さんは毎日何回歯磨きをしますか?
「朝だけ」「夜だけ」という方もいるかも知れませんが、「毎食後磨く」という人が一番多いのではないでしょうか。
毎食後、1日3回歯磨きをした場合、歯ブラシの寿命は約1か月と言われています。
思ったより短いという方もいるかも知れません。
でも歯ブラシの値段は1本100円前後です。
毎日何回も使って1か月も持つのならばむしろ長持ちと言えるのではないでしょうか?
「2~3か月は使っていた」という方はこれから1か月ごとに交換してみましょう。
汚れの取れ具合が違いますよ。
たとえ1か月未満でも、歯ブラシは毛先が広がったら寿命といわれています。毛先は歯ブラシの命。
すぼまった毛先だからこそ歯の汚れや歯垢を書き落とすことができるのです。
毛先が広がれば、弾力性も汚れをかきだす能力も落ちます。
つまり、毛先が広がった歯ブラシでいくら丁寧にブラッシングをしても歯はきれいになりません。
これは電動歯ブラシにも同じことがいえます。
電動歯ブラシのブラシ部分も広がってきたら即交換しましょう。
あまり早く歯ブラシの毛先が広がってしまうという場合は、力を入れてブラッシングし過ぎているという場合があります。
適度な力でソフトにブラッシングするよう心がけてみましょう
子供のお口の中の外傷について
2016年09月26日
こんにちは。藤林です。
今日は子供のお口の中の外傷について書かせていただきます。
転んで顔面を打撲し傷を追ってしまうことや、友達とぶつかってしまったりすることがあります。
1歳や2歳にかけて多くみられます。十分に足腰が発達していないことや、体に対して頭が大きく不安定なこと、顔面防御の反射運動がとれないことが原因としてあげられます。
転倒による場合、唇を切ったり舌をかんでしまって傷つけることが多く、特に上唇の裏にある粘膜のヒダ(上唇小帯という)の裂傷はよく起こります。
そのような裂傷は、縫合しないと止血しないこともあります。
また前歯が欠けたり、折れたり、抜けたりすることもあります。見た目は問題がないように見えても、歯の根がおれていたり、歯の周りの骨の骨折がおこることもあります。
歯が抜けてしまった場合には、場合によって戻すこともありますので、洗浄して保存液か牛乳などに浸けて持ってきてください。
打ってしまった衝撃で、歯の神経が死んでしまって色が変わってくる場合もあります。
また、歯ブラシや笛やフォークなどを加えて転倒することによって上あごを突くこともあります。決してそういったものをお口の中に入れたまま、長時間うろうろすることはやめてください。
お口の深い部分には神経や太い血管も走っている場合がありますので、大変危険です。
わからないことがあればどうぞお電話くださいませ。
保険の前歯と自費のセラミックの歯の違い
2016年09月20日
前歯の被せの治療をする時、保険のプラスチックの歯とセラミックの歯の説明を受けてどうしようか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?保険の前歯は金属の表面にプラスチックをはりつけたもので、自費のセラミックは陶器でできており、天然の歯に近い色調で劣化や変色が少ないのが特徴です。
今回、保険の前歯と自費のセラミックにどのような差があるのか比較してみたいと思います。
1.色調の違い
保険の前歯は金属冠の見えるところにプラスチックを貼り付けた被せ物です。金属の色が透けて出てこないように不透明なプラスチックを中に塗っています。そのため、光が透過せずないように透明感のない歯になります。また、プラスチック自体が透明感の少ない材質なので、天然の歯の色調を再現するのは難しくなります。歯の色が白く明るい場合には色が合うときもありますが、暗い透明感が強い場合はプラスチックの歯を入れるとその歯だけ浮いてしまうことが多いです。それと比較し、セラミックの歯は強度もあるため金属の裏打ちが必要ありません。また、セラミック自体ガラスのようなものなので透明感が出しやすい材質ですので、天然の歯にかなり近い色調を再現することができます。
2.耐久性
保険のプラスチックの歯はすり減りやすい材質なので、かみ合わせる部分には使えません。また、かみ合わない部分でも歯ブラシなどで強く磨きすぎるとすり減ってしまいます。セラミックの歯はすり減りに対しては金属よりも固いので変形しにくく、歯ブラシなどで形が変わることはありません
3.変色と着色
プラスチックの歯は吸水する性質があり劣化して黄ばんできます。口に中は常に水分のある環境なので、プラスチックは劣化しやすいといえます。その点、セラミックは吸水しないためプラスチックのように黄ばんだり、黒くなったりすることがありません。口の中でも安定した材料なので変色せず、綺麗な状態が長く維持できます。
4.精度
保険の歯の型どりと寒天を使って行います。比べて、自費の歯の型どりはシリコンという材質を使って行います。保険の型どりが悪いわけではありませんが、自費の材料に比べると精度が劣ります。指の型を取るとしましょう。例えれば保険の型どりは指の形がきれいに取れます。自費の型どりは指紋まで正確にとることができます。この差が被せの際からの虫歯の再発に差を生みます。被せをやりかえる度に歯は少なからずダメージを受けます。ですから、自分の歯を失わないためにはやりかえる回数を減らすことは大切です。
5.清掃性
プラスチックの歯もセラミックも同じように見えても、顕微鏡で見ると大きく違います。歯の表面は金属よりもざらざらしているので細菌が付着しやすく清掃しにくいです。セラミックの表面は滑沢で細菌が付着しにくく清掃もしやすいです。そのため、歯周病の起こりやすさにも影響を与える可能性があります
6.金属アレルギー
保険の歯に使っている金銀パラジウム合金は金属アレルギーを起こす可能性があります。海外の国の中には口の中に使用することを法律で禁止している国もあります。自費の金属も金属アレルギーを起こさないわけではありませんが、保険の金属に比べると起こしにくい材質です。金属アレルギーを懸念される方は金属を使わないオールセラミック治療をお勧めします
まとめ
自費の治療を短期的な費用だけ比較すると高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、やりかえる回数であったり、歯を失うリスクでであったり、使用時の満足であったりを比較すると長期的には保険の治療よりも費用対効果が高いと考えられます。自費のクオリティが高い治療をお勧めします
妊婦さんと歯周病について
2016年09月12日
こんにちは。歯科医師の丸野です。本日は妊婦さんと歯周病の関係について説明をさせていただきます。
さて、妊婦性歯肉炎という言葉をご存知でしょうか。一般的に、妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。これには女性ホルモンが大きく関わってくると言われており、特にエストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すことによると言われています。これらのホルモン分泌は妊娠中期から後期に多くなるため、その時期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなると
言われています。
その他、つわりによって歯磨きが気持ち悪くてできなかったり、食生活が不規則になることも原因として考えられています。
そのため、妊娠中は特に気をつけてプラークコントロールを行うことが大切です。妊婦中のお口のケアについて何かありましたら何でもご相談ください。